「ニコニコ漫画形式」が配信終了、2027年1月下旬に閲覧できなくなる。ニコニコ漫画のサービス自体は継続
ニコニコ漫画の公式アカウントが8月31日の午前11時すぎ、1本のお知らせを出しました。「ニコニコ漫画形式」で掲載している作品の配信を終了する、という内容です。
終わるのは掲載形式のひとつ、ニコニコ漫画は続く
まず勘違いしやすいところから。ニコニコ漫画というサービスが閉じるわけではありません。公式のお知らせにも「なお、ニコニコ漫画のサービス自体は今後も継続します!」とはっきり書かれていて、さらに「※「スクロール形式」の作品については引き続き、投稿・閲覧が可能です。」と注記されています。読めなくなるのは、掲載形式が「ニコニコ漫画形式」になっている作品だけです。
時期は公式が幅で示しています。2026年10月下旬に「ニコニコ漫画形式」の作品が新たに購入できなくなり、2027年1月下旬に閲覧できなくなる、という2段階です。ただし何日から、対象は何作品かまでは出ていません。お知らせには「詳細につきましては現在検討を進めておりますので、決まり次第、改めてご案内いたします。」とあるので、続報待ちの状態です。
そもそも「ニコニコ漫画形式」って何だったのか
名前だけ聞くとピンと来ない人も多いはずです。公式ヘルプの説明がわかりやすくて、「自動送りでコメントと音が流れる「ニコニコ動画」に近いWebマンガの形式です。」と書かれています。ページを自分でめくるのではなく、コマが勝手に進んでいく。そこに弾幕のようにコメントが流れて、効果音まで鳴る。漫画というより、動画に近い読み物でした。
作り手側から見ると、コマの表示時間やサウンドまで設定できて、1エピソードに200枚まで上げられる形式です。スクロール形式の上限が50枚なので、枚数で言えば4倍。1コマずつ見せてテンポで笑わせる、組曲『ニコニコ動画』の時代のノリがそのまま漫画になったような作りでした。
投稿の入口は5年前にもう閉じていた
今回いきなり全部が終わったように見えますが、実は入口のほうはとっくに閉まっていました。2021年4月14日の14時に「ニコニコ漫画形式」の新規作品の投稿機能が提供終了しています。同年6月30日の14時には既存作品の編集機能も終わりました。つまりこの5年間、この形式は新しい作品が1本も増えないまま、読むことだけができる状態で残っていたわけです。
そして2027年1月下旬に、読む出口も閉じる。5年かけて片方ずつ閉じていった形になります。
『戦勇。』の作者も反応、初期の作品が読めなくなる
反応で目立ったのが『戦勇。』の春原ロビンソンの投稿です。「ニコニコ漫画形式が終了することに伴い、初期の戦勇とかが閲覧できなくなります。 時代の流れ…さみしい。」と本人が書いています。
『戦勇。』はニコニコ漫画で2010年8月27日から連載が始まった作品です(最初の連載は2011年6月17日まで。続きは『第二章』としてニコニコ静画に移りました)。ニコニコ漫画形式が現役だった時代のど真ん中に生まれた漫画で、作者本人が「初期の」と書いているとおり、その頃のエピソードが今回の対象に入るようです。
公式の告知には、読んでいた作品名を挙げる返信が並びました。「九十九の満月」「あいうら」「絶体絶命英雄」といったタイトルを列挙して「ニコ漫公式は僕の青春の一部だったのに・・・」と書く人。ゲームのタイアップ漫画もこの形式だったと記憶をたどる人。そもそも「ニコニコ漫画形式ってこれかな」と、『戦勇。』の作品ページを貼って確認している人もいました。新規投稿が5年前に止まっている形式なので、名前を言われてもすぐ思い出せない、というのが正直なところなのかもしれません。
読めるうちに読んでおくなら、期限は2027年1月下旬です。まだ日付までは決まっていないので、気になる作品がある人はニコニコ漫画で先に確認しておくといいかもしれません。