「明日のナージャ」全50話がYouTubeで無料配信、毎週水曜に1話ずつ
9月16日の18時半、東映アニメーションミュージアムチャンネルの公式Xが「明日のナージャ」の配信を告知しました。見出しに置かれた言葉は「全話配信決定」。投稿から3時間ほどでいいねは1万件を超えています。2003年の日曜朝に見ていた人にとっては20年以上ぶりの通し配信で、当時まだ生まれていない人にとってはタイトルだけ知っている作品、という温度差のあるネタです。
毎週水曜に1話ずつ、第1話は9月23日18時から
公式が出している条件はシンプルで、「毎週水曜日に1話ずつ公開します~」と、第1話は9月23日水曜18時からのプレミア公開という2点です。プレミア公開なので、初回はチャットが流れる中でみんな同時に見る形になります。
気をつけたいのは全50話という長さのほうです。毎週1話ずつだと最終回にたどり着くのは49週後、単純に数えると2027年の9月ごろになります。1年近く水曜18時に付き合う企画なので、途中から入ってきた人がどこまで追えるかは各話の公開期間しだいです。今回の告知には期間限定という言葉は出てきていません。
前に配信したときは「25話まで」で止まっていた
このチャンネルでナージャが流れるのは初めてではありません。2021年7月19日、チャンネル開設5周年のリニューアル企画として「銀河鉄道999」が毎週月曜、「明日のナージャ」が毎週水曜、「ゲゲゲの鬼太郎(第5期)」が毎週金曜で配信されています。曜日まで今回と同じ水曜でした。
違うのは話数です。当時のリリースには「毎週1話ずつ25話まで 無料公開」「公開期間は各話2週間の期間限定となります」と書かれていて、ちょうど折り返しで終わっていました。物語としては、母を探す旅が海を越えて動き出すあたりで画面が閉じた形になります。今回の告知が「全話配信決定」から始まっているのは、そこを踏まえた文言だと読めます。
26話から先がまったく出ていなかったわけでもなくて、公式サイトのニュースを見ると2023年9月1日に朗読劇の開催記念として26話が単発でプレミア公開されています。放送20周年でBlu-ray BOXが出て、キャストが再集合した朗読劇「明日のナージャ ~16歳の旅立ち~」が開かれた年でした。
第1話の動画自体は10年前からチャンネルにある
もうひとつ押さえておくと、第1話「ナージャ、運命の扉!!」の本編は2016年9月からこのチャンネルに置いてあります。今日いきなり見たいなら、9月23日を待たずに再生できます。
舞台は20世紀初頭のヨーロッパ。孤児院で育ってみなしごだと思っていたナージャが、ある日「お母さんは生きているかも知れない」と告げられるところから話が動きます。手がかりは形見のブローチと日記帳、そして母が舞踏会で初めて着たというドレス。ナージャは旅芸人一座「ダンデライオン」の一員として各国を回りながら、日記帳に名前のある人たちを訪ねていきます。
東映アニメーションの作品ページの解説がおもしろくて、「主人公のナージャ以上に話題になったのが、ライバルの少女・ローズマリーの存在だ」と公式が自分で書いています。強烈な悪女ぶりで大人でも息を呑む、とまで言われている脇役なので、初見の人はそこを楽しみにしておくといいです。
日曜8時半の枠を翌週から受け取ったのが「ふたりはプリキュア」
放送データを並べると、この作品の立ち位置がはっきりします。ナージャは2003年2月2日から2004年1月25日まで、毎週日曜8時30分から9時00分、ABC・テレビ朝日系列で全50話。そしてふたりはプリキュアは2004年2月1日から、同じ日曜8時30分から9時00分、同じABC・テレビ朝日系列で始まっています。ナージャが終わった翌週の日曜、同じ時間に座ったのがプリキュア1作目でした。いま20年以上続いているシリーズの直前にあった枠、という言い方ができます。
さかのぼると同じ枠にはおジャ魔女どれみもいて、1999年2月7日から2000年1月30日まで日曜8時30分から9時00分、ABC・テレビ朝日系で全51話。作り手の顔ぶれもかなり重なっていて、原作名義はどちらも東堂いづみ、連載は講談社「なかよし」、音楽は奥慶一、美術デザインはゆきゆきえ。ナージャでシリーズディレクターを務めた五十嵐卓哉は、どれみでも佐藤順一と並んでシリーズディレクターに名前が載っています。どれみの魔法を抜いて、旅と恋にしたのがナージャ、という系譜で見ると分かりやすいです。プリキュア側の現在地が気になる人は、フレッシュプリキュアの「リンクルン」が大人向けに復刻のほうもどうぞ。
OPは本田美奈子、EDを歌っているのはナージャ本人
主題歌の並びも今見ると豪華です。オープニングの「ナージャ!!」は作詞作曲が茅原万起、編曲が大谷幸で、歌っているのは本田美奈子。エンディングの「けせら・せら」は作詞うえのけいこ、作曲小杉保夫、編曲は同じく大谷幸で、歌は小清水亜美です。
この小清水亜美というのが主人公ナージャ役の声優本人で、公式サイトにも朗読劇の記念インタビューが「プロデューサー関弘美×ナージャ役小清水亜美」として載っています。主役が自分でエンディングを歌っていたわけですね。関弘美はナージャの企画に名を連ね、どれみではプロデューサーだった人です。
配信元の東映アニメーションミュージアムチャンネルは、創立60周年を記念して2016年に開設された公式チャンネルです。2021年のリリース時点で登録者66万人超と書かれていたのが、いまは150万人。チャンネル説明には2026年に創立70周年を迎えると書かれていて、その年の企画として全話配信が出てきたことになります。
同じYouTube無料公開ものだと、「きんぎょ注意報!」がYouTubeで無料公開が9月21日から毎週月曜で始まるほか、NHKの名作アニメ10本、第1話だけYouTubeで無料公開中やオペラ座の怪人 25周年記念公演がYouTubeで無料公開中も動いています。
第1話のプレミア公開は9月23日水曜18時から。まずは10年前から置いてある第1話で顔合わせしておいて、水曜の夜に戻ってくるのが楽です。