千賀滉大がメジャー初セーブ、記念球は新人のミスでスタンドへ消える
先発として渡米した千賀滉大が、この日は守護神の代役として9回のマウンドに上がった。
日本時間8月11日、敵地アトランタでのブレーブス戦。抑えのデビン・ウィリアムズが右肩の張りで登録抹消となり、3点リードの9回を任されたのが千賀だった。先頭のオルソンとハリスをどちらもフォークで空振り三振、アルビーズを四球で歩かせたものの、最後は94.2マイル(約151.6キロ)の直球でデュボンを右飛に打ち取り、無安打無失点2奪三振で試合を締めた。メッツは8-5でブレーブスを下し、千賀は渡米4年目にして初のメジャーセーブを手にした。
記念球は新人のうっかりでスタンドへ
試合を締めくくった余韻もつかの間、ちょっとした一幕があった。ウイニングボールを捕球したのは新人のカーソン・ベンジ。本来なら千賀に手渡すはずのボールを、なぜかそのままスタンドへ向けて投げ込もうとしてしまった。マウンド上の千賀と捕手のアルバレスが慌てて「投げるな」とジェスチャーを送ったものの、ベンジには伝わらず、記念球はそのままスタンドの観客のもとへ消えていったという。
チームメイトに指摘されて自分のミスに気づいたベンジは、頭を抱えてバツの悪そうな表情を浮かべた。一方の千賀は怒るどころか両手を叩いて大爆笑。試合後の取材でボールが戻ってきたか聞かれると、英語で「アイ・ドント・ノー」とおどけたうえで、「もっと三振を取れというベンジからのメッセージだったのかもしれない」と冗談交じりに語った、と東スポは伝えている。
先発から抑えまでこなす柔軟さ
千賀は今季、開幕ローテーション争いを勝ち抜いて先発として起用されてきた投手。抑えとして登板するのは異例の場面だが、ブルペン陣が離脱者を抱える中でチームの穴を埋めた形になる。記念球こそ手元に残らなかったものの、初セーブという記録と、笑い話として語り継がれそうな一幕の両方を手にした一日になった。