相撲の「物言い」とは?意味・「取り直し」「差し違え」を解説
際どい相撲のあと、審判が土俵に上がって話し合う。あの緊迫の場面が 「物言い(ものいい)」 です。
「物言い」とは?
物言いは、行司が下した勝敗の判定(軍配)に納得がいかないとき、審判委員が異議を申し立てること。物言いがつくと、5名の審判委員が土俵中央に集まり、行司も交えて協議(判定の見直し)を行います。今ではビデオ映像も参考にされます。
協議の3つの結果
物言いの協議では、次の3つのいずれかが下されます。
- 軍配通り:行司の判定を支持し、そのまま確定
- 軍配差し違え:行司の判定をくつがえし、勝敗を逆転
- 取り直し:同体(同時)や、どちらが先か不明のとき、もう一番取り直す
行司にとっては“重い”判定
行司の軍配とは逆の結果になる「軍配差し違え」は、行司にとっては“黒星”。査定にも響くため、大きな心理的ダメージを負うといわれます。行司は、常に「差し違え」の緊張感の中で軍配を上げているのです。
「取り直し」の流れ
取り直しになると、両力士は再び仕切り直し。まわしを整え、立ち合いの所作を最初からやり直して、もう一番取ります。体力を消耗した状態での再戦は、見応え十分です。
関連する言葉
きわどい立ち合いや、勝負の一瞬に物言いはつきもの。懸賞が懸かった大一番なら、なおさら緊張が走ります。相撲の“公正さ”を支える、大切な仕組みです。