「リカちゃん電話」今もある、番号は03-3604-2000
リカちゃんに電話できる「リカちゃんでんわ」は今もある。番号は03-3604-2000で、タカラトミーの公式サイトに載っている。
きっかけは日本テレビの番組「サクサクヒムヒム」。リカちゃんを深掘りした回で、推しポイントのひとつに「リカちゃんでんわ」の誕生秘話が入っていた。
TVer配信のあと、Xには驚く声が出ていた。
番組のハッシュタグには「始めてしりました」という投稿があり、番組への返信には「今もあるんですね」という声もついていた。
始まりは50年以上前なので、若い世代には存在ごと新鮮だったようだ。
公式ページに番号がある
リカちゃん公式サイトの中に、「リカちゃんでんわ」のページがある。メインの画像に大きく書かれているのが03-3604-2000だ。
画像の中のリカちゃんは、こう呼びかけている。
リカとおしゃべりができるよ♪ おひるもよるも、いろんなおはなしをしようね☆ あなたからのおでんわ、たのしみにまってるわ♡
その下には、子ども向けの注意書きが2つ並ぶ。
- 「※ばんごうをまちがえないようにね!」
- 「※おうちのひとにきいてからおでんわしてね!」
全部ひらがなで、かける本人が小学生くらいの子どもだという前提がそのまま残っている。
ちなみに番号は0120のフリーダイヤルではなく、東京の「03」から始まる番号だ。公式ページには通話料についての案内は載っていない。
03が東京の市外局番だと思われがちだが、正確には頭の0は別物で、東京の市外局番は「3」の1桁になっている。このあたりは市外局番の桁数の記事で書いた。
1本の電話から始まった
Impress Watchの2007年の記事によると、当時のタカラ(今のタカラトミー)の本社に「リカちゃんはいますか」という電話がかかってきた。
受けた女性社員は、とっさに「もしもし私リカよ」と返した。これがうわさになって電話が増え、専用の回線を設けることになったという。
会社の代表番号に人形あての電話がかかってきて、それにキャラのまま答えた人がいた。サービスの始まり方としてはかなり行き当たりばったりで、そこがいい。
Wikipediaのリカちゃんの項目によると、最初は社員が、のちにアルバイトが電話を受けていた。1968年10月からテープの自動応答に切り替わり、公式にはこの自動応答の始まりを開設としている。
月1万件かかっていた
2007年の時点で、リカちゃんでんわには月に約1万件の電話がかかっていた(Impress Watch)。2002年の時点で、延べの通話数は1000万を超えていたという(Wikipediaが引く日経流通新聞)。
電話の中身は、リカちゃんが自分の近況を話してくれるスタイルだ。こちらが何か話しても答えは返ってこない。
初代の声を担当したのは声優の杉山佳寿子さんで、1968年から1997年まで約30年続けた。
会話できるAI版も出てきた
一方通行だったリカちゃんでんわに、話が通じる版も出てきている。
タカラトミーは生成AIで会話できる「Licca Meets」を作り、東京おもちゃショー2024でデモを見せた。ITmediaの記事は、元祖の電話について「ちなみに今でもあります」と書き添えていた。
半世紀以上前に社員がとっさに演じたリカちゃんを、今度はAIがやろうとしているわけだ。
タカラトミーのおもちゃでは、ドラクエの人生ゲームも最近出ている。
番号だけで遊べる電話
アプリもアカウントもいらず、番号を押せばリカちゃんが話し始める。1968年に始まったその形が、スマホの時代になっても公式に残っている。
かけてみるなら、公式の注意書きどおり番号をまちがえないように。子どもがかける場合は、おうちの人にひとこと聞いてからにしよう。