「ちいかわ 青雲」のお香がしまむらパークで予約販売、元はハチワレが作中で歌った1981年のCMソングだった
「青雲、それは君が見た光」で始まる、あのお線香のCMソング。あれとちいかわが組んだお香が実在する。商品名は「お香 ちいかわ 青雲 45本入」で、2025年5月に出てから完売が続いていて、そのあとも販売の機会が組まれてきた。
その商品が、9月9日の12時からしまむらグループの通販サイト「しまむらパーク」で予約を受け付けるという。日本香堂の直営とちいかわ専門店が中心だった販路に、しまむらが加わる形になる。
順番を先に言っておくと、青雲の側がちいかわを起用しに行った話ではない。ちいかわの作中でハチワレが青雲のうたを歌ったのが先で、それを受けて日本香堂が商品にした。
青雲は1965年から売られている線香のブランド
そもそも青雲は、日本香堂が1965年から販売している線香のブランド名だ。仏壇に上げるあの線香で、コラボ元としてはなかなか渋い。
例の歌が付いたのは1981年。青雲の全国展開が始まるのに合わせて、CMソングとして「青雲のうた」が起用された。作詞は伊藤アキラ、作曲は森田公一で、最初は森田本人が歌っている。その後は1990年から尾崎紀世彦、2010年から錦織健、2020年から林家たい平と歌い手が替わってきた。曲は1981年のまま、歌い手だけが森田・尾崎・錦織・林家の4人でつながれてきた計算になる。
先に歌ったのはハチワレのほうだった
『ちいかわ』では、この青雲のうたがハチワレの好きな歌という設定になっていて、作中で歌うシーンがある。小さくてかわいいやつが、仏壇の線香のCMソングを愛唱している。この設定自体がまず強い。
アニメ版では第199話で、トクマルシューゴ編曲・櫻井真一歌唱のバージョンが挿入歌として流れた。原作のネタを拾って本当に曲を作り直して流したわけで、ここで一気に外にも知られた。
そして2025年5月、日本香堂から「お香 ちいかわ 青雲 45本入」が発売される。Wikipediaの青雲の項にも、作中に「青雲のうた」が引用されたことをきっかけに実現したコラボ商品だと書かれている。ちいかわが青雲に寄せた結果、メーカーのほうが乗ってきた順番だ。
告知は2025年5月19日の10時。ちいかわグッズ公式は「日本香堂から『お香 ちいかわ 青雲 45本入』が登場!さくら・サボン・たんぽぽをイメージした3つの優しい香りで癒しのひとときを🎶」と書いていて、この投稿だけでいいねが78,423付いた。
中身は青色パッケージにちいかわとハチワレのイラストと「青雲のうた」の歌詞が入っていて、さくら・サボン・たんぽぽの3種類のスティック型お香に、陶器製の香立が同梱されるお香セットになっている。青雲はブランドとしては線香だけれど、この商品はお香のセットという扱いだ。
発売は5月21日から日本香堂公式オンライン、香ぎゃらりぃ(Yahoo!)、ちいかわらんど。5月23日からちいかわマーケット(オンライン)。当時の販路はこの範囲だった。
完売して、再販して、また完売した
当然のように売り切れて、2026年7月16日の10時に日本香堂の公式アカウントが再販を告知した。7月23日10時からの数量限定で、こちらの投稿にもいいねが9,243付いている。
この再販告知のリプライ欄が、なかなか正直だった。「受注生産してっっっ!!!」と頼む人がいて、「普通にレギュラーで生産すればいいのに。めんどくせー」とぼやく人がいる。平日10時スタートに「10時からか、、、仕事休むしか😂」と頭を抱える人もいた。
一方で「迎え盆の時期に再販したのは最高のタイミングだね!」という声もあった。お盆の直前にお線香ブランドのコラボ商品を出しているわけで、言われてみればたしかに理にかなっている。
9日12時からしまむらパークで予約
で、今回の話だ。ハフポスト日本版の記事と商品ページの表記によると、予約の条件はこうなっている。
しまむらパークの商品ページを見ると、これは9月9日12時から受け付ける「予約商品」で、「予定数に達し次第終了です」と書かれている。先着の奪い合いではなく予約で受け付ける形なので、7月に受注生産を求めていた人からすれば少しだけ近づいたことになる。
しまむら側のちいかわ商品といえば、8月26日に649円のマイナンバーカードケースやシミとりペンが出た回が記憶に新しい。あのときは店頭に行列ができたけれど、今回は通販の予約なので走らなくていい。
線香のCMソングが、お香セットになるまで
1981年に線香の全国展開のために作られた歌が、2020年代のアニメでキャラクターの愛唱歌になって、その勢いでお香セットとして商品化されて、出るたびに売り切れている。歌い手が4人つながるあいだに、届く相手のほうがまるごと入れ替わったことになる。
ハチワレの歌好きは茶碗を割った原因が新曲だった回でもおなじみだけれど、まさかその歌が線香ブランドのコラボ商品になる日が来るとは、1981年の時点では誰も思っていなかったはずだ。再販告知に「ハチワレが大喜びですね🩵」と返している人がいて、それが一番しっくりくる。
青雲そのものが気になった人は、日本香堂の公式サイトに他のラインナップも並んでいる。歌は知っているけど買ったことはない、という人のほうが多いはずの商品だ。