「ケーフェイ」とは?意味・語源(プロレスの約束事)を解説
作り物だと分かっている。でも、本物として楽しむ。プロレスという文化を根っこで支える約束事が 「ケーフェイ(kayfabe)」 です。
「ケーフェイ」とは?
もともとは プロレスの演出・演技を指す関係者の隠語。日本語では「八百長」と訳されることもありますが、それだと少しニュアンスがずれます。ケーフェイの本質は 「これは“本気”ではないけれど、本気であるかのようにふるまう」という、演技と現実の境界線を守るコードです。
リング上の因縁や勝敗を“本当の出来事”として扱い、選手は取材や私生活でもキャラクター(役柄)を崩さない。ファンもそれを分かったうえで熱狂する。この暗黙の了解こそがプロレスを「筋書きのあるドラマ」として成立させています。
語源(諸説あり)
もとをたどると、サーカスやキャッチ・レスリングの世界で使われた 「ビジネスの秘密を守る(protecting the secrets of the business)」 という意味の隠語(カーニー・スラング)でした。日本では、元タイガーマスクの佐山聡さんが1985年に出した同名の暴露本『ケーフェイ』によって、この言葉が広く知られるようになりました。
使い方・例文
- 「試合後もキャラを崩さないの、ケーフェイを徹底しててプロだな」
- 「SNS時代はケーフェイを保つのが難しくなった」
関連する言葉
選手が演じる役柄やキャラ設定をギミック、抗争のストーリー展開をアングルと呼びます。善玉のベビーフェイス/悪役のヒールという役割も、すべてはケーフェイという“本物として楽しむ約束”のうえに成り立っています。