P3P女性主人公「ハム子」が「P5X」参戦、公式の名前は「汐見琴音」
名前のなかったキャラに、公式が名前を置いた。9月15日の正午、スマホ向けRPG『ペルソナ5: The Phantom X』(P5X)の公式Xが、『ペルソナ3 ポータブル』(P3P)の女性主人公の参戦を告知しました。実装は9月24日のアップデート。そして公式が書いた彼女の名前は「汐見 琴音」です。
投稿には1分31秒のコラボOPアニメーションムービーが付いていて、公開から1時間半でいいねが1万5,000、リポストが約8,000という伸び方をしました。
P3P本編に、彼女の名前は無かった
ここが今回いちばん効いているポイントです。『ペルソナ3 ポータブル』は2009年にPSPで出た『ペルソナ3』の移植版で、目玉が「女性主人公を選べる」ことでした。ただ、彼女には固定の名前が用意されていません。ゲームを始めるとプレイヤーが好きな名前を入力する仕様で、公式が「この子の名前はこれです」と決めた形跡が、本編の中にはないわけです。
名前という枠が空いたまま17年近くが経つと、呼び名は勝手に増えます。ファンの間で定着したのが「ハム子」でした。由来として語られているのは、公式の紹介画像などで仮に使われていた「主人 公子(あまと きみこ)」という名前です。この「公」という字を「ハ」と「ム」に分解して読んだ、という説明がファンコミュニティに残っています。日本語版Wikipediaの「ペルソナ3」の項目にも、ファンの間では「ハム子」の愛称で呼ばれる、という記述があります。
呼び名はそれだけではありません。ファミ通が当時つくった特設サイト「ペルソナ通信」には、女性主人公が「月光(げっこう)ルナ子」という名前で進行役を務めるページが残っています。要するに、本編が名前を空欄にしたせいで、媒体ごとに違う名前が付いていったということです。
「汐見琴音」という名前自体は、今回が初出ではない
ややこしいのですが、「汐見琴音」という名前は9月15日の告知でいきなり現れたものではありません。ファンの間では、舞台版『PERSONA3 the Weird Masquerade』で女性主人公に使われた名前として知られてきました。舞台の世界では名前が要るので、そこで付いたものが今回ゲーム側に持ち込まれた、という順番です。
さらに言うと、P5X側での実装そのものも初報ではありません。電ファミニコゲーマーが伝えたところによると、コラボの開催と「汐見琴音」としての実装は2026年7月2日の緊急特番で発表済みでした。その時点ですでにコラボイベントのストーリーは仕上がっていて、3Dモデルは『P5X』の等身に合わせて作り直している、という説明も出ています。今回のツイートで新しく決まったのは、OPの公開と「9月24日」という日付のほうです。
OPに映っているのは琴音だけではない
公開されたOPには、P3P側のキャラが何人も出てきます。電ファミニコゲーマーがOPに登場したキャラとして挙げているのは、汐見琴音のほかに岳羽ゆかり、桐条美鶴、荒垣真次郎、長谷川沙織、岩崎理緒、テオドア。このうち何人かは、P3Pで女性主人公を選んだときにしか出てこない相手です。つまり公式は「女性主人公のルート」ごと持ってくるつもりでOPを組んでいる、と読めます。
ペルソナ側は今年が30周年で、初代『女神異聞録ペルソナ』の発売日と同じ9月20日に合わせて動きが集中しています。歴代主人公が300円のガチャでキーホルダーになる件でも、ナンバリング5作なのに全7種という数になっていて、その差分のひとつがP3Pの女性主人公でした。あのとき公式はキャラ名を1つも出していません。名前を出さずに済ませてきた相手に、今回ようやく表記が付いたわけです。30周年まわりはほかにも一番くじが動いています。
公式が名前を出しても、リプ欄は「ハム子」でいっぱい
面白いのは、公式が名前を出した直後の反応がまったく切り替わっていないところです。リプライにはそのまま「ハム子可愛すぎないか」「ハム子おおおお!待ってたよ!」が並び、「めちゃくちゃ力入ってんなあ イベント内容やハム子の性能にも期待が高まる」と性能の話をしている人まで「ハム子」で通しています。17年近く積み上がった呼び名は、公式表記1つでは上書きされないらしい。
ガチャゲーらしい悲鳴もありました。「ベリー引いてブリッツ引いて、次は美鶴のために貯めてたのに… 魅力的なキャラが多過ぎるし、パーティメンバー選べない😂」という声や、「こんな早く来るのかよ!最高じゃねぇかい!」という反応。武器から性能を予想して「薙刀なのでやっぱり範囲攻撃キャラになりそうかな?」と書いている人もいて、みんな9月21日を待たずに考え始めていました。
9月21日の配信のあとに出た中身、性能は火炎属性の「優越」
告知の時点では、性能もイベント内容もまだ何も出ていませんでした。答え合わせになったのが、9月21日にアトラス公式YouTubeで配信された「Persona X-stream ver. 4.10」です。
同じ日に公式XがイベントPVを出し、コラボイベントの名前が「Reach for the MOON!」だと明かしています。
セガがVer.4.10アップデートにあわせて出したプレスリリース(電ファミニコゲーマーが全文を掲載)によると、汐見琴音は★5キャラクターで、火炎属性・優越ロールです。戦闘中に一度だけ専用アシストの“全力全開”を使えて、使うと「運命の輪」モードになり、追加行動を2回獲得します。そのうえで3回連続で行動して仲間にバフを付け、仲間の「ハイライト・テウルギア」を発動させる、というのが公式の説明です。リプ欄で薙刀から「範囲攻撃キャラになりそう」と予想していた人もいましたが、公式の説明に並んでいるのは追加行動と仲間へのバフで、「範囲攻撃」という言葉は入っていません。
琴音が出るのは“PICKUP怪ドル契約”の“月光の契約者”で、期間は2026年11月12日(木)10:59まで。コラボイベントのメインシナリオはアップデートと同時に解放され、舞台は『ペルソナ3』の巨大迷宮「タルタロス」です。ポロニアンモールで謎の扉をくぐった『P5X』の主人公ワンダーがタルタロスの記憶を失い、シャドウに襲われたところを「汐見 琴音」と名乗る少女に助けられる、という導入になっています。9月30日に追加と告知されていたサイドストーリー「淡き花刻む扉」には、荒垣真次郎が登場します。