サイゼリヤの間違い探しの作者が555個の巨大まちがいさがしでギネス世界記録に認定
サイゼリヤのキッズメニューに刷られている間違い探し。あれを描いている人がいます。神戸市在住のイラストレーター、ザ・ロケット・ゴールド・スター(本名は山崎秀昭さん、57歳)です。
その人が、間違いを555個仕込んだ巨大な間違い探しを作り、ギネス世界記録に認定されました。神戸新聞によれば認定は8月14日付で、記録名は「世界最多の間違い数」です。
555個を3か月で仕込む
間違い探しは1枚では成立しません。ほぼ同じ絵を2枚描いて、そのうち555か所だけ違えておく必要があります。縦2.5メートル×横5メートルの絵を2枚、他の仕事と並行しながら3か月で仕上げています。
しかも中身がただの模様ではありません。画業30周年のチャリティ企画として立ち上げたクラウドファンディングで、支援者から「思い出の写真」を募り、そこに写っている人たちを一人ずつキャラクターとして描き込んでいます。神戸新聞の記事では応募者は約350人。表情や雰囲気を描き分けるのが大変だったと本人が語っています。
企画のキービジュアルがそのまま作品の方向性を示しています。「みんなの『思い出』で、世界一のまちがいさがしを作ろう!」というコピーどおり、画面いっぱいに人と動物がぎゅうぎゅうに詰まっています。集まった支援は子どもたちを支援する団体へ寄付されます。
「作者なのに解けない」で知られている人
この人の名前を知らなくても、投稿は見たことがあるかもしれません。サイゼリヤの間違い探しを新しく描くたびに、自分で解いて自分で詰まる様子を毎回Xに書いています。
「またまた自分で描いても正解忘れてます」。この投稿は2万4000いいねを超えました。別の日には、隣の席から「あと2つわからない」と聞こえてきたので声をかけようかと思ったが、自分もあと1つ見つけられずにいる、とも書いています。
作った本人が解けないのは、間違い探しの正解を「覚えて」作っているわけではないからです。2枚を並行して描き進めながら差分を入れていくので、描き終わった時点で555個の位置を全部記憶している人間はどこにもいません。今回の作品も、たぶん本人が一番苦戦します。
サイゼだけの人ではない
経歴を見ると、関西で見かける絵の多くがこの人でした。
1969年に神戸市で生まれ、大阪芸術大学を出て1997年からキャラクターデザインと広告デザインを手がけてきました。公式サイトには仕事の一覧が並んでいます。ごみの分別ポスターで見た顔と、サイゼで詰まった絵と、ビスコの箱が同じ人だった、という話です。
555個の作品は今後の展示先を検討中とのこと。実物の前に立てる機会があったら、何個見つけられるか試してみてください。作者でも無理なので、気楽にどうぞ。