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「ビタミン7」がサブスク解禁、10-FEETとマキシマムザホルモンの封印から15年

9月20日の21時55分、マキシマム ザ ホルモンと10-FEETの公式アカウントが、申し合わせたように同じ分に投稿を出した。告知の中身は同じで、20年前の共作「ビタミン7」を9月21日0時からサブスクで解禁するという告知だ。ホルモン側の投稿はいいねが1万を超えている。

添えられた画像が、当時のシングルのジャケットに黄色い帯を巻いたもので、そこに「20年の時を経て 本日サブスク解禁!」とある。書いたのはマキシマムザ亮君。ただ、本文のほうは祝いというより、ほぼ悔しがっているだけの内容だった。

ロッキンのステージで15年ぶりに復活させる予定だった

この日、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026 は最終日の9月21日が中止になっている。公式の告知によると、台風25号の最接近で終日の大雨と強風が見込まれ、会場内外の安全確保が難しいという判断だった。今年は9月12日・13日・19日・20日・21日の全5日程で、飛んだのは最終日だけだ。ホルモンはその21日に出演を予定していた。

亮君の投稿には、ステージで用意していた「あるネタ」のことが書かれている。ここ数年のロッキンでは、亮君が「ポコペン ポコペン ダーレガツツイタ、、」と言いながら口から卵を産んでゲストを呼び込むのが恒例になっていて、今年はその卵で「あの3人」を召喚するつもりだったという。10-FEETはTAKUMA、NAOKI、KOUICHIの3ピースバンドだ。

ドラムのナヲも、日付が変わった0時29分に同じ話を書いている。

「10-FEETと爆笑しながら打ち合わせしてグルラで数十年前の写真出して懐かしんでたりしてたのに」という書きぶりが、やけに具体的でつらい。サブスクの準備も、ライブとセットで前々から進めていたものだった。ライブのほうは流れたが、配信だけは予定どおり0時に出した、というのが今回の流れになる。

同じ台風25号では、東京ゲームショウ2026 も最終日の21日だけが中止になっている。

「ビタミン7」は2006年のシングル「OVERCOME」の3曲目

曲そのものは新曲ではなく、20年前に一度きり世に出たものだ。10-FEETが2006年6月14日に出したシングル「OVERCOME」の3曲目に、ユニバーサルミュージックの商品ページでは「ビタミン7 [10-FEET&マキシマム ザ ホルモン]」と表記されて入っている。

当時の商品ページに載っている紹介文が、もう完全に特別扱いだった。3曲目について「幾多の修羅場を一緒に笑い飛ばしてくぐり抜けてきた、盟友マキシム ザ ホルモンとの共作で、とんでもない奇跡の名作となった」「あまりの完成度に本人達も大笑い!」と書いてある。バンド名が「マキシム ザ ホルモン」になっているのは原文のままだ。

ややこしいのは、シングル「OVERCOME」自体はとっくにサブスクに入っていたこと。1曲目と2曲目は普通に聴けるのに、3曲目だけが入っていない状態が続いていた。音楽ナタリーも、同シングルはすでに配信されていて「ビタミン7」のみ未解禁だったと書いている。今回も既存のシングルに3曲目が足されたのではなく、「ビタミン7」1曲だけの配信として新しく出ている。

名義は「10-FEET&マキシマム ザ ホルモン」。10-FEETは3人組で、ホルモンは亮君・ダイスケはん・上ちゃん・ナヲの4人組なので、足すと7人になる。亮君は今回の投稿でこの曲を「10-FEET×ホルモンのスペシャルコラボユニット『ビタミン7』」と呼んでいて、曲名と合体ユニット名を兼ねている扱いらしい。数字の7がその人数から来ているのかどうかを本人たちが説明した記録は見つからなかったが、並べてみると妙にきれいに合う。

最後に演奏されたのは2011年の年末

「15年ぶり」という数え方の根拠も、たどると出てくる。ホルモンの公式アカウントが2011年12月26日に、こんな投稿を残している。

10-FEETの「その向こうへ」ツアーファイナルで「ビタミン7が『ビタミンの向こうへ』行った」と書いていて、そのあとラーメン屋のじゃんけんで2連敗した話が続く。署名は「exビタミン7の4文字目の『ン』担当はん」。つまり、書いているのはダイスケはんだ。ビ・タ・ミ・ンの4文字目を担当、という時点で、この7人のユニットがかなり真剣にふざけて作られたことが伝わってくる。

この2011年末から数えると、2026年のロッキンでちょうど15年ぶりになる。ナヲが「一度は封印した」と書いているとおり、その後は演奏されないまま止まっていた曲ということになる。

「実家の窓から BOW BOW」がタイムラインに並んだ

0時に配信が始まってからの反応で、何度も流れてきたのが曲の一節だった。「実家の窓から BOW BOW」というフレーズで、覚えている人はここだけで会話が成立する。

「ビタミン7なつかしー」「実家の窓からBOW BOW」 「ビタミン7サイコー!!実家の窓から!!!」 「ビタミン7、CD持ってるしそっちで聴けるけどサブスクで聴けるのもまた嬉しい。」

当時を現場で見ていた側からは、年齢の話に持っていく書き込みも出ていた。「ビタミン7をリアルタイムで見ていたので僕は15歳以上であるのだ!!」

一方で、この曲の存在自体を知らなかったという声もあった。「ビタミン7!そんな幻のコラボ曲なんてあったんだ!聴いてみたかったぜ」「いきなり、ビタミン7サブスク解禁かーい」「ロッキンで演る予定だったのね」といった声が並んでいる。「見たかった、、まじで台風のバカ!」「サブスク解禁ありがとうございます」と、悔しさと礼を続けて書いている人もいた。

チケットを持っていた側の書き込みもある。「ロッキン行く予定だった今日、とりあえずビタミン7聞いてる」。予定していた時間に会場ではなく家で同じ曲を聴いている、という過ごし方が、今日いちばん多かったかもしれない。

ライブでの復活がいつになるかは何も決まっていない。とりあえず今は、20年前の7人が作った1曲が、誰でも再生ボタンを押せるところに置いてある。

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