「用もないのにビジホに泊まる」に共感が集まる、「ビジホ飲み」は日経も取り上げた令和のソロ活
8月21日、あきらさん(@garnetii)が写真を1枚だけ添えて「毎日がつまらないので用もないのにビジホに泊まってます」と投稿しました。いいねは8万6千を超えています。
写っているのは、ストライプの掛け布団にたたんだタオル、机にリモコンとテレビ、茶色いカーテン、壁付けのエアコン。どこの街にもあるシングルルームで、写真映えする要素は本当に何ひとつありません。それでこの伸び方をしたので、刺さったのは部屋ではなく「用もないのに」の部分です。
3日後、同じ感覚を言葉にした投稿も伸びた
8月24日には、余白思考さん(@yohakunoshikou)が同じ話を別の角度から書いた投稿を出しています。
大きな旅行ではなく小さな非日常のほうが効く、という言い方です。どちらも、目的地も観光も予定も要らないという点で共通していて、条件は「家から出る」だけになっています。
「ビジホ飲み」は日経が「令和なコトバ」に選ぶところまで来た
この手の泊まり方には、すでに名前が付いています。日本経済新聞は2026年1月に「令和なコトバ『ビジホ飲み』ホテルでの癒やしもお安く」という記事を出していて、Yahoo!ニュースのトピックスにも「人気急上昇の背景」として並びました。手頃なビジネスホテルの部屋で一人で飲む、それだけの過ごし方です。
8月24日にはロケットニュース24もアパホテルで初めてビジホ飲みをした記事を出していて、今回のバズと同じ週に別々の場所から同じ話題が出ています。
「意味もなく泊まる」人は昔からいた
新しく生まれた習慣かというと、そうでもありません。文筆家のphaさんは幻冬舎plusの連載で「一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ」という一編を書いていますし、Yahoo!知恵袋にも「なんの意味もなくビジホに泊まる人っていますか?」といった質問が何年も前から積み上がっています。
変わったのは呼び名のほうで、「ソロ活」や「ビジホ飲み」という言い方が付いたことで、人に説明しやすくなりました。おひとりさまを寂しいものとして扱わないソロ活の広がりと、そのまま重なっています。
家で休めない理由がわりとはっきりしている
なぜビジホなのか、については理由が挙げやすいです。家には洗い物も洗濯物も溜まったゴミ袋も視界に入りますが、ビジホの部屋には自分の私物がひとつもありません。掃除する義務がなく、明日やることを思い出させる物も置いていないので、何もしない時間が成立します。
しかも安っぽいからこそ気を張らずに済む、という指摘も多くあります。ラグジュアリーなホテルだと「元を取らなければ」が発生しますが、5千円の部屋なら寝るだけで終わっても損をした気になりません。
家からいちばん近いビジホでもいいわけで、条件は思ったより低いです。連休を待たずに、明日の夜からでも試せます。