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「ヘリコプターヘリコプター」とは?元ネタの曲はFazlija「Helikopter」

ヘリコプターヘリコプター(へりこぷたーへりこぷたー) ・ 2026年10月4日 公開

犬でもぬいぐるみでも、とにかく何かがくるくる回り出すと流れてくる「ヘリコプター、ヘリコプター」の歌。元ネタは、ボスニア出身の歌手Fazlija(ファズリヤ)の曲 「Helikopter」 です。

「ヘリコプターヘリコプター」とは?

TikTokやYouTubeショートで、人・動物・物・キャラクターが回転する場面に付けるBGMミームのことです。男性の声が「helikopter, helikopter」と繰り返し、そこにヘリのローター音みたいな音が重なります。

回っているものとヘリのプロペラが重なって見えるので、映像に乗せるだけでオチがつく。日本では「ヘリコプテ〜」と語尾が伸びた空耳っぽい聞こえ方で覚えている人も多く、曲名を知らないまま耳に残っているパターンがほとんどだと思います。

元ネタはFazlijaの「Helikopter」

歌っているのはFazlija(本名 Fadil Fazlija)。1972年にボスニア・ヘルツェゴビナのビハチで生まれたボスニア系ロマの歌手で、1997年から活動しています。ジャンルはバルカン半島のポップス「ターボフォーク」です。

公式YouTubeの概要欄によると、作曲はFazlija本人、編曲はAleksandar Kobac、作詞はMensud Kecap Kec。アルバム「2015」に入っている曲です。

歌詞の中身は、実はラブソングです。英訳を読むと、ヘリコプターやお金の詰まったスーツケースを引き合いに出しながら、美しい女性のためなら空からでも財産を届けるよ、という内容。回る映像のための曲ではまったくなく、尽くす男の歌でした。

公式MVは2015年末にYouTubeで公開されました(Wikipediaでは2016年リリースとされていて、資料によって年が割れています)。公開から6年で再生数は約230万回。地元向けのヒット曲という位置づけだったようです。

TikTokで世界に広まった流れ

火がついたのは公開から6年近くたった2021年の秋です。Know Your Memeがまとめた経緯は次のとおり。

  • 2021年10月31日 TikTokで、スポンジ・ボブのパトリックが手のひらから浮いていく動画にこの曲が付けられ、2週間で約47.9万回再生(動画はのちに削除)
  • 11月9日 チーズフォンデュの動画が4日で約1,250万回再生(のちに削除)
  • 11月10日 Fazlija本人がInstagramでファンに感謝を投稿
  • 11月17日 かざぐるま付きの帽子をかぶった犬が口パクする動画が投稿され、2023年6月時点で約6,420万回再生・930万いいね。この音源でいちばん見られた動画です
  • 12月1日 この音源を使った動画が100万本に達し、本人がTikTokでお礼

本人がTikTokに上げたお礼動画がこちら。

その後も勢いは続き、2023年までにこの音源を使ったTikTok動画は170万本を超えました。カーダシアン家のメンバーやブリトニー・スピアーズ、レアル・マドリードの選手の投稿にも使われ、2023年11月にはオーストリアのチャートで70位に入っています。同じ2023年10月には、Fazlijaがオーストリアの文化大使になったとも報じられました。

公式MVの再生数は、2026年10月4日時点で約2,827万回。ミーム化する前の6年間の10倍以上に伸びています。

なんでここまで流行った?

いちばん大きいのは、歌詞の意味が分からなくても使えることです。ボスニア語が分からなくても「helikopter」だけは誰でも聞き取れるし、回る映像に合わせれば成立する。言葉の壁がほぼないので、国をまたいで一気に広がりました。

日本でいつから流行ったかははっきりした記録がありません。2021年秋の世界的な流行を経て、ショート動画経由で日本にも入ってきたとされます。2026年6月になっても「あの曲なに?」という解説ブログが書かれているので、曲名を知らずに聞いている人はいまも多いようです。

使い方・例文

基本は、くるくる回る映像にこの音源を付けるだけです。会話の中では「回ってるもの」へのツッコミとして使われます。

  • 「うちの猫がしっぽ追いかけて回り出したから、脳内でヘリコプターヘリコプター流れた」
  • 「洗濯機の中のぬいぐるみ、完全にヘリコプターヘリコプターしてる」
  • 「この曲ずっと『ヘリコプテ〜』って覚えてたけど、ボスニアのラブソングだったの初めて知った」

関連する言葉

回る映像に中毒性のある音源を合わせる型は、高速回転する猫のoiia猫と同じ系統です。音源が先に一人歩きして、元の歌手より有名になったという点ではチピチャパにも近い。

海外の曲が、意味は分からないまま耳に残る形で日本に広まった例としては、恋のマイアヒやモスカウ、トゥンクトゥンクトゥンがあります。どれも「何を歌ってるかは知らないけどサビは歌える」という楽しみ方をされてきた曲です。

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