「Androidのマイナンバーカード」開始、機種しだいで「機能限定」になる
デジタル庁が10月20日、「Androidのマイナンバーカード」の提供を始めた。ただし端末の仕様によっては、対面の本人確認に使えない「機能限定」版になる。
Googleウォレットに入れて使うカードで、公式の説明では「最新のマイナアプリを使ってAndroid端末に追加できます」とある。
10月20日から何が変わった
Androidでは2023年5月から「Android スマホ用電子証明書搭載サービス」が使えていた。今回はそれを刷新したもので、すでに追加している人は、最新のマイナアプリからアップデートできる。
新しく加わったのが「属性証明機能」だ。公式のお知らせには、これによって官民の対面サービスで、本人確認・年齢確認・住所確認が簡単かつ確実にできるようになる、と書かれている。
流れを並べるとこうなる。
- 2023年5月に、Androidでスマホ用電子証明書のサービスが始まる
- 2025年6月24日に、「iPhoneのマイナンバーカード」が始まる
- 2025年9月19日に、Android版を2026年秋頃に刷新すると告知
- 2026年10月2日に、10月20日から開始予定と告知
- 2026年10月20日に、提供開始
iPhone版が先に始まり、Android版はその約1年4か月後に刷新された。
使い道の広がりはこれから
属性証明で何ができるのかについて、公式は「各種会員登録やイベントでの本人確認、酒・たばこ販売時での年齢確認、住民割引を受ける際の住所確認等に活用が広がっていく予定」としている。
つまり、今日から酒の購入時に年齢確認でスマホを出せる店が一気に増える、という話ではない。「予定」と書かれている段階だ。
「機能限定」だと使えないこと
Androidのマイナンバーカードには、すべての機能が使えるカードと、端末の仕様(対応機種)によって一部の機能だけが使える「機能限定」の2種類がある。
公式ページの対照表をもとに、違いを並べた。
| できること | すべての機能 | 機能限定 |
|---|---|---|
| マイナポータルへのログイン | ○ | ○ |
| 医療機関での「マイナ保険証」の受付 | ○ | ○ |
| コンビニでの証明書の取得 | ○ | ○ |
| 各種手続での署名 | ○ | ○ |
| 各種手続での氏名や生年月日などの情報連携 | ○ | × |
| 対面での顔写真や氏名・年齢などの提示 | ○ | × |
| 「マイナンバーカード対面確認アプリ」を使った対面での本人確認 | ○ | × |
普段使いに近い保険証やコンビニ交付、ログインは、機能限定でも使える。使えないのは、今回の目玉である対面での本人確認や年齢確認の側だ。
自分のスマホがどちらになったかは、追加したあとに見分けられる。マイナアプリの「カード」タブに「Androidのマイナンバーカード(機能限定)」と出るか、Googleウォレットのカードの左上に「機能限定」のラベルが付いていれば機能限定だ(デジタル庁の確認方法のページ)。
実物のカードは持ち歩く
公式は「利用できない場合に備えて、必ず実物のマイナンバーカードもお持ちください」と案内している。
運転免許証との一体化についても、Androidのマイナンバーカードは運転免許証の代わりにはならない、とはっきり書かれている。マイナ免許証にしている人は、実物のマイナンバーカード(マイナ免許証)か運転免許証を持ち歩く必要がある。
追加する前に知っておきたいこと
追加には、Android 12以上で最新のセキュリティパッチを当てた対応機種と、マイナアプリ、Googleウォレットアプリ、おサイフケータイアプリが要る。ほかに実物のカードと、署名用パスワード(英数字6〜16文字)も手元に置いておく。
アップデートの人も、新しく入れる人も、まず最新のマイナアプリを入れるところから始まる。
追加の操作が終わってから、実際に使えるようになるまでは5分ほどかかる。出先で急いで入れるより、時間のある日に済ませておくほうがよさそうだ。
まず確かめたいこと
まとめると次の3点になる。
- 提供開始は10月20日
- 端末によっては、対面の本人確認に使えない「機能限定」になる
- 実物のカードは当面持ち歩く
詳しい手順や最新の案内は、デジタル庁の「Androidのマイナンバーカード」公式ページと、提供開始のお知らせにまとまっている。iPhoneとAndroidの両方を扱うデジタル庁のスマホ用ページや、Google公式ブログの紹介記事も見ておくと、全体像がつかみやすい。