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「ドン座」とは?意味・元ネタ(葛葉のシージ配信の固定コメント)と使い方を解説

ドン座(どんざ)(どんざ) ・ 2026年8月24日 公開

ゲーム配信を見ていると、コメント欄に 「ドン座」 の3文字だけがぽつぽつ流れることがあります。文字数のわりに言いたいことははっきりしていて、「口を出さずに座って応援するぞ」という宣言です。にじさんじの葛葉さんの配信から生まれた言い回しで、生まれてから4年以上たった今も使われています。

「ドン座」とは?

ドン座は、視聴者が配信にあれこれ指示を出さず、ただどっしり座って応援に徹するという心構えを指す言葉です。動詞のように「ドン座する」とも、コメントに「ドン座」とだけ打つ形でも使われます(にじさんじ Wiki* の葛葉ページ、および葛葉さんの配信で頻出するコメントをまとめたnote)。

出てくる場面はだいたい決まっていて、コメント欄が「そっちじゃない」「今の撃てた」みたいな助言で埋まりはじめたとき、あるいは大会やコラボで誰かがミスをして空気が重くなったときです。そこに誰かが「ドン座」と打つと、後続がそれに乗って同じ3文字を並べていく。指示ではなく応援に寄せよう、という合図がコメント欄の中で完結するのが便利なところで、モデレーターが注意して場を止めるより角が立ちません。

言葉の見た目のとおり、由来は「ドンと座る」です。腰を据えて動かない、口を挟まないという物理的な絵がそのまま意味になっているので、界隈の外の人でも字面から想像がつきます。

元ネタ・由来

発端は2021年9月9日の夜、葛葉さんの『レインボーシックス シージ』配信「【 シージ 】 せみふぁいなるしいじ 【 R6S 】」でした。20時32分に始まって翌10日の午前3時46分まで、7時間14分の長丁場。この時点で再生数は52万回を超えています。

問題の場面は配信開始から2時間39分ほど経ったところ、日本時間で23時11分ごろです(該当箇所へのリンク)。ここで、急にひとりだけ武士みたいな口調のコメントが流れます。文面は「俺はただドンと座ってこやつらを応援するのみ。ファンならば応援の言葉で十分だ。」で、打ったのは一般のリスナーです。当時の画面を撮ったスクリーンショットが後述のまとめ記事に残っていて、このコメントが「Kuzuha Channel さんによって固定されています」の表示付きで出ているところまで確認できます。

葛葉さんはこれを気に入って、配信が終わるまで固定コメントとして表示し続けました。当時これを取り上げたまとめ記事のタイトルが「武士を固定に磔にした結果コメ欄が平和になる『ドン座』」(VTuberNews)で、要するに一人ぶんの武士口調が画面に張り付いているだけでコメント欄の空気が変わった、という現象がそのまま見出しになっています。

決定打は翌日でした。9月11日の午前1時44分、葛葉さん本人がXに「ドン座」とだけ投稿します。前後の説明も画像も無し、3文字だけ。それが2.2万いいね、リプライ548件まで伸びました。

この時期の葛葉さんの配信まわりでは大会が続いていて、翌12日には「【 ポケユナ 】さァて 始めるか【 #にじさんじポケユナ大会 】」(95万回再生)が控えていました。この配信の終盤でメンバーシップのスタンプにする話が出た、とまとめサイトは伝えています(該当箇所とされる時点「ドン座を気に入り過ぎてスタンプに追加する」)。にじさんじ Wiki* も「スタンプにもなっており」と書いていますが、正式な表記や実装日を公式の告知で確認できるわけではないので、ここでは「スタンプにもなったとされる」に留めておきます。

面白いのは、この語がその後も消えなかったことです。2025年12月時点でまとめられた葛葉さんの頻出コメント一覧にも【ドン座】は入っていて、生まれてから4年以上のあいだ現役で打たれ続けています。一発ネタで終わるコメント発の言い回しが多いなかで、これはかなり息の長いほうです。

同じ葛葉さんの配信では、リスナーのコメントがそのままキャラの名前になったヘーベル石田という例もあります。演者が拾って公式に定着させるルートが2019年の時点で出来上がっていたわけで、ドン座もその流れの上にあります。

使い方・例文

  • 「はいコメント欄うるさい、ドン座ドン座」
  • 「今日は絶対に指示しないでドン座する」
  • 「ミスっても何も言わない、我々はドン座するのみ」
  • 「大会中はドン座が正解、感想は終わってから」

コメントに1回打つだけで意味が通るので、長い注意書きを書くより早い。ただし通じるのは葛葉さんの配信とその周辺なので、まったく別の界隈でいきなり打っても伝わりません。

関連する言葉

ドン座はコメント欄の空気を整える言葉なので、モデレーターの仕事と地続きです。運営側が消しに行く前に、リスナー側の自主規制として先に働くのが特徴といえます。似た性質の言い回しとして、他の配信のネタバレを持ち込む行為を指すがあり、これも「やめよう」を一語で共有するために作られた言葉です。

葛葉さんの配信からは、コメント発の固有名詞がいくつも生まれています。落書きに付いた名前がそのまま公式グッズになったヘーベル石田、古参が集まった配信を指す公民館あたりが代表格です。ミスや事故が起きた瞬間に界隈全体で言い回しが共有されるという意味では、画面を映し忘れる畳配信も同じ土壌から出てきています。

こうしたコメント欄限定の語は、切り抜き経由で外に出ていくことも多く、覚えるべき固有名詞は増える一方です。約1万人・18,515語を収録したVTuber変換辞書が作られるくらいで、総勢146名が参加するマイクラ肝試し2026のような大型企画になると、その日のうちに新しい言い回しがいくつも生まれます。