生搾りオレンジジュース自販機「IJOOZ」が東海・広島・九州で9月30日までに終了、アプリ残高の払い戻しはなし
駅ナカやショッピングモールで、オレンジがゴロゴロ転がっていくのを眺めたことがある人は多いと思う。その場で丸ごと搾ってくれる自販機「IJOOZ(アイジュース)」が、一部の地域から姿を消す。
IJOOZ Japanの公式Xが8月21日、東海・広島・九州エリアの自動販売機について、2026年9月30日までに順次サービスを終了すると告知した。
残高とチケットは9月30日までに使い切る必要がある
告知画像に書かれている内容ではっきりしているのは、期限と、アプリまわりの扱いだ。チャージ残高・クーポン・オレンジジュースチケットを持っている場合は終了日までに使う必要があり、終了後の未使用ぶんについては「返金・払い戻し等の対応はいたしかねます」と明記されている。
公式の告知は「東海エリア・広島エリア・九州エリア」という書き方で、都道府県までは書いていない。スポニチアネックスの記事では、東海が愛知・岐阜・静岡、九州が福岡・佐賀・熊本・長崎と説明されている。自分の行動範囲の台がどうなるかは、9月末までに現地で確認したほうが早そうだ。
2023年に上陸して、駅とモールで一気に増えた
IJOOZはシンガポール発の生搾りオレンジジュース自販機で、日本には2023年4月に上陸した。水も砂糖も加えず、1杯あたりオレンジ4個を機械の中で搾って280mlを注ぐという仕様で、価格は350円。上陸から半年ほどの時点で国内の設置は80台前後だったが、その後は駅ナカや空港、ショッピングモール、サービスエリアへと設置場所を広げ、「見かけるたびに飲んでいた」という人が各地にいる。
オレンジが列になって転がり、搾りかすが落ちていく様子が全部ガラス越しに見えるので、買わずに眺めているだけでも面白い。単価は自販機としてはかなり高いほうだが、そのぶん中身が目で確認できるという珍しいタイプの飲み物だった。
「見つけるたびに飲んでた」という声と、値段への声
告知が回ってからのXは、惜しむ声とツッコミが入り混じった状態になっている。「アミュやチトセピアや佐賀のドンキホーテなど、見つけるたびに飲んでたIJOOZが、9月で九州終了だそうな」「いつでも気軽に飲めるのが好きだったから、なくなっちゃうの普通に悲しい」と、対象エリアの利用者からの反応が目立った。
一方で「味は良かったんだけど値段の割に量がちょっと」「300円のとこなら金欠な時でなければ飲みたくなる」と、価格への感想もそれなりに並んでいる。「流行りだったけどオレンジの高騰と飽きられたかな」「話題性一巡して西日本撤退ってことかね」といった推測も飛んでいるが、IJOOZ側は終了の理由を説明していない。
なお背景として、オレンジ果汁の国際相場はここ数年高い水準が続いている。最大の産地であるブラジルで猛暑や少雨、カンキツグリーニング病による減産が重なり、国内でも大手メーカーのオレンジジュースが販売休止や値上げに追い込まれた時期があった。今回の判断とどう関係するかは公表されていないが、生のオレンジを1杯に4個使うビジネスにとって楽な相場ではない。
対象エリアの人は9月中に
対象外の地域では引き続き稼働するので、全国から消えるわけではない。それでも、東海・広島・九州で「あの自販機どこにあったっけ」と探すのは9月30日までになる。アプリに残高やチケットを寝かせている人は、そこだけ先に処理しておいたほうがいい。
参考: 生搾りオレンジジュース自販機「IJOOZ」東海・広島・九州でサービス終了へ(スポニチアネックス) / 渋谷駅近くにIJOOZが登場(AMP) / オレンジジュースが消えた…ブラジル猛暑で不作(日経ビジネス)