「Twitter」を名乗る新SNS「Twitter.now」が始動、作ったのは旧Twitterの商標担当だった弁護士
「Twitter」という名前のSNSがまた出てきました。ドメインは twitter.now。8月24日(現地時間)に始まったばかりで、日本でも27日から28日にかけて話題になっています。
先に大事なところを書いておくと、これはXが名前を戻したわけではありません。まったく別の会社が、別に作った別のサービスです。
作ったのは「Twitterの商標を担当していた人」
Operation Bluebirdはアメリカ・バージニア州のスタートアップで、創業者のスティーブン・コーツは旧Twitterで商標担当の弁護士を務めていた人物です。つまり、Twitterというブランドの中身を法務の側から一番よく知っていた側の人が、そのブランドを取り戻すために会社を作った、という構図になります。
サービスの見た目は旧Twitterを思わせるタイムラインで、リプライやリツイートに似た機能があります。特徴として挙げられているのが「VERA」という構想中の仕組みで、投稿ごとに信頼度スコアが付き、利用者が自分でその投稿の拡散範囲を調節できるというもの。信頼度が低い投稿も凍結や削除はせず、拡散だけを抑える方針だと説明されています。
「Xは商標を放棄した」という主張が土台にある
なぜTwitterを名乗れるのか。ここが今回いちばんの「へぇ」でした。
Operation Bluebirdは2025年12月2日、Xが社名とサービス名を変えた時点でTwitterの商標を放棄したとして、米特許商標庁に商標登録の取り消しを申し立てています。X側は同月16日に提訴し、利用規約も改定しました。
そして2026年4月、米連邦地裁の判事が暫定的な見解として、X社は「tweet」や青い鳥のロゴ、場合によっては「Twitter」の名称についても知的財産権を手放したように見える、と示しています。あくまで暫定の見解で、争い自体は今も続いています。
日本のタイムラインは呼び名で混乱している
日本語の反応で多かったのは、機能の話よりも呼び名の話でした。
「twitter nowとやらがリリースされたらしいが、じゃあこっちのツイッターの事はなんて呼べばいいんだ」という戸惑いがあり、「Twitter now はTwitterじゃないじゃないですか」という突き放し方もある。Xを今もTwitterと呼び続けている人が多いところに、本物のドメインでTwitterを名乗るサービスが現れたので、指す言葉が足りなくなっています。
冷ややかな声もありました。有料であることへの反応と、開始直後からアクセスしづらい状態が続いたことへの反応です。「Twitter Now、ずっと落ちてる」「20ドルで鯖落ちを買った者達」といった書き込みが並びました。待機リストに入る形になった人もいるようです。
名前が返ってくるのかどうかは裁判所しだいで、今の時点では何も確定していません。ただ、Twitterという名前を惜しんでいる人が世界中にどれくらい残っているかは、20ドルを払う人の数ではっきり出ることになります。