漢検公式が「祭」の誤字を謝罪、次の投稿は「祭」の誤字4選
漢検の公式Xが、自己採点企画の画像で「祭」の字を間違えました。20日に謝罪し、その1時間40分後には「祭」の誤字4選を出しています。
崩れていたのは「祭」の左上
発端は10月18日の15時。第2回検定の当日で、日本漢字能力検定協会の公式アカウント(@kanken_inside)が投稿しました。
本文は「激アツ開催中!!」の呼びかけに「今日の自己採点結果おしえて~」と続け、ハッシュタグ「#漢検自己採点祭り」を付けた短いものです。
画像は金と赤のパチンコ店の看板のような派手なデザインでした。「努力は、裏切らない!!」「合格なるか!?」「君の答えが、今、輝く!!」と煽り文句が並びます。
ただ、「自己採点祭り」の「祭」だけ、左上の線の数と形がおかしくなっています。月にあたる部分が、見慣れた形になっていません。
漢字の検定の企画で、看板になる字が崩れていたわけです。
謝罪の1時間40分後に出た4選
謝罪が出たのは20日の18時29分でした。
文面は、画像内に誤字があったことへのおわびと、指摘した人へのお礼です。どの字が間違っていたのかは、この投稿には書かれていません。
答えは、20時9分の次の投稿に出ました。「実際の検定で多く見られる『祭』の誤字4選はこちら」という書き出しで、手書きの4字が画像で並んでいます。
謝ったままで終わらず、同じ字を検定対策の素材に変えた投稿です。
「祭」の誤字4選を見る
4選の画像は、①から④の番号つきで手書きの字が並んでいます。協会の解説文は付いていないので、ここからは画像を見た読み取りです。
- ①と②は上の部分の線の交わり方と本数が、本来の形と違う
- ③は上が「癶」に寄り、下も別の形になって「発」に見える
- ④は上に「宀」が付いて「察」に近い
「実際の検定で多く見られる」と本文にあるので、受検者が答案で書いてしまう形を集めたものでしょう。
祭は肉を供える字だった
「祭」がなぜ崩れやすいのか。成り立ちを見ると少し納得できます。
左上に肉、右上に又、その下に示と、3つの部品が重なる字です。線の数が多く、組み方も細かいので、どこかが崩れると別の字に見えてきます。
「察」や「際」も、祭が音を表す部分として入った字です。④が「察」に寄って見えるのは、形の近い字に引っ張られた例とも読めます。コトバンクの「祭」に成り立ちが載っています。
学年・画数も確認しておくと、「祭」は小学3年で習う字で、11画、部首は示です。(スクールコンパス)
反応は指摘したポストに集中した
公式の3つの投稿のいいねは、発端が1,508、謝罪が1,815、4選が1,374でした(22日11時ごろ)。
いちばん広がったのは、20日19時45分にこの画像を引用した個人のポストです。
投稿の中身は次のとおりです。
- 「漢検公式がAIを使う→誤字に気づかず」
- 「↑面白すぎる」
いいねは約5.2万に達していて、公式本人の投稿の数十倍です。
協会は、画像をAIで作ったかどうかには何も触れていません。AIの話はあくまで見た人の推測です。
Togetterのまとめは閲覧が約1.8万で、見出しにこんな声が入っています。
- 「誤字というか存在しない漢字?」
- 「公式として一番やったらあかんミスやな」
AIっぽい画像を指す言葉はAIスロップとして使われています。AI画像の扱いは、メルカリが出品画像のルールを出した件でも話題になりました。
次の注目は合否と標準解答
漢検の公式サイトによると、第2回検定の公開会場(紙)の合否は11月10日(火)10時に公開されます。標準解答は検定日の約1週間後を目安に、期間限定で公開されています。
年間129万人が受検する検定です。自己採点をした人は、標準解答と見比べるついでに、誤字4選で自分の「祭」の書き方も確かめてみるといいかもしれません。