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「ラピース(La Peace)」とは?意味・元ネタ(カイ・セナトのマイクラ配信)を解説

ラピース(La Peace)(らぴーす) ・ 2026年9月11日 公開

マインクラフトで掘れる青い鉱石の名前を言っただけなのに、それが海外では「悟りの言葉」として扱われている。2026年8月にTikTokを埋め尽くした 「ラピース(La Peace)」 は、配信者カイ・セナトの発音がそのまま独り歩きして生まれたミームだ。

「ラピース」とは?

正体は、マインクラフトの鉱石 ラピスラズリ(lapis lazuli) の「lapis」。英語では「ラピス」と読むところだが、カイ・セナトが口にしたそれが「la peace(ラ・ピース)」に聞こえた、というのが出発点だ。要するに空耳で、日本で洋楽のサビが変な日本語に聞こえるのと同じ現象が英語圏で起きたことになる。

面白いのは、そこから意味が後付けされたところ。peace(平和)という単語が混ざって聞こえるせいで、鉱石の名前だったはずの「ラピース」が 「落ち着け」「受け入れろ」「気にするな」 という“悟り”のニュアンスを持つスラングになった。荒れている相手に一言「La Peace…」と返す、みたいな使われ方が基本形になっている。表記は「La Piece」とゆれることもある。

元ネタ・由来

舞台になったのは、2026年8月7日から12日にかけて行われた カイ・セナトとIShowSpeedの121時間マインクラフト配信。ハードコアモードで全ボス討伐を目指すという企画で、総視聴時間は3,000万時間を超えた。IShowSpeedのTwitchは同時視聴12万8,700人で自己最高を更新している。ちなみに期間中にゲーム内でやられた回数は2人で計42回(Speedが27回、Kaiが15回)で、ハードコアと言いつつ普通にやられまくっている。

その配信中のある場面で、Speedがダイヤだと思って掘ったブロックが実はラピスラズリだった。カイ・セナトが「それはラピスだよ」と訂正するのだが、その発音がどう聞いても「la peace」で、Speed のほうも聞き慣れない響きに反応し、ギリシャ語か何かかと聞き返している。クリップとして切り出されたのがマラソン何日目の出来事だったかは、確定的な記録が残っていない。なぜその発音になったのかについても、どの出典も説明していない。

音だけなら流れて消えていたはずだが、ここに絵を足した人がいた。2026年8月16日、TikTokの @boughta が、穏やかな表情の老人の画像に「カイ・セナトはこの人」と言わんばかりの赤い矢印を添えた編集動画を投稿する。これが5日で420万再生を超え、同時に生成されたTikTokサウンド「La Peace」が誰でも使える素材になった。KYM(Know Your Meme)もこの動画をミームの起点として挙げている。

あとは早かった。8月19日には @venqus._ の型が2日で190万再生、@hirfyy の編集が2日で380万再生。8月20日には @idkmxnster の編集が1日で440万再生まで伸び、Instagramでも chillpostt_ の投稿が1日で10万いいねを超えた。同じ2語の音を、それぞれが違う映像に乗せていく形で増殖していったわけだ。

決定打は本人だった。8月24日、カイ・セナトが白髪のエクステと僧衣という完全に乗っかった格好で配信し、自然の中を歩いたあと、ボディガードに「心の中のLa Peaceを見つけろ」と説き、最後はマインクラフトでラピスラズリだけをひたすら掘った、と報じられている。発音をいじられた側が自分で乗りに行ったことで、笑いの矛先が本人からネタそのものへ移った。

流行った理由を並べると、まず元がたった2語の音でしかないこと。ゲーム内の勘違いを正しただけの一言なのに、聞こえ方だけはマントラのように荘厳という落差が効いている。そこに121時間・総視聴3,000万時間という規格外の母集団があり、TikTokサウンド化で誰でも同じ音を使い回せて、最後に本人が公認した。日本語圏でも「ラピース ミーム」「ラピース マイクラ」あたりのサジェストが出るところまでは来ているが、誰が最初に紹介したのかまでは特定できない。

使い方・例文

意味を真面目に説明するより、相手をなだめる呪文として置くのが本来の形だ。

  • 友達が課金の爆死で荒れているときに、静かに「La Peace…」とだけ送る
  • 「テスト前に徹夜した」「ラピース」(=もう受け入れろ)
  • マイクラでラピスラズリを掘り当てたときに「ラピース」と言うのはネタ元まで込みの使い方

関連する言葉

マインクラフト発で世界的に広がったミームという点では、映画館が絶叫で大荒れになったチキンジョッキーと同じ流れにある。どちらもゲーム内のささいな要素が、外に出た瞬間に別物として扱われるパターンだ。日本のマイクラ文化のほうも、毎年恒例のマイクラ肝試し2026や、写真にしか見えない架空都市味噌汁市のように、ゲームの外まで話題が飛び出す点は変わらない。

カイ・セナトはこれ以前にもリズを広めた人物として名前が挙がり、仲間内のネタから生まれたFanum taxも同じAMP界隈の産物だ。意味より音とノリで回っていく点はブレインロット6 7と地続きで、そこに空耳が乗ったのがラピースということになる。

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