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「おじゃる丸」キャラ投票の中間1位は「ウシ」、主人公は10位

Eテレの「おじゃる丸」が、放送開始からずっとやってこなかったキャラクター投票をついに始めた。しかも上位5体だけがグッズになるという、なかなか殺伐とした条件つき。9月17日時点の中間ランキングが公式から出たのだが、1位に立っていたのは主人公でも相棒の電ボでもなく、牛車を引いている「ウシ」だった。

公式Xがこの中間発表を投稿したところ、表示は850万回、いいねは8万7,000件を超えた。投稿時点で投票数は1万件を突破している。

中間1位の「ウシ」は、おじゃる丸を乗せて歩くほうの牛

エントリー番号42番の「ウシ」は、おじゃる丸が乗る牛車を引くのが仕事の牛だ。1998年10月5日の第1シリーズ第1話から出ている古株で、人間の言葉を話し、語尾に「モー」が付く。牛車を引くときだけ四つ足になって、それ以外は二本足で立って歩く。

月光町に来るときは牛だとバレないようにスーツを着る、角が取り外せる、編み物がプロ級にうまい、牛車を使って宅配便のバイトをしている。設定を並べるだけで濃い。おじゃる丸の無茶をいちばん近くで受け止めてきた相手でもあって、投票の上位に来る理由としては納得感がある。

ちなみに歴代エンディングの「プリン賛歌」で歌われているのに、作中でずっとプリンを食べられずにいたのもウシだ。ようやく口にできたのは第25シリーズ第44話。長く見てきた人ほど、ここに一票入れたくなるはずだ。

3位「自転車おじさん」は、ちりんちりーんと言いながら通り過ぎるだけの人

上位5体の顔ぶれがなかなか渋い。

  1. ウシ
  2. 公ちゃん(北斗七星の公子)
  3. 自転車おじさん
  4. 貧ちゃん
  5. 電ボ(電ボ三十郎)

2位の公ちゃんは占い師・冷徹斎の相棒をやっているハムスターで、正式名は「北斗七星の公子」。背中に七つの星の模様がある。4位の貧ちゃんは満願神社に住み着いた貧乏神で、性別は本人いわく「どちらでもあり、どちらでもない」。趣味は裁縫で、ボタンを集めている。

問題は3位だ。自転車おじさんは、いつも自転車に乗って「ちりんちりーん」と自分で口で言いながら画面を横切っていく人である。チューリップハットをかぶっていて、本名は不明。初登場は1999年10月12日の第2シリーズ第57話で、それ以来ひたすら通り過ぎ続けている。役割らしい役割がないのに、123体の中から3位に浮上した。

6位から20位は次の通り。

6位 館長さん、7位 キスケ、8位 オカメ姫、9位 うすいさちよ、10位 坂ノ上おじゃる丸、11位 星野、12位 たまえ、13位 オコリン坊、14位 ニコリン坊、15位 ツッキー、16位 石清水くん、17位 カンブツさん、18位 ケン、19位 金ちゃん、20位 シャク。

20位の「シャク」は、おじゃる丸がエンマ大王から持ち去ったあの笏のこと。物が人間より上に来ているあたりで、この投票がどういう空気で進んでいるかが伝わってくる。

主人公の坂ノ上おじゃる丸は10位、グッズ化は上位5体まで

タイトルを背負っている本人が10位。エントリー一覧では番号1番として先頭に置かれているので、順番に見ていくと最初に目に入る位置にいるのだが、それでも二桁だった。

グッズになるのは上位5体だけなので、この順位のままだと主人公のグッズは出ない。おじゃる丸役の西村ちなみさんも公式ページで「おじゃる丸はまさにタイトルを背負っているキャラクターですし、おじゃるはちょっとわがままなところはあるけどかわいい子なのでぜひおじゃるをよろしくお願いたも!」と呼びかけている。語尾がちゃんとおじゃる丸なのがいい。

5位の電ボも安全圏とは言いがたい。フルネームは「電ボ三十郎」で、おじゃる丸に仕える電書ボタル。「三十郎」は電ボ一族の中で30番目に生まれたことから来ている。25歳、秘書的な立ち位置で伝言と身の回りの世話を担当。知名度でいえば主人公の次に来るはずのキャラが、ぎりぎり5番目にいる。

「アオベエはいいです(笑)」と言った声優は、ウシと同じ人だった

キャスト陣のコメントがまた面白い。子鬼トリオのリーダー格・アオベエを演じる一条和矢さんは、公式ページでこう言っている。

「アオベエはいいです(笑)“良心”とも言えるウシがいるからおじゃるがあるとも言えるのでぜひウシをよろしくお願いします。」

自分の役を降ろして別のキャラを推しているように見えるが、実はウシの声も一条さんが担当している。つまり2役のうち片方を切り捨ててもう片方に票を集めにいったわけで、公認の共食いみたいな構図になっている。中間1位にウシがいるのを見ると、この誘導がちょっと効いていた可能性もある。

電ボ役の佐藤なる美さんは「電ボはきっと上位に入るだろうと感じているのですが(笑)、電ボだけでなくぜひとも電ボ子というリボンをつけたキャラもいますので、ぜひとも電ボと電ボ子をよろしくお願いします!」と、リボンを付けた電ボ子(エントリー50番)まで巻き込みにかかった。カズマ役の渕崎ゆり子さんは「カズマがもし上位に入ってグッズ化が決まったら、カズマの髪型のカチューシャのグッズをつくってほしいです。」と、グッズの中身まで先に決めている。

記念すべき1票目を投じたのは、第29シリーズのエンディング「旅でござんす おじゃる丸」を歌う氷川きよしさん。投票先は金髪のサリーさんだった。ミノル、多山、テレ子、それにアカネ17やアオベエ17といった「17」シリーズも気になると語っていて、こちらもだいぶ深いところを突いてくる。

結果発表は10月5日の「おじゃる丸の日」

この投票は「おじゃる丸30thアニバーサリープロジェクト」の第2弾にあたる。第1弾は7月に始まった“迷作”50エピソードの配信だった。公式の案内によれば、2027年10月5日でアニメは放送開始から30年を迎える。結果発表が10月5日なのは、1998年に放送が始まった日がその日で、「おじゃる丸の日」と呼ばれているからだ。

投票は9月30日まで受け付けていて、1体に絞れない人は複数投票してもいいことになっている。番組は今もEテレで月曜から木曜の午前8時25分に放送中。アニメ「おじゃる丸」の番組公式サイトで本編を確かめ直してから、自分の推しが123体のどこにいるか探しにいくのが早い。

公式がキャラを選ばせにくる企画は最近だとSuicaの新キャラクター3案の投票もあった。あちらはこれから世に出る新キャラを決める投票で、こちらは長年たまった123体から5体を削り出す投票になる。自転車おじさんのグッズが本当に出るのかどうかは、9月30日の締め切りまでにどれだけ票が動くか次第だ。

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