コナン「茜色の千秋楽」アニメは3週連続、サブタイは初日・前楽・大楽
アニメ「名探偵コナン」の公式アカウントが、原作の人気エピソード「茜色の千秋楽」を9月26日から3週連続で放送すると発表した。メインビジュアルも同時に解禁されていて、投稿に添えられた一文が「この夕陽が、沈んでしまう前に。」。この一文だけで何の回かわかった人もいるはず。
「茜色の千秋楽」はアニメ3週ぶん、原作は106巻
検索でいちばん打たれているのが「茜色の千秋楽 アニメ何話」で、その答えはシンプルに3本だ。9月26日、10月3日、10月10日と、土曜よる6時の枠で3週続けて放送される。通算で第何話にあたるかは公式からまだ出ていないので、今わかっているのは3週で3本というところまで。
原作はコミック106巻に収録されている回だ。1つのエピソードに3週を使うのはコナンのレギュラー放送では厚いほうの扱いで、原作でも相応のページ数を割いた長編だったことがうかがえる。単行本で読んだ人は、どこで週をまたぐのかを予想しながら見るのも楽しいと思う。
舞台は大阪の劇場、平次は夕陽の見える展望フロアで伝えるつもりだった
話の入り口は、コナンたちが大阪の『浪速芸術劇場』を訪れるところから。そこで上演されているのが、毛利小五郎と服部平次をモデルにした舞台という時点でもう面白い。探偵が自分をモデルにした芝居を客席から観る構図である。
終演後、平次は浪速ハルカスの展望フロアから見える夕陽が「告白絶景ポイント」だと聞かされ、そこで遠山和葉に思いを伝えると決める。公式が出したビジュアルの「この夕陽が、沈んでしまう前に。」は、ここを指している。
ただし、その舞台にはいわくがあった。かつて『傀儡の悪魔』と呼ばれた演出家の死をきっかけに、関係者が次々と不幸に見舞われてきたという因縁つきの劇場で、その呪いをなぞるような出来事が起きる。要するに、平次が夕陽の下で一世一代の台詞を言おうとしている裏で、いつものコナン案件が進行している。告白が最後まで無事に終わる気配がしないのは、長年このシリーズを見てきた人ほど察しがつくところ。
声の出演は、平次が堀川りょう、和葉が宮村優子。この2人の掛け合いを3週ぶん聞けるというだけで、待っていた人にはごほうびのような編成だ。
3本の副題「初日」「前楽」「大楽」は、全部が舞台の公演日程の言葉
今回いちばん「へぇ」となったのはここ。3週のサブタイトルに付いた括弧書きが、前後編でよくある「前編・後編」でも「上・中・下」でもなく、興行の世界で使う日程の呼び名でそろえられている。
ひとつずつ意味を並べるとこうなる。
- 初日(しょにち)… 演劇・相撲などの興行物や展覧会などの最初の日
- 前楽(まえらく)… 千秋楽の前日、もしくはひとつ前に行われる公演
- 大楽(おおらく)… 本拠地だけでなく地方での公演も含め、その演目の公演の最終日。大千秋楽ともいう
つまり第1週で幕が開き、第2週が千秋楽のひとつ手前、第3週でツアー全体の最終日を迎える。エピソードのタイトルに入っている「千秋楽」自体、芝居や相撲などの興行の最後の日を指す言葉だ。物語の舞台が劇場で、話の中でも芝居が幕を閉じる。その外側にあるアニメ3週の並びまで、公演のスケジュールと同じ言葉で組んである。
放送の並べ方そのものを芝居の日程に見立ててあるわけで、こういうところで凝ってくるのがこのシリーズらしい。
前日の金曜には、公式が「10年ぶり」と言う新作スペシャル
ついでに押さえておきたいのが、その前日の動き。9月25日(金)よる9時から、金曜ロードショーで完全オリジナルストーリーの新作テレビスペシャルが放送される。公式は「10年ぶりの新作テレビスペシャル」としていて、前回にあたる『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』が2016年12月9日の同枠(21:00〜22:54、114分)だった。
内容は新紙幣の偽造に端を発する国家規模の危機で、公式いわく「コナン史上最大級のオールスターキャスト」。主題歌は倉木麻衣の新曲「ハレルヤ」で、倉木麻衣が『名探偵コナン』の楽曲を担当するのは今回で29曲目になる。ひとつのシリーズに同じアーティストが29曲というのは、アニメの主題歌としてもなかなか見ない積み上がり方だ。
金曜よる9時にスペシャル、翌土曜よる6時から3週連続でレギュラー放送。TVアニメ30周年の年の9月末は、まあまあ予定を空けておいたほうがよさそうな並びになっている。
30周年のコナンは劇場の外でも忙しい
この秋のコナンは放送以外もにぎやかで、コナン郵便局の限定グッズが8月末に出たばかり、9月にはコナンと阿笠博士がマーティとドクになるUSJ25周年のBTTFコラボグッズも並んだ。ついでに言うと、中高生の間では「逆コナン」という言い回しまで生まれている。
というわけで、まずは9月26日よる6時。夕陽が沈む前に平次が言い切れるのかどうか、3週かけて見届けることになる。