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「もんた界隈」とは?元ネタのTikTok動画と音源「不可思議のカルテ」、撮り方まで解説

もんた界隈(もんたかいわい)(もんたかいわい) ・ 2026年8月24日 公開

制服のまま教室の机に足を上げて、スマホを外カメで持って、下からあおって、無表情のまま静止する。TikTokのおすすめにこの構図がひたすら流れてきた時期があって、撮り方ごと 「もんた界隈」 と呼ばれるようになりました。読みは「もんたかいわい」です。

「もんた界隈」とは?

一言でいうと 撮影フォーマットの名前 です。制服姿で机に両足を乗せ、スマホを外カメ(アウトカメラ)に切り替えて広角にし、やや下の位置から自分をあおる。表情は作らず、音楽に合わせてただ映っているだけ。この型で撮られた動画と、それを真似して撮る人たちをまとめて「もんた界隈」と呼びます。

名前は、この撮り方を広めることになったTikTok投稿者「もんた」さん(現在はアーティストのMON7Aさん)から来ています。本人はこの型が広まった経緯を、「外カメで、広角カメラを使って自分のことを音楽にのせて撮るというのをしたら、それがテンプレートとして広まって」と説明しています(Wikipedia)。狙って作った振り付けやダンスではなく、いつもの撮り方がそのままコピーされた、という話です。

語尾の 界隈 は、同じ性質の人たちのゆるい集まりを指すネットスラング。ここでは「この撮り方をしている人たち」くらいの意味で付いています。

ちなみに、この呼び名を最初に言い出したのが誰なのかは記録が残っていません。ハッシュタグとして自然発生して、気づいたら定着していたタイプの語です。ただ後述のとおり、MON7Aさん本人も投稿のキャプションで「#もんた界隈」を普通に使っています。

元ネタ・由来

MON7Aさんは2007年生まれ、東京都出身。中学生の頃からギターの弾き語りカバーをTikTokに投稿していて、作曲もその頃に始めています。高校では軽音部でバンドを2つ組んでいたそうです。2024年10月頃に、それまでの音楽アカウントとは別にクリエイター用のアカウントを開設しています。

元ネタとされているのが、2025年2月19日に投稿された動画です。「とされている」と書いたのは、この1本が発端だと本人や運営が言及した記録が見つからないため。ネット上で元ネタとして参照されている投稿は、これです。

この動画は670万回再生・43万いいねを超えたとされます(数字は解説サイト由来で、公式に発表されたものではありません)。

もっとも、投稿された直後に爆発したわけではないようです。流れが変わったのは2025年の夏で、6月16日から7月14日まで放送されたABEMAの恋愛番組『今日、好きになりました。ハロン編』に「もんた」名義で出演したこと。番組を見た層が過去の投稿を掘りに行って、そこで例の撮り方が一気に再発見された、という順番です。

界隈タグが本人にも逆輸入されている様子がわかるのが、次の投稿。キャプションが「TikTokオフィス潜入 #今日好き #もんた界隈」で、自分の名前が付いたタグを自分で使っています。

そこから先はアーティストとしての動きが早く、こうなっています。

  • 2025年8月7日 … 「おやすみTaxi」をデジタルリリース。TikTok中心にバイラルヒット
  • 2025年9月7日 … 「HEA7EN」をリリース
  • 2026年1月27日 … メジャー1stシングル「TOGE TOGE」(ユニバーサル ミュージック/EMI Records)をデジタルリリースしてメジャーデビュー(PR TIMES
  • 2026年3月7日 … 2ndシングル「僕のかわい子ちゃん」(リアルサウンド
  • 2026年4月 … 初の全国ライブハウスツアーを開催
  • 2026年7月 … 「僕のかわい子ちゃん」がドラマ『GTO』第2話のマスゲームシーンに起用される(USEN

TikTokのフォロワーは約200万人、SNS全体の総フォロワーは280万を超えています(日経クロストレンド)。YouTubeチャンネルの登録者は2025年12月11日時点で18.2万人。撮り方の名前として広まった語が、そのまま本人の知名度に乗って伸びた形です。

