「うちゃ&もっちりはむ」めじるしガチャ300円、コラボじゃないのは同じ作者が理由
台紙にキャラの名前が2つ並んでいると、だいたいコラボを疑う。「うちゃ&もっちりはむ」も同じで、別々のキャラが手を組んだのかと思った人が多いはずだ。実際は違う。
9月20日19時30分、うちゃの公式アカウント(@kotsume_cha)が「うちゃ&もっちりはむ ちゅるんとめじるしコレクション」の発売を告知した。1回300円の全6種で、10月中旬から全国で順次発売される予定。投稿は約1時間半で3,900いいねを超え、表示は14万回まで伸びている。
うちゃ側3種ともっちりはむ側3種、きれいに半分ずつ
台紙に並ぶのは、うちゃ・おちりうちゃ・おばけうちゃ・のまる・こめたん・おちゅまめの6体だ。前の3つが「うちゃ」側、後ろの3つが「もっちりはむ」側で、内訳は3対3の半々になっている。告知文に添えられた絵文字も🐰と🐹がひとつずつで、どちらか一方が主役でおまけが付いてくる形ではない。
サイズは約24mm。指の先くらいの大きさで、台紙には「シリコンリング&カニカンつき」と入っている。傘の持ち手やペットボトル、カバンのファスナーに留めるいつもの使い方ができる作りだ。素材はPVC・鉄・シリコンゴムで、カプセルは65mm、対象年齢は15歳以上。
商品名の「ちゅるん」は見た目そのままで、どの個体も半透明のつやっとした樹脂でできている。うちゃはほんのりピンクがかった透明、おばけうちゃは白い布をかぶって顔だけ覗かせた形、のまるとおちゅまめはミルク寄りのクリーム色で、こめたんは白。口を開けて笑っているのはこめたんとおちゅまめの2体で、残りは口を閉じている。告知文の「うちゃたちがうるちゅるのめじるしになったよ」は、盛った表現ではなく実物の説明だった。
名前が2つ並ぶのはコラボではなく、どちらもこつめちゃんの作
ここが今回の答えになる。うちゃともっちりはむは、うちゃももっちりはむも、公式のキャラクターページに同じ「こつめちゃん」の名前が入っている。別々の作家が組んだのではなく、同じ人が描いている別シリーズが1つのガチャに同居している形だ。台紙のキャラクター側の権利表記も「©kotsumechan/©Anova,Inc.」の1行だけで(もう1つ入っている「©BRIGHTLINK Co.,LTD.」は商品を出す側のもの)、コラボ商品にありがちなIP2社の連名にはなっていない。うちゃの公式アカウントのプロフィールも、もっちりはむ(@motchiri_hamu)を並記したうえで「作:こつめちゃん」で締めている。
キャラクターの管理はエイノバ(Anova)で、同社のCHARACTER一覧にはうちゃともっちりはむの両方が載っている。つまり読者から見れば別々のキャラでも、運営の側では最初から同じ棚に入っていたわけだ。
数字だけ見ると、動いている規模はうちゃのほうが大きい。公式ページのSNSフォロワー数は、うちゃが3.0万人と1.3万人の2媒体、もっちりはむが1.2万人と4,539人。実績欄はどちらもLINEスタンプ販売中から始まっていて、うちゃ側にはクラウドファンディングでのぬいぐるみ商品化、コンビニプリントサービス、アパレルコラボが、もっちりはむ側にはイベントでのグッズ販売とコンビニプリントサービスが並ぶ。もっちりはむの紹介文は「まんまるなかまたち」で、元気だったりマイペースだったりと個性を振り分けた群れのキャラクターだ。
「おちりうちゃ」がわざわざ1枠を使っている理由
6種のうち、うちゃだけ通常版とは別に「おちりうちゃ」が入っている。おしりを突き出して寝そべった姿で、名前のとおりおしりが主役だ。単なる変化球に見えるが、これは公式設定に沿っている。
うちゃのキャラクター紹介にはこう書かれている。「たべてねて、すきなことをしてくらしてるよ。歯とおちりがチャームポイント。」チャームポイントとして公式が挙げている2か所のうちの片方が、そのままラインナップの1枠になったことになる。もう片方の歯のほうは、うちゃ側3体がどれも口を小さく閉じた造形で、今回は出番がない。
残る1枠の「おばけうちゃ」は、白い布をかぶって顔だけ出した形。10月中旬発売という時期を考えると、ハロウィンに合わせた枠だとみて良さそうだ。
出すのはバンダイではなく、ブライトリンク
「めじるし」と聞いて浮かぶのはバンダイのガシャポン「めじるしアクセサリー」だと思うが、今回の商品はそれとは別の会社が出す別ラインになる。台紙の発売元は株式会社ブライトリンクで、住所は東京都千代田区神田神保町。ブライトリンクはカプセルトイ商品や企業PRガチャ、オリジナルグッズ製作を手がけている会社で、このサイトでもガチャ「ぶら下がりハムスター」のレア「流れ星」を取り上げている。公式サイトの実績一覧を見ると「りんりん よくばりハムスター」もあって、ハムスター系は同社の得意な棚のようだ。「めじるし」も初挑戦ではなく、「【もちうさちゃん.】めじるしコレクション」がすでに並んでいる。
同じ「めじるし」という言葉が付いていても、中身は会社ごとに違う。バンダイ側は「オタマトーン」ガチャ第2弾が全11種のように1回300円で大型シリーズを回していて、9月にはガシャポン公式1店舗がめじるしアクセサリーの販売を停止して理由が「安全面を考慮した結果」の10文字だけ、という出来事もあった。300円という価格帯は共通していて、「うちの子あしあとめじるしチャーム」のように他社からも同じ値段で出ている。めじるし系はいま、メーカーをまたいだ一つのジャンルになりつつある。
なお、記事を書いている時点でブライトリンク公式サイトのお知らせにはこの商品がまだ載っていない。設置店舗の情報が出るとすれば、発売が近づいてからになりそうだ。10月中旬、近所のガチャコーナーで半透明のうちゃが回っていたら、そこはハムスターも一緒に入っている。