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『君の名は。』公開10周年、新海誠が出した1枚のコピーが当時のポスターと違う

2026年8月26日 ・ トレンド「君の名は。 10周年 新海誠 ポスター キャッチコピー 消えない約束を、しよう 興行収入 2016年8月26日」より

『君の名は。』が全国公開されたのは2016年8月26日。8月26日で、ちょうど10年が経ちました。新海誠監督が同日、自身のアカウントで短く触れています。

「あっという間ですね」というひとことに、多くの人がぶら下がりました。「10周年とかマジか」「時間が過ぎる速さパネェ」「もう10年前の映画になるのか」。公開当時に高校生だった人はもう20代後半で、小学生だった人が成人しています。数字より、この体感のズレのほうがざわついていました。

添えられた絵のコピーが、本編のポスターと違う

投稿には1枚の絵が付いています。夕焼けの雲の上に彗星が割れて降りそそぐ構図で、下に『君の名は。』のロゴと「your name.」。ポスターの体裁です。

ただ、縦書きで入っているコピーが「消えない約束を、しよう。」になっています。2016年に実際の劇場や広告で使われたキャッチコピーは「まだ会ったことのない君を、探している」でした。同じ作品の宣伝素材でありながら、言っていることが違います。

「まだ会ったことのない君を、探している」は、相手が誰かも分からないまま探しているという、映画の入口をそのまま言葉にしたコピーです。対して「消えない約束を、しよう。」は、忘れてしまうことを前提にした後半の物語のほうを向いています。同じ映画から、まったく違う入口を作れたわけです。

251.7億円と、28日で100億円

10年経つと数字も歴史になります。国内の興行収入は251.7億円、観客動員は1,928万人。全国301スクリーンでの公開で、最初の3日間の興行収入が12.8億円でした。

そこからの伸び方が異常でした。公開28日で興行収入100億円を突破。日本のアニメ監督としては宮崎駿に次いで2人目の記録です。39日で動員1,000万人。公開当時の日本の歴代興行収入ランキングでは、『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次ぐ4位に入りました。海外でも当たり、全世界の興行収入は4億ドルを超えています。

「前前前世」がどこの店に入っても流れていて、飛騨や須賀神社の階段に人が並び、テレビで特番が組まれた。あの数か月まるごとが、この数字の中身です。

北米では10周年の再上映が決まっている

節目に合わせた動きもあります。北米では10周年記念として4Kでの劇場再上映が決まりました。日本では2026年2月に、東京国際フォーラム ホールAで新海誠作品のフィルムコンサートが開かれています。『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』の映像に東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏を合わせるという内容でした。

一方で、10周年当日に上映がない国もあります。監督の投稿には「インドでも10周年上映をしてほしい」と署名活動の報告を送るリプライも付いていました。10年前の日本の熱狂が、いま別の国で時間差で起きているということでもあります。

須賀神社の階段で記念写真を撮ってきたという投稿、10年前に粘土で作った三葉の頭を引っぱり出してきた人、埃をかぶったDVDを拭いた人。10周年の日にXに並んだのは、そういう各自の10年でした。

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