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「ちいかわ」をトンビに奪われた人が4年後の江ノ島へ、当時は15分で帰還

ちいかわのぬいをトンビに持っていかれた動画の本人が、4年ぶりに湘南へ来た。あのぬいは当時、15分後に歩道へ落とされて戻っている。

投稿は2026年10月11日の夕方。文面は「江ノ島」のひとことと動画だけで、確認した時点で約33.5万いいねが付いていた。

握り方で「あの人」とばれた

動画の中で、本人はぬいを両手でがっちり握ってカメラに向けている。

これを引用して「力の入り具合で『トンビにぬい奪われたあの人や』ってわかる」と書いたポストが、約24.6万いいねまで伸びた。顔でも名前でもなく、握力で身元がばれるのはなかなか無い。

一度空からさらわれた人の持ち方としては、たしかに正しい。

2022年に起きたこと

元の動画は2022年10月21日の投稿だ。本人のアカウント @i_melody_you(멜유)が韓国語で書いたもので、593,163いいねが付いている。

文面を日本語にすると、だいたいこうなる。

  • 海辺でぬいの写真を撮らないでください、本当に
  • 鎌倉で鳥にちいかわを奪われた
  • 周りの日本の方々がみんなで探してくれた

ぬい撮りの途中、カメラの前のちいかわを上からトンビがつかんで飛んでいく。その瞬間がまるごと映っていた。

ぬいは15分で戻ってきた

ここで話が終わっていたら、ただの悲劇だった。2分後、本人が続報を出している。

内容は「鳥が15分で歩道に落としてくれて見つかった」というもの。周りの人たちは「食べ物でもない人形をさらうのは初めて見た」と言いながら、一緒に走り回って探してくれたそうだ。

本人が後日ブログに書いた経緯は、もう少し細かい。

  • トンビは一度、階段近くの砂浜にぬいを置いた
  • 近くにいた女性に教わってグミを投げたが、トンビはまたぬいをくわえて飛んでいった
  • 同年代の男子大学生2人も追いかけるのを手伝ってくれた
  • 最後は鎌倉高校前駅の横の歩道に落とされた

戻ってきたぬいはボロボロだったものの、付けていた花飾りは残っていて、布が大きく裂けてもいなかった。詳しくは本人のちいかわがトンビにさらわれた日のブログで読める。

現場は江ノ島ではなかった

この件は「江ノ島でちいかわがトンビに誘拐された」という形で広まった。当時、動画を転載したまとめ系アカウントが「@江ノ島」と場所を付けていたからだ。

ところが本人のブログによると、実際の場所は江ノ電の鎌倉高校前駅の前の海岸だった。江ノ島から海沿いに鎌倉側へ少し行ったあたりだ。

今回の「江ノ島」は、4年たって改めて訪れた先のこと。2022年の現場と同じ場所ではない。

ちなみに、2026年の動画のぬいが4年前と同じ子なのかは、本人は書いていない。花飾りが付いているので「同じ子では」と見る人はいるが、確かめられる材料は無い。

本人公認の「トンビネキ」

本人は2025年3月、自分のYouTubeチャンネルに当時の動画を編集し直して上げている。

概要欄には「トンビに攫われるちいかわ動画の本家です!」とあり、この動画のおかげで「ちいかわトンビネキ」と呼ばれるようになったとも書いている。あだ名を本人が受け入れている形だ。

同じ概要欄では、無断で転載された動画がYouTubeやTikTokにまだ残っているとも触れている。いま流れてくる切り抜きの多くは本人の投稿ではない。見るなら本人のアカウントからがいい。

トンビが手元を狙う理由

湘南の海岸でトンビに食べ物を取られる話は昔からある。鎌倉市は市民からの質問への回答で、不用意な餌やりによって人の食べ物の味を覚えたトンビが狙ってくると考えられる、と説明している。

海岸を管理する神奈川県と連携して、けがへの注意と餌やり禁止の看板も出しているそうだ。回答は鎌倉市の「カラス及び鳶について」で読める。

ただ、ぬいぐるみは食べ物ではない。トンビがちいかわを何と間違えたのかは、結局トンビにしか分からない。

4年越しのオチ

2022年の本人の第一声は「海辺でぬいの写真を撮らないで」だった。

その本人が4年後、また海辺に来て、ぬいを両手で握りしめたまま撮っている。撮るのはやめないけど、もう離さない。推しぬいと出かけるぬい活派なら、この握り方には覚えがあるはずだ。

湘南でぬい撮りをするときは、空にも気をつけて。

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