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板橋で1時間120ミリ超のゲリラ豪雨、池袋駅の階段は滝に。8月22日夕方の東京の冠水まとめ

2026年8月22日 ・ トレンド「ゲリラ豪雨 東京 冠水 浸水 板橋区 120ミリ 記録的短時間大雨情報 池袋駅 東京駅 京葉線 西荻窪 高島平 レベル4大雨危険警報」より

8月22日の夕方、東京23区の北側を中心に猛烈な雨が降りました。17時前後の1時間だけで、板橋区付近は120ミリ以上。傘を差すとかそういう話ではない量で、道路の冠水と駅の浸水が同時多発しています。SNSに上がってきた現場の映像と、気象庁が実際に出した情報を突き合わせて整理しておきます。

まず数字から。17時台に記録的短時間大雨情報が4回

気象庁が「記録的短時間大雨情報」を出したのは、22日の17時台に集中しています。この情報は数年に一度あるかどうかの雨を観測したときだけ出るもので、1日に何本も並ぶのは普通ではありません。

アメダスの実測でも、練馬で1時間65.5ミリ(17時20分まで)、東京(北の丸公園)で59.5ミリ(17時40分まで)を観測しています。世田谷39.0ミリ、府中38.5ミリ、羽田37.0ミリ、横浜31.0ミリと、雨雲は夕方にかけて西から南東へ抜けていきました。東京の観測点では、21時30分までの24時間で110.5ミリが積み上がっています。

記録的短時間大雨情報の「約100ミリ」はレーダーによる解析値なので、アメダスの数字とは差が出ます。雨雲がアメダスの真上を通ったかどうかで、この差はいくらでも開きます。

池袋駅、山手線ホームへの階段が滝になる

いちばん多く回ってきたのが池袋駅です。JR池袋駅の山手線内回り、新宿・渋谷・品川方面のホームへ上がる階段に、上から水が流れ落ちていました。シャロパンさんの投稿では、階段の一段一段を水が伝って改札のほうまで広がっています。

同じころ、駅の中では係員が総出で水を掻き出しています。かみっちさんが上げた映像には、業務用のバキュームと水切りワイパーを持った人たちが並んで通路の水を寄せていく様子が写っていました。

豊島区付近は17時20分に1時間約100ミリを観測した地点です。地表に降った水がそのまま階段という穴に集まった格好で、地下や半地下に降りていく構造は、こういう降り方に弱いところがそのまま出ます。

東京駅は京葉線への長い通路が水びたしに

「東京駅水没した」として4万4千いいねを超えた1枚がこれです。動く歩道のある広い地下通路を、人が水をかき分けて歩いています。

場所は京葉線ホームへ向かう連絡通路、通称ベイロードです。同じ時間帯にそこを通った人たちの投稿が複数あり、非常口から水が漏れ出したため動く歩道が停止していた、という報告も出ていました。京葉線のホームは東京駅でいちばん深い場所にあるので、「あそこが浸水したのか」と驚く反応が並びました。

千代田区側では、秋葉原駅近くのアンダーパスが冠水で通行止めになっています。地下の店舗が浸水したという投稿も出ていました。

板橋・高島平は道路が池になり、車が止まった

120ミリ以上を観測した板橋区では、幹線道路がそのまま池になりました。りょっちさんが上げた新大宮バイパスの高島平付近の車内映像では、水しぶきを上げて進む車と、動かなくなって止まっている車が同じ画面に写っています。

高島平駅の周辺も、歩道が広範囲で冠水しました。板橋区議の井上温子さんが現地の写真を上げていて、タクシー待ちの列ができていた様子が分かります。

報道によると、板橋区の高島平駅近くの弁当店では店の前の道路が膝下まで冠水。北区西が丘では車が動かなくなり、運転していた男性は自力で脱出してけがはなかったと伝えられています。埼玉県側でも和光市と戸田市を中心に、道路冠水や車の水没を知らせる110番が数十件寄せられました。

