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「チャンス紅陵」の本家が24年ぶり甲子園へ 相手への配慮の応援も話題、1点差で初戦突破

2026年8月12日 ・ トレンド「拓大紅陵 チャンス紅陵 甲子園 24年ぶり」より

高校野球の応援でよく耳にする、あの盛り上がる合いの手ソング「チャンス紅陵」。実は全国のいろんな学校が演奏している“カバー曲”で、生みの親は千葉県木更津市の拓大紅陵(拓殖大学紅陵高校)だ。その本家が、2002年以来24年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた。8月12日の初戦をものにし、応援スタンドでは「これぞ本家」の声が上がっている

全国区になった応援曲、生みの親は木更津の高校

「チャンス紅陵」は拓大紅陵吹奏楽部の定番チャンステーマで、耳に残るフレーズが全国の高校野球ファンの間で広まり、いまでは他校の応援でも演奏されるほどの知名度を持つ。吹奏楽部の顧問・吹田正人先生(63)が1985年の赴任以来ずっと応援曲を作り続けてきた人で、「チャンス紅陵」のほかにも「燃えろ紅陵」など持ち歌は多数。今年は51曲目となる新曲「走れ紅陵」も披露しており、「粘ってほしい場面で新曲を流し、球児の夏を盛り上げたい」と語っている。

伝令のあいだはアカペラに、相手への配慮が絶賛される

甲子園入りの前、千葉大会準決勝(習志野戦、7対0で勝利)ではすでにスタンドがざわついていた。試合中、相手ベンチがマウンドに伝令を送ると、拓大紅陵の吹奏楽部は演奏をぴたっと止め、声だけのアカペラでチャンステーマを続行。伝令が戻ると、間を置かず楽器演奏に戻すという“切り替え”を見せた。相手の作戦タイムを演奏で妨げない配慮をしながら、自分たちの攻撃の勢いは切らさない。この対応がSNSで「見事な切り替え」「凄技」と話題になった。

深夜バスで甲子園入り、雨の中1対0で初戦突破

甲子園初戦(対佐賀商業、8月12日第1試合)に向けて、吹奏楽部は前日8月11日の夜に「選手の皆さんを後押しできるように全力で応援します」とバスで木更津を出発。当日は約95人の部員が雨の中で演奏し、部長でクラリネット担当の橋本こころさん(18)は「一体感のある力強い演奏で、緊張している選手たちにホームのような安心感を届けたい」と読売新聞の取材にコメントしていた。試合は4回表、チャンス紅陵が鳴り響くなか待望の先制点が入り、そのまま1対0の接戦を守り切って初戦突破。24年ぶりの甲子園を白星でスタートさせた。

もともとよそのスタンドで聞き覚えのあった「チャンス紅陵」を、本家の演奏で聴いてみたいという野球ファンは多かったはず。次戦以降も、あの合いの手が甲子園に響くところをチェックしてみてほしい。