「バザールでござーる」公式サイトが公開終了へ、CMの声は財津一郎
NECの黄色いサル「バザールでござーる」の公式サイトが、2026年11月24日で公開を終えます。
トップページに【大切なお知らせ】として、次の一文が載りました。
バザールでござーるのホームページは 2026年11月24日をもちまして公開を終了いたします。 長年ご覧いただき、誠にありがとうございました。
10月7日の夕方、このお知らせを貼ったツイートが回ってきて、Xでは名前がちょっとしたトレンドになりました。
ツイートでは「来月いっぱいで卒業」となっていますが、公式の告知にある日付は11月24日です。月末まではもたないので、見ておきたい人は早めに。
もとは1991年のセールの名前
名前を聞いたことはあっても、何のキャラか知らない人も多いと思います。NECの公式サイトにある「バザールの歴史」によると、生まれは家電売り場のキャンペーンでした。
1991年11月に始まった「NEC冬の情報生活市(イチ)バザールでござーる」というセールがスタートです。
「情報生活市」というサブタイトルと、店頭でやるキャンペーンだったことから、市場を意味する「バザール」という言葉が出てきました。そこからキャンペーン名の「バザールでござーる」ができています。
キャラクターはそのあとです。「ござーる」という口調から、ござる言葉で話すサルが考え出されました。セールの名前が先で、サルは後付けだったわけです。
サルの本名は「バザール・デ・ゴザール」
ややこしいのですが、「バザールでござーる」はキャンペーンとキャラクター全体の名前です。メインのサル本人は「バザール・デ・ゴザール」という名前になっています。
ほかにファミリーが12名、サブキャラクターが18名いて、公式サイトによく出てくるのは弟の「スモール」と兄の「クロール」だそうです。
設定も細かく決まっています。
- 誕生日は11月10日。第1回キャンペーンが始まった日にちなんだもの
- 出身地は旧ザイール(コンゴ)。大好物のバナナの世界的な産地だから
- イメージカラーの黄色も、店頭で目立つためと、バナナの色だから
バナナが設定の芯になっているのがわかります。絵本も『バザールでござーるの小冒険』『バザールでござーるのバナナ裁判』の2冊が出ています。
CMの声は財津一郎さん
「バザールでござ〜る」と聞いて、あのメロディーが頭の中で鳴る人もいるはずです。公式サイトの説明では、CMで流れたジングルを歌ったのは明治大学グリークラブ、バザール・デ・ゴザールの声は俳優の財津一郎さんでした。
当時は街で子どもたちが口調をまねしたり、週刊誌の時事漫画に出てきたりと、ブームと呼べるくらい広まったと公式は振り返っています。プレミアムグッズにはすごい数の応募があり、広告賞もいくつも取りました。
終了は2025年末に決まっていた
今回のお知らせは突然に見えますが、流れは1年近く前からありました。
2025年12月、公式サイトで配っているカレンダーが26年版で最後になるという話がXで広まりました。J-CASTニュースの取材に、NECの広報はこう答えています。
26年末までに弊社の販促などでの活用を終了いたします
カレンダーも「26年版カレンダーをもちまして、制作を終了いたします」とのことでした。
理由についての説明はこうです。バザールでござーるは、NECが一般消費者向けの事業の割合が多かった時代に、個人ユーザーへの親しみやすさをつくるキャラクターとして生まれた。いまは企業向けのBtoB事業へシフトしていて、「企業イメージとの乖離が大きくなってきたため、活用中止を決定しました」としています。
後を継ぐ新しいキャラクターは「検討しておりません」という回答でした。店頭で個人向けに売っていた時代のキャラなので、会社の形が変われば役目も終わる、という話です。
反応
2025年の時点でも、J-CASTの記事によればXでは惜しむ声が並んでいました。
- 「さびしいでござーる」
- 「良いキャラだったよなあ。もったいない」
今回は公式サイトの告知を貼った上のツイートが1,800以上のいいねを集めました。若い世代だと「名前だけ知ってる」「サルだったんだ」くらいの距離感の人も多いはずで、由来がセールの名前だったと知ると少し見え方が変わります。
カレンダーや壁紙をダウンロードできるページも、サイトと一緒に閉じます。気になる人は11月24日までに公式サイトとバザールの歴史のページをのぞいてみてください。