音源の正体は「不可思議のカルテ」

「もんた界隈」で検索する人がいちばん引っかかるのが、流れている曲の正体だと思います。曲名は 「不可思議のカルテ」 です。

原曲は、2018年10月から放送されたTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』のエンディングテーマ。作詞は児玉雨子さん、作曲・編曲はfox capture planのカワイヒデヒロさんで、歌っているのはヒロイン6人(桜島麻衣・古賀朋絵・双葉理央・豊浜のどか・梓川かえで・牧之原翔子)です。曲そのものを聞くならこれが早いです。アニプレックス公式が公開しているミュージックビデオで、映像は続編の劇場アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』のものですが、曲は同じ「不可思議のカルテ」です。

ここでややこしいのが、もんた界隈の動画で流れているのは、この原曲そのものではないとされる点です。使われているのはカバーシンガーの「やまだ」さん(TikTokは@y_md4)が歌ったカバー音源だ、という説明が知恵袋などで複数一致しています(Yahoo!知恵袋)。ただしこちらも公式発表があるわけではないので、断定はできません。

「もんた界隈 音源」「もんた界隈 本家」「もんた界隈 歌詞」といった検索が並んでいるのは、この二段構造のせいです。曲を調べるとアニメのEDが出てくる。でも動画で聞いた声とテンポは違う。そこで「本家はどっちなんだ」と迷子になる、という流れになります。整理するとこうです。

  • 原曲 … アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』のED「不可思議のカルテ」
  • TikTokで流れている音源 … その曲を個人がカバーしたバージョンとされるもの
  • 歌詞 … どちらも同じ「不可思議のカルテ」の歌詞

なお、この曲はボーカロイド曲ではありません。アニメのキャラクターが歌うキャラクターソングです。ボカロ曲だと書いている情報を見かけますが、そこは間違いなので注意してください。

アニメ発の曲が、放送から6年以上経ってから別ジャンルの撮影テンプレのBGMとして再発見された。この「動画で流れてるあの曲、何?」という流れは最近わりと起きていて、ちいかわの体操シーンの曲がスーパーの「呼び込み君」だった件も構造は同じです。曲そのものより、曲を探す人の量のほうが話題になります。

撮り方・使い方

型としてはかなりシンプルで、押さえるのは次の4つくらいです。

  • カメラは外カメ(アウトカメラ) … インカメの自撮りではなく、レンズを自分に向けて持つ
  • 広角にする … 端末の広角レンズに切り替えて、背景の教室ごと入れる
  • やや下からあおる … 顔を見上げる角度になるので、独特の圧が出る
  • 表情を作らない … 笑わない、ポーズも決めない。曲だけが動いている状態にする

制服と机に足を乗せる姿勢がセットで真似されているので、学校で撮られた動画が多いです。ダンスや振り付けが要らないぶん、真似のハードルが低いのがこれだけ増えた理由でしょう。

使い方としてはこのあたり。

  • 「クラスの男子が全員もんた界隈になってて笑う」
  • 「もんた界隈の音源これで合ってる? 本家とテンポ違う気がする」
  • 「もんた界隈の撮り方、外カメじゃないと絶対あの感じにならない」
  • 「もんた界隈で知った人がメジャーデビューしてるの、時の流れが早すぎる」

「もんた界隈だね」と言われた側が怒るような文脈ではなく、だいたいはツッコミか自虐として使われます。

関連する言葉

同じ 界隈 型のスラングでは、風呂キャンセル界隈伊能忠敬界隈 が並びです。ただし性質は少し違っていて、風呂キャンセル界隈や伊能忠敬界隈が「その状態の人たち」を指すのに対して、もんた界隈は「その撮り方」という手つきを指しています。人の属性ではなくフォーマットに名前が付いた、めずらしいタイプの界隈語です。

無表情のまま余裕を見せる、という点では オーラファーミング と近いノリがあります。あちらもインドネシアの少年のボートの上での所作が世界中で真似された例で、決めポーズを作らないほどカッコよく見えるという構造は共通しています。

音源のほうから入って「この曲いい」となる人も多く、そこから エモい 側の話に流れていくのもよくある道筋です。撮影テンプレとして バズる と、曲・撮り方・投稿者が同時に掘られる。もんた界隈はその全部が一度に起きた例になりました。