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ちいかわパークのカエルの箱、正体はグレーの子の「オフィスグリコ」

池袋の「ちいかわパーク」にある、カエル付きのお菓子の箱。正体は江崎グリコの「オフィスグリコ」で、買うための売り場ではなく展示です。

元になっているのは原作のワンシーン。ちいかわのバイト仲間だったグレーの子が、この箱でおやつを買っていました。

「いくら入れたらいいの?」と迷った箱

発端は2026年10月6日夜、来場者のミリさん(@disney6942)の投稿です。パークで見かけた箱の写真に「いくら入れたら良いの?」「お菓子とっていいの?」と添えたところ、約5.2万いいねまで伸びました。

写真を見ると、箱の上面には「office glico」「リフレッシュボックス」の文字があります。吹き出しには「お金を入れてね!」「価格はすべて(税込)です」。

緑のカエル型の投入口が2台ぶん並び、引き出しにはビスコやプリッツが入っています。ここまで本物そっくりだと、財布を出しかけるのも無理はありません。

グリコ公式の答えは「展示中」

この箱については、グリコ公式(@GlicoPRJP)が2026年3月10日にすでに告知していました。

告知の文面は「あの子とちいかわの思い出の #オフィスグリコ が展示中」。さらに「漫画・アニメでたびたび登場したカエルの貯金箱もあります」と続きます。

つまり公式の扱いは展示品です。実際にお金を入れてお菓子を買う仕組みにはなっていません。リプライでも「買えるの?!って思ったらディスプレイだそうで…」と、同じ勘違いをした人の声がありました。

置き場所について、グリコ公式は「ぜひちいかわパークで実際にご確認ください」と伏せています。添付写真では、歯車とダクトが並ぶ工場風の壁の前に置かれていました。探すのも込みで楽しむ展示のようです。

原作のグレーの子とカエルの貯金箱

グリコ公式が「あの子」と呼んでいるのは、原作でちいかわと一緒にシール貼りのバイトをしていたグレーの子です。ファンのあいだでは「オフィスグリコちゃん」とも呼ばれています。

公式の告知には原作漫画の1ページも添付されています。レモンにシールを貼る作業場で、隣のグレーの子が引き出し付きの箱からお菓子を取り、カエルの口に硬貨を入れる場面です。「チャリ…」という音まで描かれていました。

ねとらぼの記事によると、2人はオフィスグリコ的なお菓子を交換したり、同じパジャマを着ている話で盛り上がったりして、少しずつ仲良くなっていきます。パークの箱は、この思い出の小道具をそのまま立体にしたものです。

オフィスグリコの場面は何話?

検索では「オフィスグリコ ちいかわ 何話」と調べる人が多いようです。

アニメでちいかわがグレーの子と仲良くなる場面は128話です。レモンにシールを貼るバイト中、隣に座った同僚が自分と同じパジャマを着ていて(CV.青山吉能)、ちいかわが話しかける回で、ABEMA TIMESでも紹介されています。

ただ、オフィスグリコの箱でお菓子を買う場面そのものが何話なのかは、今回確認できませんでした。まずは128話から見始めて、その後のシール貼りの回を追うのが確実です。

カエルを指差す場面と、でかつよの考察

このカエルの貯金箱が「思い出」として特別扱いされるのには理由があります。

原作ではその後、グレーの子が突然仕事に来なくなります。しばらくして、巨大な怪物がちいかわを見て、近くにいたカエルを指差す場面が描かれました。

怪物の回想にはシール貼りの日々や、ちいかわと同じパジャマが出てきます。そこからファンのあいだで「グレーの子が怪物になったのでは」という読みが広がりました。この怪物が、のちに「でかつよ」と呼ばれる存在です。

ねとらぼのライター、たまごまごさんは2021年10月の記事「なぜ『オフィスグリコちゃんのカエル』でTwitterがどよめいたのか」でこの流れを解説しています。ただし作者や公式がそう説明したわけではなく、あくまで考察です。詳しくはミーム辞典の「でかつよ」の項目でもまとめています。

この考察を知っていると、パークに置かれたカエルの箱は少し切なく見えてきます。

そもそもオフィスグリコとは

元ネタのオフィスグリコは、会社に置く無人のお菓子ボックスです。ITmedia ビジネスオンラインの2016年の記事によると、源流は1997年。1998年に大阪で配置テストをして、2002年に東京へ進出しました。

同じ記事の時点では、2002年度に1万2000台・売上3億円だった規模が、2015年度には13万台・53億円まで伸びています。約11万の事業所に置かれていたそうです。

仕組みは単純で、貯金箱にお金を入れて好きなお菓子を取るだけ。2016年時点ではほぼすべて100円で、一部が150円・200円でした。「置き菓子」という言葉自体、江崎グリコの登録商標です。

オフィスグリコの公式サイトでは「導入費および月額費用は発生しません」とうたっています。ちいかわの世界の職場にあっても違和感がないくらい、日本の会社ではおなじみの存在です。

職場にあった人たちの声

今回の投稿には、元会社員らしき人の思い出話も並びました。

  • 「会社員時代は大変お世話になっておりました。いつもビスコ買ってたなー」
  • 「前に働いてた職場のタイムカードの隣にあって昼休みとかにたまに使ってた」

後者の人は続けて、お金を払わずに取っていく人がいて撤去されてしまった、とも書いています。無人販売ならではの悩みで、ちいかわのグレーの子がきちんと硬貨を入れていたのが余計にまぶしく見えます。

パークに行った人の中には「オフィスグリコあった!ちいかわの職場見学」と、元ネタをわかったうえで楽しんでいる人もいました。

見つけてもお金は入れないで

ちいかわパークは池袋のサンシャインシティ アネックスにあり、2025年7月28日にオープンしました。

オフィスグリコの展示は、どこにあるかを公式が伏せているので、行ったら探してみてください。見つけても買えないので、財布はしまったままで大丈夫です。カエルの貯金箱を見たら、グレーの子のことを少し思い出してあげてください。

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