「ray 超かぐや姫 version」原曲はBUMPと初音ミクの2014年曲
『超かぐや姫!』のエンディング「ray 超かぐや姫!Version」は書き下ろしではない。原曲はBUMP OF CHICKENの2014年の曲だ。
しかもこの曲には、発売当日からBUMP OF CHICKENが初音ミクと一緒に歌ったバージョンがある。12年前にバーチャルシンガーと歌われた曲を、今度はアニメ映画のキャラクター2人が歌っている。
9月25日の21時、映画の公式Xがこの曲のMVを「公開中」としてあらためて紹介した。23時の時点でいいねは11,806件。同じ時間帯には、作詞作曲を手がけたBUMP OF CHICKENのボーカル「藤原基央」がYahoo!リアルタイム検索の急上昇に入っていた。
原曲は2014年の『RAY』収録
「ray」が最初に世に出たのは、2014年3月12日発売のアルバム『RAY』だ。BUMP OF CHICKENの7枚目のオリジナルアルバムで、「ray」はアルバム名と同じ名前の曲で、3曲目に入っている。
収録曲の並びはBUMP OF CHICKEN公式のディスコグラフィーで確認できる。
映画の公式ポストでも、クレジットは「作詞・作曲:藤原基央」と書かれている。曲そのものは12年前のままで、映画のために手を入れたのは編曲と歌い手のほうだ。
発売日に初音ミク版も出ていた
アルバムと同じ2014年3月12日には、配信限定シングル「ray feat. HATSUNE MIKU」も出ている。アルバム版「ray」の別バージョンで、BUMP OF CHICKENが初めてフィーチャリング・アーティストを迎えた曲として知られている。その相手が初音ミクだった。
この共演はライブでも実現している。2014年7月31日の東京ドーム公演では、「ダイヤモンド3Dホログラフィックシステム」でステージに現れた初音ミクが、BUMP OF CHICKENと一緒に「ray」を歌った。
このときの映像は『「ray」BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU』というタイトルで紹介されている(音楽ナタリー)。
映画版はTAKU INOUE編曲
映画版の「ray 超かぐや姫!Version」は、編曲がTAKU INOUEに変わっている。歌うのはかぐや(cv.夏吉ゆうこ)と、月見ヤチヨ(cv.早見沙織)の2人だ。
つまり、12年前の初音ミク版では人間のボーカルとバーチャルシンガーが分け合っていた曲を、今回は映画のキャラクター2人で歌っている形になる。原曲を知っていると、この配役の意味が少し変わって見える。
『超かぐや姫!』は2026年1月22日にNetflixで配信が始まった作品で、この曲はエンディングテーマとして流れる。
MVは本編の続きを描く新作
MVは2026年2月1日の夜に公式YouTubeで公開された。9月25日の夜の時点で再生数は2,566万回を超えている。
公式ポストではこのMVを「映画本編と繋がる完全新作アニメーション」と説明している。ディレクションは映画の監督でもある山下清悟が自ら担当し、制作はスタジオコロリドとスタジオクロマトだ。
中身は本編の使い回しではない。本編で描かれなかった主人公・酒寄彩葉の幼少期、かぐやと彩葉の日常、ヤチヨの内面、そして後日談が入っている。ライブパートでは、かぐやと彩葉、ヤチヨの3人が新しい衣装で登場し、歌う2人の横で彩葉が踊っている。
映画を見終わってエンディングで余韻に浸った人ほど、このMVは続きとして見ておきたい1本だ。YouTubeで直接開くこともできる。
映画館での上映も戻ってきた
配信から半年以上たった今も、作品の話題は続いている。9月18日からは特別フォーマットでの劇場上映が始まった(PR TIMESのプレスリリース)。
今日の公式ポストは、その上映期間中の再告知という流れになる。
作品まわりでは、仮想空間ツクヨミがVRChatの公式ワールドになった件も今日動いている(「超かぐや姫」VRChatワールド公開、今入れるのはチュートリアルだけ)。夏コミのスタッフ本をめぐっては、公式が商品への収録を検討すると発表したこともあった。
BUMPとアニメの縁はほかにも
BUMP OF CHICKENがアニメと組むのはこれが初めてではない。ポケモンのMV「GOTCHA!」ではBUMPの「アカシア」が使われていて、こちらは1億回再生を突破した。
ただ「ray」の場合は、もともとあった曲がアニメのほうに来た形だ。映画から入った人は、2014年の原曲とミクとの東京ドーム共演も聴き比べてみてほしい。歌い手が変わると、同じメロディでもだいぶ印象が違って聞こえる。