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W杯最優秀ゴールは人口約50万の島国カーボベルデから 王者アルゼンチン相手の一撃に母は失神

2026年7月29日 ・ トレンド「W杯 2026 最優秀ゴール カーボベルデ シドニー・カブラル アルゼンチン」より

2026年のワールドカップで一番美しかったゴールが、ファン投票で決まりました。選ばれたのは強豪国のスターではなく、初出場を果たしたばかりの小さな島国、カーボベルデの選手でした。しかも相手は前回王者アルゼンチン。この一撃の背景を知ると、票が集まった理由に納得します。

マック・アリスターをかわして、ファーへ巻く

まずはそのゴールを見てほしい。決勝トーナメント1回戦、アルゼンチン戦の延長前半です。

ペナルティーエリア左脇でパスを受けた23歳のDFシドニー・カブラルが、アルゼンチンの主力マック・アリスターをするりとかわし、右足で巻いたシュートをファーサイドのネットへ突き刺しました。守護神エミリアーノ・マルティネスも一歩も動けない、文字どおりのゴラッソ。これで2対2の同点に追いつきました。

大会308ゴールから、得票率88.7%

このゴールは、今大会で生まれた全308ゴールの中から選ばれた「ベストゴール」です。ファン投票で88.7%という圧倒的な支持を集めての受賞でした。日本代表FW前田大然のゴールも候補に挙がっていましたが、カブラルの一撃の前には及ばなかったかたちです。

カーボベルデはアフリカ大陸の西沖に浮かぶ島国で、人口はおよそ50万人。今大会がW杯初出場でした。そんなチームの左サイドバックが、世界最高峰の舞台で王者から芸術的な得点を奪ったのだから、盛り上がらないほうが難しい。

3年前はドイツ5部、スタンドの母は気を失った

さらに沁みるのが、カブラル本人の歩みです。報道によると、彼はわずか3年前までドイツの5部リーグでプレーする無名の選手でした。そこから這い上がってのW杯、しかもこのゴール。現地で観戦していた母親は、あまりのことに気を失ったと伝えられています。詳しくはゲキサカの記事にもまとまっています。

試合自体は、その後カーボベルデが不運なオウンゴールで2対3と競り負けてしまいました。それでも、この同点弾が大会一の美しさとして世界中から選ばれた事実は残ります。無名の苦労人が大舞台で放った一撃に、国もサッカーも関係なく拍手が送られました。