『薬屋のひとりごと』初の家庭用ゲーム『偽りの皇弟』が2027年初頭発売、対応機種はSwitch 2/Switch/PS5/Steam
9月9日23時からの「Nintendo Direct 2026.9.9」の中で、『薬屋のひとりごと』が初めて家庭用ゲームになると発表されました。タイトルは『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』、発売は2027年初頭です。原作者の日向夏さんが原案を手がける、完全新作のオリジナルストーリーになります。
アニメが2期まで走って、実写ドラマ化と芦田愛菜さんの猫猫役まで先週発表されたばかりの作品なので、正直ゲームだけ空いていたな、という感じでもあります。そこが今回埋まりました。
任天堂の告知は「これ、毒です。」の一行から始まった
先に出たのは任天堂の公式Xでした。9月9日の23時39分、投稿の書き出しが「これ、毒です。」です。
その後に続くのは「日向夏氏原案のオリジナルストーリーが描かれる『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』は、2027年初頭発売。」の一文と、「※本ソフトの対象年齢は「15歳以上」相当です。」という注意書きだけ。ジャンルもメーカーも機種も書かないまま投げています。9月10日の午前11時前に見た時点で、表示138.7万、いいね1.5万、リポスト7,288、返信68件まで伸びていました。同じダイレクトからは『星のカービィ ワールドビヨンド』も出ていますが、告知の温度でいうとこちらのほうがだいぶ変化球です。
対応機種はSwitch 2/Switch/PS5/PC(Steam)の4つ、価格は未定
任天堂の投稿には、肝心の対応機種が1文字も書かれていません。4機種を並べて出したのはTOHO animation公式のほうで、9月10日10時2分の投稿に「対応機種:Switch2/Switch/PS5/PC(Steam)」とはっきり書かれています。
あわせて公開されたゲーム公式サイトのキービジュアル上にも、Nintendo Switch+Switch 2の合体ロゴ、PlayStation系のロゴ2種、Steamの4枠が並んでいます。任天堂のダイレクトで初出しされたソフトですが、Switch専用ではありません。1つ前の投稿では「TVアニメ『#薬屋のひとりごと』初の家庭用ゲーム」「完全新作ストーリーのミステリーアドベンチャー」とジャンルも明かされています。
価格はまだ出ていません。4Gamerのスペック表記も「価格:未定」で、メーカー欄にはコーエーテクモゲームス、TOHO Games、ガストの3つが並んでいます。
開発はガスト、つまり『アトリエ』の調合を作ってきたところ
ここが個人的にいちばん腑に落ちたところです。AUTOMATONの記事によると、開発を手がけるのはコーエーテクモ内のガストブランド。『アトリエ』シリーズの調合をずっと作ってきたチームです。
猫猫は花街の薬師で、薬を作って毒を見抜くのが仕事の人物なので、素材を集めて何かを調合する遊びを作り慣れたところが担当するのは、配置としてかなり素直です。原作の人気が高い割にゲーム化が無かったのは、たぶんこの噛み合わせを待っていた部分もあるのだと思います。
物語は「五つの謎」から「五つの呪」へ
公式サイトのSTORYを読むと、話の骨格はもう出ています。猫猫が侍女として働き始めて間もない頃、後宮では「五つの謎」と呼ばれる出来事が相次いでいた、というのが発端。中身は「顔のない宦官、夜ごと嘆く蔵、一夜で赤く染まる衣…」と並べられていて、後宮に不安が広がっていく展開です。
猫猫はここで自分から動くわけではなく、「後宮管理者・壬氏の一方的な依頼」で調査をすることになります。この一方的なという言い方が、原作を知っている人には妙に納得感があるはずです。
PVはコーエーテクモの公式チャンネルに上がっています。物語はここから二段構えで、里帰り中の猫猫が旅役者の冠宇(ガンユウ)と出会って薬を処方したことから彼の「悩み」に巻き込まれ、さらに時間が飛びます。公式サイトの言葉では「時が経ち、子の一族の反乱が収束した直後の都で、今度は 「五つの呪」 の噂が蔓延し、ついに事件が起こる。」。そこで猫猫が目撃するのが、タイトルにもなっている「覆面姿の皇弟」です。
壬氏は関与を否定するものの、「「覆面姿の皇弟」を支持する謎の集団が出現するなど、都は混迷を極めていく」とのこと。キャッチコピーは「その薬はやがて、毒となる」で、キャラクター紹介に立っているのは猫猫、壬氏、冠宇の3人。オリジナルキャラの冠宇が最初から主要3人扱いなので、話の中心にいるのはほぼ確定です。
システムのページを見ると、遊びの流れは「事件発生」「証拠を集める」「推理」「事件解決」の4ステップで説明されていました。推理アドベンチャーとしては教科書どおりの並びで、そこに薬の知識と調薬が乗る形になります。
発売は2027年初頭だが、実機は9月20日に動く
待ち時間は1年以上あるのですが、遊んでいるところは意外とすぐ見られます。ゲーム公式Xによると、9月17日から21日の東京ゲームショウ2026のコーエーテクモブースに出展が決まっていて、等身大パネル展示やノベルティ配布も予定されているそうです。
スペシャルステージは9月20日(日)の13時30分から14時20分。公式の書き方は「豪華ゲストと初の実機プレイを含むゲーム情報をお届け」で、ゲストは悠木碧さん、大塚剛央さん、阿座上洋平さんの3名です。ここで「ゲスト」としか書かれていないので、本作の声優発表なのかどうかは今のところ何も明かされていません。ステージの優先観覧券は「コーエーテクモ アプリ(KT App)」で9月13日まで応募を受け付けています。行く予定がある人は締切のほうが先です。
反応は「実質・猫猫のアトリエ」と、本体どうする問題
任天堂の投稿の返信欄で目立っていたのは、開発元に気づいた人でした。@ponsgamingchさんは「開発はアトリエで有名なガストブランドだから、実質「猫猫のアトリエ」とも言える(!?)」と書いたうえで、「薬屋のひとりごとは初めてだしやってみようかな」と続けています。ゲーム側から作品に入ってくる人がいるのは、こういうタイトルの強みだと思います。
この言い換えは1人の思いつきではありませんでした。開発がガストだと伝わった9月10日の朝から、「猫猫のアトリエ」とだけ書いた投稿が互いに無関係なアカウントから次々出ています。
作品のファン側からは、@onestar9993さんの「ゲームの発想はなかったけどめちゃくちゃ合いそう」という反応。アニメと実写の話は出ていたのに、ゲームだけノーマークだったという感覚は共有されていたようです。
あと地味に切実だったのが@yukitanaka65324さんで、「え、本体買わなきゃ」「限定カラー出ないかなぁ」と書いていました。対応機種を見るとSwitch 2じゃなくてもPS5でもSteamでも遊べるのですが、それはそれとして本体の限定カラーを期待する人はいます。発売が2027年初頭なら、そのへんの発表を待つ時間はまだ十分あります。
続報はゲーム公式X(@kusuriya_io)と公式サイトで出るはずなので、まずは9月20日のステージを待つのがよさそうです。新しい情報が出たらこの記事にも追記します。