「エモい」とは?意味・語源(emotional)・使い方をわかりやすく解説
「この夕暮れ、なんかエモいね」。日常でもすっかり耳にするようになった 「エモい」。便利な反面、いざ説明しようとすると意外と難しい言葉でもあります。意味と由来を整理してみましょう。
「エモい」とは?
エモいは、感情が大きく揺さぶられて、うまく言葉にできない状態を表す形容詞です。懐かしい、切ない、趣がある、グッとくる、ノスタルジック。そうした複雑で言語化しにくい情緒を、たった三文字でまとめて表現できるのが最大の魅力。「うれしい」「悲しい」のようにはっきり割り切れない、心の“揺れ”そのものを指す言葉だといえます。
語源・由来
語源には、英語の emotional(エモーショナル=感情的な) から来たとする説と、哀愁を帯びたロックの音楽ジャンル 「Emo(エモ)」 から来たとする説があります。いずれにせよ、「ナウい」「グロい」などと同じ、“外来語+い”で形容詞をつくる日本語のパターンにのっています。ちなみに、日本語の古い表現「えも言われぬ(=なんとも言い表せない)」と音も意味も近いことが、しっくり定着した一因ともいわれます。
言葉自体は2006年ごろから音楽好きの若者を中心に使われていましたが、三省堂「今年の新語2016」で2位に選ばれたことをきっかけに一般へと広まりました。
「映える(バエる)」との違い
似た言葉に「映える(インスタ映え)」がありますが、ニュアンスは少し異なります。「映える」は見た目の華やかさ・写真うつりの良さを指すのに対し、「エモい」は見る人の心に呼び起こされる情緒・感情に重きがあります。派手ではなくても、心を揺らせば「エモい」になり得るわけです。
使い方・例文
- 「廃線になった駅のホーム、エモい」
- 「夜景と缶コーヒー、エモすぎる」
観光地の絶景や、旅先でふと出会う情景も“エモい”の宝庫。たとえば中国の観光地で撮った、エモくて映える手持ちアイスの写真が話題になった話は、まさに「エモい」と「映える」が同居した一枚でした。
関連
- エモ消費:モノそのものより、心が動く“体験”や“情緒”にお金を使う消費行動
- エモさ:エモい度合いを名詞にした言い回し
言葉にしづらい気持ちを、そのまま丸ごとすくい取ってくれる「エモい」。便利すぎてつい多用しがちですが、それだけ現代人の琴線に触れた一語なのでしょう。