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恐竜の皿の「ティラノ風ドリア」に22万いいね、サイゼの「ミラノ風ドリア」と1音違いの命名

2026年9月9日 ・ トレンド「ティラノ風ドリア」より

恐竜の形をした皿にドリアが盛られている写真と、「ティラノ風ドリア食べた♪」の一言。それだけの投稿が、2026年9月7日の夜8時44分から2日足らずで409万表示まで伸びた。投稿したのはライス小(@raisuesusaizu)さん。プロフィールに「絵を描くことがあります」とだけ書いてある個人アカウントだ。9月9日の午後時点でいいね22万、リポスト1万、返信125件。

皿は全身がティラノサウルスの形をしていて、背中がくぼんでそこにドリアが入っている。焼き色の上にパセリ、奥には鉄板に乗ったコーンとパン、氷の入った水。写真そのものは普通の食事なのに、名前が付いた瞬間に別のものとして流れ始めた。

サイゼの「ミラノ風ドリア」は、そもそもミラノ発祥ではない

この命名が説明なしで通じるのは、下敷きの「ミラノ風ドリア」を全員が知っているからだ。ただ、その元ネタのほうも、名前が中身を説明しているわけではない。

サイゼリヤ公式のミラノ風ドリアのページには「サイゼリヤ発祥の自慢の逸品です。」と書かれている。イタリアのミラノに昔からある郷土料理を持ってきたのではなく、サイゼリヤが自分で作ったドリアだ、という意味だ。同じページには「40年以上こだわり続ける、サイゼリヤが開発したドリアです。」ともある。

つまり「ミラノ風」の3文字は、出自の説明としては最初からほぼ空欄になっている。だから「ティラノ風」に差し替えても文が壊れない。ミラノをティラノにするのは1音を差し替えるだけの操作だけれど、名前が中身を説明していないという性質まで、そのまま引き継いでいる。

「焼きチーズ」を足す人が同時多発した

面白いのは、反応が感想でとどまらなかったところだ。リプ欄には「焼きチーズティラノ風ドリアですね」「来月からの販売です」と、あたかも次の商品を告知するような書き込みが付いた。似た発想は1人だけではなく、リプ欄の外でも「すげぇ!焼きチーズティラノ風ドリアだ!!」と独立した投稿が上がっていて、確認できただけで4つのアカウントが別々に「焼きチーズ」を足している。存在しないメニューのラインナップが、2日で勝手に増えた形になる。

ちなみにサイゼリヤ公式サイトの人気メニュー一覧に並んでいるドリアは、ミラノ風ドリア1品だけ。派生を増やしていたのは全部、見ている側のほうだ。

皿のほうに引っぱられた人もいて、「助けて焼かれるティラノ風ドリアのおじいさん」という返信も付いていた。ティラノサウルスの形の器で焼かれている以上、見方によっては当人が焼かれていることになる。

引きずられ具合を白状している人も多い。「午前中ずっとティラノ風ドリアの事考えてた」「こんなんで爆笑してしまいほんとうに屈辱」「ティラノ風ドリアやばいwww」といった投稿が並び、そのまま食欲に落ちた人も「私もティラノ風ドリア食べたいな」「おれもティラノ風ドリア食いたくなってきた」と書いていた。

どこの店で食べたのかは、本人も書いていない

気になるのは「それはどこで食べられるのか」だと思うけれど、答えはまだ無い。ライス小さんは店名やチェーン名を書いておらず、リプ欄でも特定には至っていない。写っている鉄板のコーンとパンから想像はふくらむものの、確定した情報は出ていない。

恐竜の形をしたグラタン皿自体は、子ども用の食器として通販で普通に売られている。ただ、写真の皿がその市販品と同じものかどうかも確認できていない。今わかっているのは「誰かが恐竜の皿でドリアを食べて、そこに1音だけ変えた名前を付けた」というところまでだ。

サイゼリヤ絡みでもう1つ、間違い探しの作者が555個の巨大まちがいさがしでギネス世界記録に認定された話も、看板メニューの裏側と同じくらい変な密度がある。

次にサイゼで300円のドリアが運ばれてきたら、器が恐竜じゃないことを少し残念に思うかもしれない。

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