西荻窪では道路そのものが川になった

23区の西側では、杉並区の映像が強烈でした。スズキじゅんたまさんが上げた西荻窪の映像では、道路と歩道の境目が消えて、茶色い水が坂を下る川になっています。

杉並区は荻窪でも住宅街の道路が冠水し、その様子がテレビでも流れました。武蔵野台地は谷が細かく刻まれていて、そこに住宅とアスファルトが乗っています。降った水が地面に入らず低いほうへ一気に集まるので、川から離れた住宅地でも道路が水路になります。

横浜スタジアムは水がはけず中止

神奈川でも夕方に強い雨が来ました。横浜スタジアムのDeNA対阪神戦は、17時30分過ぎから豪雨と雷が続いてグラウンドの排水が追いつかず、開始時刻を18時30分に遅らせたあと、18時15分ごろに中止が決まりました。スタッフが排水溝のふたを開けて水を落とす場面もあったと報じられています。

雨雲はそのまま南下し、川崎でも駅前の道路が冠水しました。ダニオさんが上げた1枚では、車道と歩道の段差が消えて水面が続いています。

「新宿のマンホールが吹き飛んだ」動画は、今日のものではない

ここは分けて書いておきます。今日いちばん派手に回った映像のひとつが、新宿の交差点でマンホールの蓋が宙に舞い、水柱が上がるライブカメラの映像です。今日の出来事として何アカウントも投稿し、それぞれ数十万回ずつ再生されています。

ただ、これは今日の映像ではありません。元は2024年8月21日に「ライブカメラDB」が投稿したもので、新宿大ガード交差点のライブカメラが、公道カートが通過する瞬間に蓋が吹き飛ぶところを捉えたものでした。

確認は簡単で、今日出回っている投稿にぶら下がっている動画ファイルは、2024年のこの投稿と同じもの(メディアIDが 1826223680567095296 で一致)です。X上で動画を引き継ぐ形で再投稿すると、こうして同じIDのまま残ります。同じ映像は2025年9月の大雨のときにも「今」の映像として回っていました。大雨のたびに掘り起こされる素材になっているわけです。

紛らわしいのは、今日も実際にマンホールから水が噴き上がっている点です。TBSは22日17時ごろの墨田区の映像として、路面のマンホールから水が高く吹き上がる様子を放送しました。錦糸町周辺の冠水を撮った投稿も複数あります。今日の話としては、新宿ではなく墨田区のほうが実物です。

そういえば「レベル4大雨危険警報」って何だ

今日の速報で「レベル4大雨危険警報」という見慣れない名前を見た人もいると思います。東京都では新宿区や荒川区などに出ました。

これは2026年5月29日から始まった新しい呼び方です。以前は大雨、洪水、土砂災害、高潮で情報の名前と警戒レベルの対応がバラバラで、「警報」と「特別警報」のどちらがどれだけ危ないのか分かりにくいという指摘がありました。そこで、避難情報の5段階の警戒レベルの数字を情報名そのものに入れる形に整理されています。「レベル4」は、危険な場所から全員避難という段階です。

くわしくは気象庁の新たな防災気象情報についてのページにまとまっています。名前が変わっただけで、やることは変わりません。

明日以降も同じ形の雨は来る

今日の雨は、下水道がさばける量を短時間で超えたことで起きた内水氾濫です。東京都区部の下水道は1時間50ミリの降雨への対応を基本に整備されてきました。大規模な地下街や、床上浸水が集中して起きた地区では75ミリ対応が進められていて、下水道浸水対策計画2022では区部全域で75ミリ対応を目標に掲げています。それでも今日降ったのは1時間120ミリ以上です。行き場を失った水は地表に戻ってくるしかなく、マンホールから噴くのも、駅の階段が滝になるのも、同じ理屈の別の出方になります。

冠水した道路は、見た目では深さも路面の状態も分かりません。アンダーパスは特に、入った瞬間に水位が上がって出られなくなります。「行けそう」に見えるときほど迂回してください。今日も車が止まった現場が複数ありました。

同じ規模のゲリラ豪雨は、この夏まだ何度も来ます。SNSで回ってくる映像は、まず日付を疑うところから始めるのが安全です。

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