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「告白」最終回の「こげぱん」、正体は釜で焦げてやさぐれたあんパン

2026年9月19日 ・ トレンド「こげぱん 告白 音楽プレイヤー サンエックス」より

土曜ドラマ『告白-25年目の秘密-』の最終回が2026年9月19日に放送された。直後のXは感想であふれたのだが、そこで名前が飛び交ったのはドラマのタイトルでも俳優でもなく、「こげぱん」だった。Yahoo!リアルタイム検索の急上昇にも入っている。

きっかけは放送後の21時54分に出た番組公式アカウントの投稿だ。「爽太の手に戻ってきた」「こげぱんの音楽プレイヤーと共に」と書かれていて、雪村爽太(松村北斗)と野瀬麻里子(岡崎紗絵)のラストシーンを指している。

「こげぱんの音楽プレイヤー」の呼び方が視聴者ごとに割れている

面白いのは、同じ小道具を指しているのに視聴者の呼び方がそろっていないところ。「こげぱんウォークマン」と書く人、「こげぱんiPod」と書く人、公式にならって「こげぱんの音楽プレイヤー」と書く人が入り混じっている。「こげぱんシール付きのウォークマン」と、シールを貼ったものだと説明している人もいた。

番組公式の表記はあくまで「こげぱんの音楽プレイヤー」で、機種名は書かれていない。こげぱん柄の携帯音楽プレイヤーが当時実際に商品として売られていたのかどうかも、公開されている資料の範囲では確認できなかった。劇中の小道具としてしか裏は取れていないので、ここは断定せずに置いておく。

視聴者が食いついたのは機種ではなく、麻里子がそれを持ってきていたという事実のほうだった。

  • 「こげぱん音楽プレーヤー持ってきてるんだから偶然じゃなくて麻里子さんが探しにきてるじゃんね…!」
  • 「偶然こげぱんiPodも持ってる事ある?」
  • 「こげぱんプレーヤーお返しされた時の反応好きすぎる」

25年間ひとつの片想いを引きずってきた男の話で、最後に戻ってくるのが焦げたパンのキャラというのが、しみじみ効いている。

焦げてやさぐれたあんパン、それがこげぱん

で、そのこげぱんとは何なのか。サンエックスのキャラクターで、名前のとおり焦げたパンがモチーフだ。生みの親はたかはしみき。

設定がわりとハードで、元は十勝平野産の最高級小豆を使ったあんこ入りのエリートあんパンだった。北海道のパン屋で1日20個限定で売り出されるはずだったのが、パン屋の居眠りのせいで焼き上がりに1個だけ鉄板から釜の中へ落っこちる。気づかれたときにはもう真っ黒で、そのショックで目が白目になり、性格まで投げやりで後ろ向きになってしまった。

サンエックス公式のアカウントが本人(本個?)を紹介した投稿がこれ。

牛乳を飲むと酔っ払うという設定もある。パンたちにとって牛乳は酒あつかいで、落ち込んだこげぱんがやけミルクをあおってふて寝する。かわいさより脱力で押すキャラの流れはサンエックス自身が作っていて、同じ会社のたれぱんだが1998年7月登場、その1年半後にこげぱんが来ている。

ちなみに初出について、ネット上では1999年のメモパッドだという説も広く出回っている。ただしサンエックスの公式サイトは日本語版が「2000年2月登場」、英語版も「Feb 2000」と書いていて、ここは公式の表記を採る。

25年前の2001年、こげぱんはアニメになっていた

ドラマが「25年前」と言っているのを素直に引き算すると2001年前後になる。そしてこげぱんがアニメになったのが、ちょうどその2001年だ。

Wikipediaに残る記録では、放送局はアニマックスで、2001年11月5日から16日までの全10話。製作はソニー・マガジンズ、ポニーキャニオン、アニマックス、スタジオぴえろの4社で、監督は小原秀一。声の担当がなかなかの顔ぶれで、こげぱん役は水原リン(現・真山亜子)、そしてクリームぱん、キレイパン、食ぱんなどパン5種とパン屋の計6役を石田彰がひとりで担当している。ナレーションは吉田照美。パンの話にこの布陣である。

翌2002年12月にはプレイステーション用ソフト『こげぱん パンもゲームをやるらしい…。』も出ていて、メインのパズルのほかに「買われる練習」「こげぱんリバーシ」「ぐるぐるカマド迷路」といったミニゲームが9種類入っていた。「買われる練習」というタイトルだけで、このキャラの立ち位置がだいたい分かる。

つまり劇中の高校生たちが「25年前」を過ごしていた時期は、こげぱんがいちばん街にあふれていた頃と重なる。制作側が狙ってその年代の小道具を置いたのかどうかまでは公表されていないが、年表として並べるとぴたりとはまっている。

終わったキャラだと思っていたら、今も新刊が出ている

懐かしいで済ませたくなるところだけれど、こげぱんは現役だ。2020年から再始動していて、同年9月にウェブ連載「パチクリ!」が始まり(2023年2月に終了)、11月からはキャラクター雑誌『ね〜ね〜』でも連載が続いている。

書籍のほうも止まっていない。『こげぱん -今日もパンやのかたすみで-』が2021年、『こげぱん-今日も明日もやさぐれ日和-』が2022年、そして『こげぱん-今日も今日とてなげやり生活-』が2025年9月12日に電子版で出ている。1年前に出たばかりの新刊だ。

数字で見ると、絵本シリーズは2021年4月時点で累計130万部を突破。ぬいぐるみもシステムサービス社から出たものが約200万個売れたとされている。海外にも出ていて、韓国に出版ライセンスされたほか、2005年からは台湾で出版が始まって再ブームになった。

サンエックスのキャラは今もこうして動いていて、最近だとサンエックスのキャラが集まる一番くじが出たり、すみっコぐらしのカラビナキーホルダーがファミマに並んだりしている。

ドラマで名前を知った人と、ずっと追っている人が同じ検索結果に並ぶ

今回の流れが妙なのは、ドラマの余韻でこげぱんを検索した人と、キャラクターグッズとして今も追っている人が、同じ検索結果で鉢合わせしている点だ。25年前に筆箱やメモ帳で見ていた人にとっては同窓会で、名前を初めて見た人にとっては「焦げたパンが主役の商品が売れていた時代があった」という発見になる。

ドラマの詳細は日本テレビの『告白-25年目の秘密-』公式サイトに出ている。こげぱん本人のほうはサンエックス公式のこげぱんページで、今どんな顔をしているか確かめられる。実家に帰る用事があったら、机の引き出しを一度あさってみてほしい。だいたい出てくる。

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