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工場を建てた日から20年以上、赤字でも回り続けたサントリーの自販機。地域唯一の一台への感謝に胸が熱くなる

2026年7月12日 ・ トレンド「自動販売機 サントリー 20年 地域唯一 寿命」より

いつもそこにあって、当たり前のように冷たい飲み物をくれる自動販売機。ふだんは意識もしないその存在に、ふと胸が熱くなる投稿がありました。モータースポーツYouTuberの落ち武者さんが、自身の工場のそばに立つサントリーの自販機への“感謝”をつづったポストです。

「20年以上、ずっとそこに居てくれた」

写真に写るのは、山あいの集落の一角、波トタンの壁に寄り添うように立つ、青いサントリーの自販機。塗装はすっかり色あせ、あちこちに年季を感じさせますが、中には飲み物がびっしりと並び、今も現役で稼働しています。

投稿によれば、この自販機は工場を建てたときからずっと同じ場所に居続け、その期間は20年以上。ときには小さなトラブルを起こしながらも、毎月の電気代は赤字続き。それでも、お客さんや地域の人にとって“唯一の自販機”として、黙々と喉を潤し続けてきたといいます。「普通の家電なら、外で20年以上も動き続けることはできないだろう」という一文に、長年連れ添った相棒へのねぎらいがにじみます。

屋外で20年は、実はすごいこと

「たかが自販機」と思うなかれ。自動販売機の税務上の法定耐用年数はおよそ5〜7年、実際に使える期間も一般的には10〜15年ほどとされています。しかも屋外設置は、風雨や強い日差し、寒暖差にさらされて劣化が早まりがち。そんな過酷な環境で20年以上も動き続けるのは、まさに“皆勤賞”もののタフさなのです。

もちろん、それは機械の頑丈さだけでなく、こまめに補充し、故障のたびに直しながら使い続けてきた人の手あってこそ。1本ぶんの売り上げに一喜一憂しながらも、赤字を承知で置き続けてきた。その姿勢そのものに、多くの人が心を動かされました。

「モノを大切にする」ということ

コメント欄には、「こういう話に弱い」「相棒みたいなものだよね」「地域のインフラを守ってくれてありがとう」といった声が続々。効率だけを考えれば、とっくに撤去されていてもおかしくない一台を、地域のために回し続ける。その優しさと、20年働き続けた機械の健気さが重なって、なんとも言えないあたたかい気持ちにさせられます。

便利さの裏で、静かに誰かの生活を支えているモノや人がいる。見慣れた自販機の前で、たまには「いつもありがとう」と心のなかでつぶやきたくなる、そんな一枚でした。