「モスカウ」とは?空耳「もすかう」の元ネタ(ジンギスカン)を解説
「もすかう、もすかう」。ドイツ語で歌われているはずなのに、なぜか日本語のような、意味のありそうでない言葉に聞こえてしまう。2005年ごろのFlashムービーから広がって空耳の定番になったのが 「モスカウ」 です。
「モスカウ」とは?
「モスカウ」は、西ドイツのディスコグループ Dschinghis Khan(ジンギスカン)が1979年に発表した曲『Moskau(めざせモスクワ)』のこと。タイトルはドイツ語で“モスクワ”を指し、翌1980年のモスクワ五輪に向けて作られた、明るく大仰なユーロディスコです。衣装にはオリンピックシンボルにちなんだ5色を使う案も出ていました。
ちなみにこの曲、狙った五輪では歌われていません。母国の西ドイツを含む西側諸国の多くがモスクワ五輪をボイコットしたためです。ただし曲が作られたのは1979年でボイコット表明より前なので、政治的な意図があったわけではありません。五輪に向けて作った曲が、その五輪に行けなくなった、というだけの話です。
元ネタ・由来(2005年のFlashブーム)
ネットミーム化したのは、原曲のドイツ語の響きが日本語の空耳として面白く聞こえたから。サビの「Moskau」が「もすかう」と聞こえるのをはじめ、力強いドイツ語の一節が意味不明な日本語の羅列に聞こえるとして、空耳字幕を付けた動画が量産されました。コーラスの「ホーホーホー、ハーハーハー」という笑い声パートも印象的で、勢いのある曲調とシュールな空耳のギャップが中毒性を生みました。
広がった舞台は2005年ごろのFlashムービーです。いわゆるFlash黄金時代の一角で、当時のネットは個人が作ったFlash作品が回覧される場でした。「もすかう」という表記自体、タイトルをそのまま日本語として聞き取ったところから定着したものです。
順番を間違えやすいのですが、ニコニコ動画のサービス開始は2006年12月なので、もすかうのブームのほうが1年以上早い。ニコニコはあとから受け皿になった側で、2008年には大百科に項目が立ち、空耳の定番として定着していきました。
もともと海外の名曲が、日本では“何を言っているのか分からないけどクセになる曲”として愛される。この楽しみ方は恋のマイアヒやウマウマと同じ、洋楽空耳ミームの系譜にあります。
使い方・例文
- 「モスカウ、いまだにサビが“もすかう”にしか聞こえない」
- 「ドイツ語なのに全部日本語の空耳で覚えてる」
- 「勢いだけは伝わってくる名曲」
関連する言葉
原曲の意味ではなく“聞こえ方”で跳ねた、典型的な空耳ミーム。同じく洋楽が日本のネットで空耳ソング化した恋のマイアヒ・ウマウマと並ぶ、ニコニコ発の定番ミームです。