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「支笏湖は急に深くなる」は本当だった…水際からいきなり“崖”に落ちる一枚に戦慄。日本屈指の深さと透明度が生む絶景の裏側

2026年7月1日 ・ トレンド「支笏湖 水深 崖 深さ」より

湖畔で泳いだり水遊びをしたりするとき、「この湖は急に深くなるから気をつけて」と言われた経験のある人は多いはず。北海道・千歳市の支笏湖(しこつこ)も、まさにそんな“急に深くなる湖”の代表格として知られています。ところが、その言い伝えが誇張でもなんでもなかったことを、一枚の写真がまざまざと突きつけました。

上空からとらえた湖岸の映像には、岸辺のすぐそばに、底まで透けて見える浅い水色の帯。ところがその帯はほんの数メートルの幅しかなく、そこを越えたとたん、湖は吸い込まれるような濃紺へとストンと落ち込んでいます。まるで水中に切り立った崖があるかのよう。投稿者が「“急に深くなる”とはよく言うが、ほぼ崖じゃないか。恐ろしい湖だ」と震えたのも無理はありません。リプライ欄でも「なんかゾッとした」「こんな崖みたいになってるなんて知らなかった」と、驚きの声が相次ぎました。

なぜ、水際からいきなり深い?

この“水中の崖”の正体は、支笏湖の成り立ちにあります。支笏湖は、およそ4万4千年前の巨大噴火によってできた「カルデラ湖」。火山が大量のマグマを噴き出したあとに地面が大きく陥没し、そのすり鉢状のくぼみ(カルデラ)に水がたまってできた湖です。

つまり、私たちが立つ湖岸は、そのままカルデラの“縁”。その壁が水面から水中へと一気に切り立って続いているため、岸からわずかに進んだだけで、足のつかない深みへストンと落ちてしまうのです。なだらかに深くなる砂浜の海とはわけが違う、というわけです。

貯水量は琵琶湖の“次”。桁外れのスペック

支笏湖のスケールは、その見た目の怖さを裏づけるほど規格外です。最大水深はなんと363メートルで、秋田県の田沢湖に次いで日本で2番目の深さ。平均水深も265メートルと、湖全体がとにかく深い。

さらに驚くのが貯水量です。湖面の広さ自体は国内トップクラスというわけではないのに、あまりに深いおかげで、たくわえている水の量は約20.9立方キロメートル。これは、あの琵琶湖に次ぐ全国第2位です。面積で大きく上回る湖をおさえての2位なのですから、いかに“縦”に深いかがわかります。加えて、深い場所に暖かい水が残ることで湖面が凍りにくく、支笏湖は日本最北の不凍湖としても知られています。

「支笏湖ブルー」の美しさは、深さと透明度の合わせ技

支笏湖といえば、吸い込まれるように青く澄んだ湖面、通称「支笏湖ブルー」が有名です。窒素やリンといった栄養分が少ない“貧栄養湖”のため水がとにかく澄んでおり、透明度は環境省の調査で日本一に何度も選ばれてきました。

じつは、今回ゾッとさせられた光景も、この高い透明度あってこそ。水が濁っていれば、水際の先がどれほど深く落ち込んでいるかなど見えません。澄んでいるからこそ、崖のような湖底の落差がくっきりと可視化され、その迫力がダイレクトに伝わってくるのです。美しさと恐ろしさは、まさに表裏一体でした。

雄大な絶景の裏には、地球が刻んだダイナミックな地形が横たわっている。支笏湖を訪れる際は、その青さに見とれつつ、「岸のすぐ先はもう崖」という事実を胸に、水際では足元にじゅうぶん気をつけたいものです。