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ゲームの「炊く」は怒ってる意味、「焚く」「ライボ炊き」との違いと発祥の2説

炊く(たく)(たく) ・ 2026年10月8日 更新

「あいつさっきから炊いてるな」。ここでの「炊く」は、ご飯を炊くことではありません。怒る・イライラするという意味で使われる、ネットスラングとしての「炊く」を見ていきましょう。

「炊く」とは?

イラつく・頭にくる・怒っている状態を表すネットスラングです。とくにオンライン対戦ゲームのコミュニティでよく使われ、怒っている人を見て「炊いてるね」、自分が怒らされたときに「炊かれた」といった形で使います。ネットゲーム用語をまとめたネットゲーム用語Wikiでも「イラつく、頭にくる、ということ」「(相手によって)炊かれるとも言う」と説明されています。

ゲームで「たく」と言ったら3通りある

検索で「ゲーム 炊くとは」と打つ人が多いのは、ゲームの中で同じ「たく」に別の意味が少なくとも3つあって、文脈を知らないと取り違えるからです。

  1. 炊く(怒る) … この記事の本題。「味方が炊いてる」「煽られて炊いた」のように、人の感情に使う
  2. 焚く(スキル・バフを使う) … 「バフを焚く」「スキルを焚く」のように、強化効果やアイテムを発動すること。お香を焚くイメージで、怒りとは関係がない
  3. 炊き(音ゲーのライブボーナス=ライボ) … 『プロセカ』などで、ライブボーナス(略してライボ)をアイテムで回復したり、まとめて消費したりすること。「ライボ炊き」「2炊き」のように言う

3つめは、2021年のYahoo!知恵袋で「プロセカでよく聞く『炊き』とはどういう意味でしょうか?」という質問に、回答者が「ライブボーナスをドリンクやクリスタルを使って回復すること」と答えています(知恵袋)。同じ回答では、もとは『ガルパ』でライブボーナスが火のアイコンで表示されていたことから来た「焚く」で、「炊く」と書くのは誤記が広まったものだとも説明されています。自然回復したぶんを使い切る火消しも、同じ火のイメージでつながっている言葉です。

見分け方は単純で、主語が人なら怒り、目的語がバフやスキルなら発動、音ゲーのイベント中に数字と一緒に出てきたらライブボーナスです。

いつから使われているか

はっきりした初出は見つかっていませんが、少なくとも2018年9月の時点で「怒るって意味の炊くって単語割とポピュラーになったよなあ」というポストがあり(X)、それより前から対戦ゲームの界隈では通じていたことがわかります。

新しい層に広まったのは2025年です。6月には「にじさんじのイブラヒムさんの、炊くというのはどういう意味でしょうか?パワプロから生まれた言葉でしょうか」という質問が知恵袋に立ち、回答者は「パワプロから生まれたわけではなく、前からあるネトゲ系スラング」と答えています(知恵袋)。VTuberの配信で耳にして意味を調べる人が出てきた、という流れです。

発祥の2つの説

どちらも裏付けの取れた定説ではなく、ネット上で言われている説です。

  • boil説 … 英語のスラングで怒りを「boil(沸騰する)」と言うことから、煮え立つ=炊く、になったという説。知恵袋の回答や、はてな匿名ダイアリーの「今日知った言葉」でもこの説が挙がっています
  • 「効いてる」の言い換え説 … 相手が怒ったときに言う効いてる効いてるがNGワードにされた場所で、音の近い「炊いてる炊いてる」に置き換わった、という説。ニコニコ大百科の「炊いたら負け」の掲示板に2020年に書き込まれたもので、書き込んだ本人も「かな?」と言い切っていません

怒りを煮え立つものにたとえる発想は、日本語でも「はらわたが煮えくり返る」と言うので、どちらの説でも違和感なく通じてしまうのが、この言葉が定着した理由かもしれません。

使い方・例文

  • 「味方が回線落ちして完全に炊いてる」
  • 「そんな煽られたら普通に炊かれるって」

関連する言葉

対戦ゲーム由来のスラングは、プレイ中の感情や状況をパッと共有するために生まれたものが多く、「炊く」もその一つ。相手を怒らせにいく煽りと、怒った相手を見て言う効いてる効いてる、そして怒った側の状態を指す「炊く」は、ひと続きの場面で使われることがよくあります。

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