ちいかわ「自分を肝臓だと思いなさい」、ファンの読みは“沈黙の臓器”
泣き出したシーサーに、くりまんじゅうが返したのは「自分を…肝臓だと思いなさい」。ファンの間では“沈黙の臓器”のことだと読まれています。
ちいかわ公式(@ngnchiikawa)がこの1枚を出したのは10月5日の午後11時32分です。本文は🍺の絵文字ひとつだけでした。
それでも6日未明の時点で、いいねは40万、返信は2,000件を超えています。
世間話の途中で泣き出した
1段目は「お…おげんきですか〜ッ」というシーサーのあいさつから始まります。ところが次のコマでは「……」と黙り込み、「サッ…」と顔を背けてしまいます。
2段目で「今日も…天気…ッ」と世間話をしかけたところで、こらえきれずに「ッア…ごめんなさッ…」。そこから大きなコマで本音が出ます。
- 「なんか…お酒の勉強…」
- 「疲れちゃって…」
- 「お仕事とも…両立…できなくてッ…」
あいさつと天気の話で持ちこたえようとして、途中で崩れる流れです。バイトと資格の勉強を掛け持ちしたことがある人なら、ちょっと見覚えのある崩れ方だと思います。
くりまんじゅうの返事はひと言
3段目で、缶を手にしたくりまんじゅうのほうから「ボソリ…」という描き文字が出ます。シーサーが「エッ」と聞き返すと、吹き出しは2つに分かれていました。
1つ目が「自分を……」、2つ目が「肝臓(かんぞう)だと思いなさい」。肝臓にはわざわざ「かんぞう」とルビが振ってあります。
シーサーの反応は「…!?」だけで、左下には「終」の字が入って話はここで終わりです。セリフの意味の説明はどこにもありません。
ファンの読みは“沈黙の臓器”
意味が描かれていないぶん、返信欄では読み解きが始まりました。Yahoo!リアルタイム検索の急上昇には、原文の「自分を肝臓だと思いなさい」と、言い換えた「自分を肝臓だと思え」の両方が入っています。
返信欄で広がっている読みは、肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれることに引っかけた助言だ、というものです。肝臓は傷んでいても気づきにくいので、シーサーも自覚がないまま無理を重ねている、という解釈です。
なかには、そこに休肝日まで重ねた読みもありました。
「休肝日」のない努力は持続しないという酒飲みくりまんじゅうの哲学がかっこよい
ただし作者がこの意味だと説明したわけではありません。投稿は🍺だけで、答え合わせは描かれていない状態です。
肝臓が“沈黙”と呼ばれるわけ
この読みの土台になっている肝臓の話は、作り話ではありません。厚生労働省のe-ヘルスネット「アルコールと肝臓病」には、こう書かれています。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、よほどのことがない限り音を上げない臓器です。
症状が出たときには重くなっている可能性がある、と続きます。音を上げないまま限界まで働く、というところを、泣くまで黙って抱え込んでいたシーサーに重ねた読みです。
再生力が強い、でも休ませないと戻らなくなる。この両面まで含めて読むと、「がんばれ」と「休め」を一度に言っているようにも見えます。
言っているのが“免許持ち”という重み
このセリフが刺さった理由として、言った側がくりまんじゅうだという点を挙げる人もいます。ちいかわの世界ではお酒を飲むのに免許が要り、くりまんじゅうはその免許を持っています。
2024年1月の回では、その免許を「なんかトカゲ」に盗まれて禁酒になったこともありました。お酒の資格を目指すシーサーにとっては、同じ資格を持っている先輩からのひと言です。資格を持つ彼が言うことで、シーサーが取ろうとしている資格の重みが増す、という指摘もありました。
シーサーの資格勉強は9月半ばから続いています。ラーメン屋「郎」でニンニクのコールを聞き間違えた回のあと、9月23日には三ツ星に「お酒の資格が…はやく…取れますように」と願い、お礼に降ってきた資格のカードを翌日の回で「禁忌です」と断りました。
近道を断って自力で取ると決めたシーサーが、今度は疲れて泣いている。その流れの上に今回の1枚があります。
さっそく使い回されている
一方で、セリフそのものの使い勝手のよさに目をつけた人もいます。公式の投稿に付いた返信で2.7万いいねを集めたのがこちらです。
相談の中身が何であっても「肝臓だと思いなさい」で返せてしまう、という万能さがウケています。ハッシュタグの「#沈黙の臓器」や「#くりまんじゅう先輩」もトレンドに入りました。
勉強とバイトで限界が近い人は、今週どこかで自分に休肝日をあげてみてください。