「可哀想に!」とペルソナ5Rがコラボ、おぱんちゅうさぎ作者が描くモルガナは880円
9月20日の20時51分、ペルソナ広報アカウントが2枚の画像を貼った。『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の怪盗団が、明らかに見覚えのあるタッチで描き直されている。白目がやたら大きくて黒目が点、スカルにいたっては汗のマークまで出ている、あの絵だ。
相手はイラストレーターの「可哀想に!」。告知は日付が変わるころには32万表示を超え、リポスト3,900・いいね7,300・ブックマーク1,000という伸び方をしていた。告知文の終盤にある「ワガハイも可哀想に!仕様になって登場だ✨」を、モルガナ本人のアカウントが書いているのがなかなかひどい。
「可哀想に!」はおぱんちゅうさぎを描いている人
名前だけだとピンと来ないかもしれないけれど、可哀想に!は「おぱんちゅうさぎ」と「んぽちゃむ」の作者だ。しまむらのんぽちゃむグッズでぬいぐるみチャームを見かけたことがあるなら、たぶんその顔のことだと思ってもらっていい。
経歴もなかなか特殊で、多摩美術大学に在学中にTwitterで活動を始めている。独特な作風が10代から20代を中心に広がって、企業とのコラボグッズやポップアップショップ、コラボカフェへと展開していった。イラスト以外の仕事もあって、Stray Kids『CASE 143 -Japanese ver.-』やaespa『Sun and Moon』の映像制作もこの人だ。
そして名義の由来がいちばん強い。Wikipediaの項目によると、活動を始めたころ大学の友人たちが「明日が見えない」「絶望」といった名前でSNSをやっていたので、周りに合わせて付けたのだという。合わせに行った結果が「可哀想に!」。
その人に、仮面をつけたジョーカーと、二足歩行の黒い猫を描かせた。ぬいぐるみの絵を見ると、ジョーカーは大きな黒目に白い点がふたつ、モナは青い丸目に白い口元で、しかもモナとスカルは顔の横に汗まで浮いている。怪盗としての凄みが1ミリも残っていない。
怪盗団10人ぶんのアクキーは各880円
グッズはempty公式サイトにもう並んでいて、告知と同時に受注受付が始まっている。ペルソナチャンネルの情報まとめにも「描き起こしイラストを使用したグッズをempty公式サイトで受注受付を開始したほか、SEGA STOREでの先行販売も予定しております」と書いてある。
アクリルキーホルダーの顔ぶれは、01ジョーカー、02モナ、03スカル、04パンサー、05フォックス、06クイーン、07ナビ、08ノワール、09ヴァイオレット、10明智吾郎。怪盗団に明智吾郎を足した10人ぶんで、誰ひとり欠けていない。値段は1個880円で、これは同じ『P5R』のコラボグッズでよく見る価格帯だ。
トートバッグとマグカップの商品名が「総攻撃」なのも芸が細かい。あの、全員を倒したあとにキャラが決めポーズで並ぶカットインのことで、それを可哀想に!の絵でやっている。
ぬいぐるみになれたのは4人だけ
ただ、全員が平等に扱われているわけではない。
ぬいぐるみマスコット(全高約150mm・2,750円)とぬいぐるみバッジ(1,320円)は「01.ジョーカー」「02.モナ」「03.スカル」「04.パンサー」の4種しかない。フォックス、クイーン、ナビ、ノワール、ヴァイオレット、明智吾郎は、今のところアクキーとカンバッジという平面の枠までだ。
しかもぬいぐるみ系だけお届けが2027年2月で、ほかより1か月遅い。推しがぬい枠に入らなかった人は、2027年1月に届くアクキーを握りしめて待つことになる。
もうひとつ、マルチクリアケースが「01.ジョーカー」と「02.明智吾郎」の2枚だけというのも地味に攻めている。主人公とライバルの2枚看板という選び方で、ここだけ怪盗団の他メンバーが入っていない。
10番だけ「クロウ」ではなく「明智吾郎」
商品名をよく見ると、01から09までは怪盗名で統一されているのに、10だけ本名の「明智吾郎」になっている。
これ、ペルソナのグッズだと毎回ゆれるところだ。タカラトミーアーツのガチャ「肩ズンFig.」で『P5R』が2弾に分けて出たときは、vol.2の5人目が「クロウ」表記だった。今回は本名のほう。可哀想に!の絵柄だと仮面をかぶった怪盗クロウより、私服の明智吾郎を描いたほうが可哀想さが出る、という判断なのかもしれない。
P5Rが外の作家に絵を任せるのは初めてじゃない
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は、この手の作家コラボを前にもやっている。
2025年8月29日には、漫画家の大川ぶくぶが描きおろした主人公グッズの予約が始まった。ペルソナチャンネルの告知によると、モチーフはゲーム中の人間パラメータで、「知識 ランク1」「度胸 ランク5」といった状態ごとに主人公の顔が変わるという作り。おおきめアクリルキーホルダー全12種が各880円、前髪クリップ全6種が各1,320円、4カットステッカーが各550円という構成だった。
そして、そのときの販売サイトのひとつが今回と同じempty.tokyoだ。いま同じ棚に、ぶくぶ版の主人公ぬいぐるみマスコットや前髪クリップがまだ並んでいる。empty側のイベント一覧には「ペルソナ3 リロード 主人公×ぶくぶ フェア」も残っていて、つまりこのお店とペルソナは何度も組んでいる。
今回の発表が出た「ペルソナ30thグッズ&イベント情報局」出張版は、30周年のスペシャル生放送の中でやった番組で、ほかにも『頭文字D THE ARCADE』とのコラボ(2026年10月8日から2027年1月20日まで)や、ファッションブランド「Beautiful People」とのコラボが並んで発表されている。同じ9月20日の0時には30周年の記念ムービーのシャドウver.とグッズ第2弾も動いていて、その少し前には30周年の一番くじの中身も出ている。30周年の当日ということもあって、この1日だけで情報がかなり渋滞していた。
LINEスタンプの日程はまだ
今わかっていないのは、LINEアニメーションスタンプの配信日と価格、それにSEGA STOREでの先行販売がいつどこで始まるか。番組で出た告知画像には「LINEアニメーションスタンプ 近日発売予定!」と「SEGA STOREにて先行販売決定!」とだけあって、日付は入っていない。スタンプのサンプルには怪盗団が並んでいて、戦闘中らしきコマもあれば、ごはんを食べているだけのコマもある。
確定しているのはempty公式サイトの受注ぶんだけで、アクキーとカンバッジ、クリアケース、トート、マグが2027年1月、ぬいぐるみマスコットとぬいぐるみバッジが2027年2月のお届け予定。ぬいが届くのは『ペルソナ4 リバイバル』の発売(2027年2月18日)とほぼ同じころで、財布としてはなかなかの並びになる。
推しが平面止まりだった人は、2弾があることを祈りつつアクキーを確保しておくのがよさそう。