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舟和の芋ようかん自販機が浅草にあった、日持ち2〜3日の生菓子がロッカー型に並ぶ

2026年8月29日 ・ トレンド「舟和 芋ようかん 自販機」より

8月29日の昼、自動販売機マニアの石田健三郎さん(@jido__hanbaiki)が写真2枚をあげた。ガラス扉のなかに番号つきの区画がずらっと並んでいて、パネルには「芋ようかん」の文字。舟和の芋ようかんが、自販機で買える。投稿は4時間ほどで5,000件を超えるいいねがつき、Yahoo!リアルタイム検索の急上昇ワードにも「舟和の芋ようかん」が入った。

投稿の文言は「【朗報】舟和の芋ようかん自販機、爆誕する」。ただ、調べてみるとこの機械、今日できたものではなかった。

浅草の店先に、4月から置かれていた

舟和の公式サイトには「自動販売機設置のお知らせ」というページがあって、そこにはっきり書いてある。2026年4月1日(水)より、ふなわかふぇ浅草店・浦和工場売店の2店舗に自動販売機を設置いたしました、と。つまり今回バズったのは新設のニュースではなく、5か月近く静かに置かれていたものが見つかった話になる。

実際、見つけていた人は前からいた。8月2日には浦和の地域アカウントが浦和工場売店の自販機を紹介していたし、8月8日には浅草を歩いていた一般ユーザーが「舟和の芋羊羹の自販機の発見が一番興奮したかも」と書いている。どちらもいいねは数十止まりで、そこから3週間おいて、自販機を専門に追いかけている人の投稿でようやく広まった格好だ。

写真の機械がふなわかふぇ浅草店のものだというのは、自販機の右下に貼られた管理ラベルで確認できる。電話番号「03-5828-2703」、住所「雷門2-19-10」、受付時間「10:00〜19:00(無休)」が、公式の店舗情報に載っているふなわかふぇ浅草店の記載とぴたり一致する。管理番号は001。この形の1号機、ということらしい。

なお、この投稿は本人の過去ツイートを引用する形になっているので、埋め込みには2025年6月の別投稿もくっついて表示される。そちらは「浅草に新規設置されたのは雷おこしの自販機。」という内容で、舟和の機械とは別物だ。

番号を入力して、ドアを開けて取り出す

機械の右上には「購入方法 HOW TO PURCHASE」というパネルが貼ってある。手順は3つで、商品パネルを見て、欲しい商品の番号を確認します、購入パネルで支払いと商品を指定して購入、そしてドアを開けて商品を取り出し、お持ち帰りください。缶ジュースのように下から落ちてくるのではなく、番号のついた区画のドアが開くロッカー型だ。区画は1から40まで振られている。

この方式だから成立している、というのがおもしろいところで、舟和の芋ようかんは要冷蔵で消費期限が数日しかない生菓子だ。自販機のパネルにも日持ち2〜3日と書かれている。落として転がすタイプの機械では正直きびしい商品を、区画ごとに取り出す形にすることで自販機に載せてきた。公式のお知らせに「冷蔵」の語はないけれど、要冷蔵の商品が入っている以上、庫内は冷やされているとみるのが自然だと思う。

支払いは現金のほかにQRコード決済などのキャッシュレスにも対応していて、千円札の投入口と各種決済のリーダーが操作パネルに並んでいる。公式の案内は「営業時間外にもご購入いただけますので、ぜひご利用くださいませ」という書き方で、稼働時間そのものは明示されていない。24時間動いているとまでは書かれていないので、そこは期待しすぎないほうがよさそうだ。ふなわかふぇ浅草店の営業は10時から19時、定休日なしとなっている。

芋ようかんだけでなく、パネルは10枚ぶん

写真をよく見ると、扉の中に商品パネルが10枚並んでいる。同じ商品が複数のスロットに入っているので、実質の品目は8つだ。芋ようかんの3本入と5本入、お芋ぷりん3個入、わらび餅6個入、おいもパイ5個入、芋ようかんとあんこ玉の詰合せが8個入と9個入、それにギフト小倉あんみつ2個入。あんこ玉は小豆・白いんげん・抹茶・苺・珈琲・みかんの6種で、詰合せにはその6色がそのまま入る。

以下はすべて自販機の商品パネルに出ている表示価格で、芋ようかん3本入が590円、5本入が980円、おいもパイ5個入が980円、わらび餅6個入が1,300円(いずれも税込)。ちなみに公式オンラインショップの芋ようかん5本詰は972円で、自販機の表示とは少し差がある。取り寄せと店頭で価格が違うのはよくある話なので、買う前に見比べておくといい。

そして地味に効いているのが、パネルのほとんどに「手提げ付き」と書いてあることだ。自販機で買ったのに、土産物屋の紙袋がついてくる。パネルの左上にはアレルギー表示も出ていて、芋ようかんは特定原材料等28品目の使用なし。1枚目の写真に写っている購入品は、芋ようかん3本と6色のあんこ玉が入った箱なので、パネルの9個入1,170円の詰合せとみられる。

見つけたのは自販機を5,000台まわった人

投稿した石田健三郎さんは、自動販売機だけを追いかけて1万枚以上の写真を撮ってきたマニアで、今年2月にはイカロス出版から『自動販売機マニア!』という本を出している。1,980円、112ページ。5,000台をまわった人の目には、店先に置かれた和菓子のロッカーはすぐ引っかかったわけだ。

自販機の話題は最近もいくつかあって、地域で唯一になったサントリーの自販機が20年以上回り続けている話や、生搾りオレンジジュースの自販機IJOOZが東海・広島・九州でサービスを終了した件が記憶に新しい。並べてみると、置かれる場所も売り物もずいぶん自由になってきている。

自販機で生菓子、に驚く声

リプ欄では、自販機で舟和の芋ようかんが買えること自体に驚く人が多かった。老舗の生菓子が箱で出てくる絵が想像しにくいのだと思う。舟和の自販機は強い、と短く感心している人もいた。

浅草に行くなら、雷門から都営浅草駅A4出口のほうへ。店が閉まっている時間でも、芋ようかんは買えるかもしれない。見かけたら番号を押してみてほしい。

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