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「神さま学校の落ちこぼれ」アニメ化、小説版は5巻からマンガと別の話になる

2026年9月18日 ・ トレンド「神さま学校の落ちこぼれ 小説 アニメ化 5巻 完結 小説家になろう」より

9月18日の0時ちょうど、アニメ公式アカウントが「テレビアニメ化決定」の一報を出した。作品は『神さま学校の落ちこぼれ』。原作は『薬屋のひとりごと』の日向夏さん、まんがは『兄友』の赤瓦もどむさんという組み合わせだ。深夜の投稿なのに、3時間で3,600いいねを超えている。

ティザービジュアルに描かれたのは3人。主人公の陽美谷(ひびや)ナギと、国内きっての高位の神さまであるツクヨミこと月読命(つくよみのみこと)、そして実家が大きな神社であるナギのクラスメイト・江道(えとう)トータだ。舞台は「神さま」が国家資格になった現代日本で、神通力を持たないはずのナギがひょんなことから神さま学校に通うことになる。

で、ここからが本題。アニメ化のニュースを見て原作を買おうとすると、たいていの人が一度つまずく。この作品、小説とマンガが別々に走っているからだ。

小説は星海社、マンガは白泉社。1巻は同じ日に出た

記事の最後によく載っている著作権表記が、この作品の構造をそのまま表している。「©日向夏・赤瓦もどむ/星海社・白泉社/「神さま学校の落ちこぼれ」製作委員会」と、出版社が2社並んでいるのだ。

小説版を出しているのは星海社で、レーベルは星海社FICTIONS。マンガ版は白泉社の「花とゆめ」で2021年から連載されている。ふつうこういう組み合わせは「小説が当たったから数年後にコミカライズ」という順番になるものだけれど、この作品は違う。星海社の書籍ページにははっきり「『神さま学校の落ちこぼれ』原作小説とコミックスが同時発売!」と書かれていて、小説1巻とコミックス1巻は2022年1月20日に同じ日から始まっている。

ついでに言うと、小説のイラストを描いているのも赤瓦もどむさん本人。星海社の書籍ページの著者欄は「日向夏 Illustration/赤瓦もどむ 制作協力/花とゆめ編集部」という表記になっていて、花とゆめ編集部が制作協力としてクレジットされている。星海社側もこれを「大型コラボ連載」と呼んでいる。つまり小説とマンガはどちらかがオマケなのではなく、最初から二本立てで企画された作品ということになる。

小説版は5巻からマンガと別の話になる

ここがいちばん知られていないところだと思う。星海社の小説5巻のページを開くと、あらすじの前にこう書いてある。

前代未聞! 小説版とマンガ版で、物語は分岐する!

さらに商品説明の末尾には、こんな注意書きが添えられている。

※小説版『神さま学校の落ちこぼれ』は、この第5巻からマンガ版とは異なるストーリーが展開されます。

4巻まではだいたい同じ流れをたどってきた2つのバージョンが、5巻から行き先を変える。小説5巻の内容はスサノオ会の内乱と、双子の兄・たけるの重傷、そして神さまだった祖母(天宇受賣命)が抱えていた秘密に近づいていくところまで。同じ場面をマンガ版でどう描くのかではなく、そもそも別の物語になるわけで、両方読む理由がちゃんとある作りだ。

「小説の6巻はどこ」で検索して見つからないのは、まだ出ていないからだ。テレビアニメ公式サイトの原作情報に並んでいる小説も5冊で、最新は2025年5月27日の5巻。1巻から3巻までは毎年1月のペースだったのが、4巻で9月に動き、5巻で5月になっている。

なお、5巻のページには「コミックス累計100万部突破!」の文字もある。2025年5月時点の数字なので、コミックスがその後15巻まで伸びていることを考えると、今はもう少し上だろう。

「小説家になろう」を探しても出てこない

日向夏さんの名前で真っ先に浮かぶのは『薬屋のひとりごと』で、あれは小説投稿サイトの小説家になろうに2011年10月27日から投稿されたものだ。今もサイト上に残っていて読める。

その調子で「神さま学校の落ちこぼれもなろうで読めるのでは」と探しにいくと、空振りする。なろうの検索で作品名を入れても結果は0件だ。前の章のとおり、こちらは花とゆめ編集部が制作協力に入って書き下ろされた作品なので、最初から書籍として世に出ている。無料で読み始めたいなら、なろうではなく花とゆめ+の作品ページのほうが早い。マンガ版が日曜更新で並んでいて、4話分が無料で読める。

コミックス15巻は発表と同じ日に発売された

アニメ化の発表が0時で、その数時間後に本屋が開く。コミックス15巻と「花とゆめ 2026年20号」の発売日は、どちらも9月18日だ。

アニメ化を記念した試し読みキャンペーンも走っていて、対象は花とゆめ+、マンガPark、白泉社e-net!の3つ。連載自体は2021年から続いていて、花とゆめ+では9月18日に第83話が更新されたばかり。「待つと無料」で読める分も79話ぶんある。

一方でアニメの中身については、放送時期も放送局もキャストも今のところ発表がない。出ているのはティザービジュアル1枚と「テレビアニメ化決定」の文字だけで、制作会社も明かされていない。このあたりは続報待ちになる。

「続きを書く」と原作者は言っている

発表に合わせて、両方の作者からコメントが出ている。日向夏さんのコメントは、企画が立ち上がった頃の自分に向けた一言が入っているのが良かった。

編集さんに「『花とゆめ』ですよ、まんがを描くのは赤瓦先生ですよ」と言われ、書き始めた頃の私よ、アニメ化するぞ! 今の私にできることはお話の続きを書くことと、それこそ神さまにお願いをすることでしょうか。

赤瓦もどむさんのほうは「コミックス版担当の漫画家としてこの上ない喜びを感じています」と書き出していて、お祝いイラストも一緒に公開された。

「もう完結したの?」と気にしている人への答えも、この日向さんのコメントに入っている。原作者が今できることとして挙げているのが「お話の続きを書くこと」なので、小説もマンガもまだ途中だ。

日向夏さんの作品まわりは今年に入ってから動きが続いていて、『薬屋のひとりごと』は実写ドラマ化で猫猫役が芦田愛菜さんに決まったばかりだし、初の家庭用ゲーム『偽りの皇弟』も2027年初頭に控えている。そこに神さま学校のアニメが乗った形になる。

原作を追うなら、小説とマンガのどちらから入るかで5巻以降の体験が変わる。そこだけ先に知っておくと、書店で迷う時間が減るはずだ。詳しい発表内容はコミックナタリーの記事にもまとまっている。

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