月見バーガーの「月見」が「25」に見える、2026年の十五夜は本当に25日
9月22日の夜9時すぎ、店頭の月見バーガーのポスターを撮った写真が1枚投稿されました。「月見バーガー」という文字のうち、「月見」の2文字だけが赤いペンでぐるっと囲ってあります。写真に書き足されているのは2行だけで、「ここ25に見えない?」「十五夜が25日だから?」。ツイート本文にいたっては「妻と2人興奮した」の一行で終わりです。
これが1日で27万いいねを超えました。
赤丸が囲っているのは商品名の「月見」の2文字
写っているのは店頭に貼られる縦長のポスターです。上半分が夜マック限定の「チーズチーズ倍月見」で、セット970円。下半分に大きな満月のイラストがあって、そこに青い太字で「月見バーガー」と重ねてあり、セット760円・単品460円と並びます。赤丸はその「月見」にかかっていて、ついでに上の単品価格まで隠してしまっています。ちなみに公式サイトを見るとチーズチーズ倍月見の単品は670円からなので、隠れているのはこの数字のはずです。
肝心の字は丸みのある太いゴシックで、月のふくらみに乗る形で置かれています。「月」は左の払いが大きく外へ回り込み、「見」は下の二本足のうち右側がくるりと跳ね上がる。漢字として読んでいるうちは何も起きないのに、数字だと言われた瞬間に25としか読めなくなる。指をさされると戻れなくなるタイプの見え方です。
2026年の中秋の名月は、本当に9月25日
では前提になっている日付のほうは合っているのか。国立天文台のページには「2026年の中秋の名月は、9月25日です」とはっきり書かれています。
中秋の名月は、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことです。今年は9月11日(新月の瞬間は12時27分)が太陰太陽暦の8月1日にあたるので、そこから数えて9月25日が8月15日になります。月見をめでる習慣自体は平安時代に中国から伝わったとされていて、日本では農業の行事と結びついて「芋名月」と呼ばれることもあります。
投稿者が書いた「十五夜が25日だから?」という前提は、日付としては正解です。
ただし25日の夜に見えるのは満月ではない
ここからがおまけのオチです。天文学でいう満月、つまり地球から見て月が太陽の真反対に来る瞬間は、9月27日の01時49分。中秋の名月と満月の日付が2日ずれています。
国立天文台も「中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こりますが、今回のように2日ずれるのは少々珍しいことです」と書いていて、注記には前に2日ずれたのが2017年、次に2日ずれるのは2043年とあります。9年ぶりで、その次は17年後。25日の夜に見上げる月は、少しだけ欠けた状態です。
マクドナルドは「25」について何も言っていない
気になるのは、字を25に寄せたのが狙いなのかどうかです。これについてマクドナルドからの説明は出ていません。公式の月見ファミリーのページを見ても、キービジュアルの「月見バーガー」は店頭ポスターとは別の組み方になっていて、どこでも同じ字面が使われているわけでもなさそうです。
今のところ確かなのは、そう見えると言い出した人がいて、27万を超えるいいねと300件以上の返信が付いたところまでです。答え合わせができるとすれば店頭のポスターの前なので、しばらくマックの前で足が止まる人が増えそうです。
月見ファミリーそのものは9月2日スタートで、発売時点のラインナップは全8商品。ラインナップと価格は月見ファミリー2026の記事にまとめてあります。直径70cmの月見バーガー特大クッションの抽選も10月末まで走っています。
見逃しても10月23日にもう一回ある
十五夜を逃した人向けに、日本には十三夜という二回目があります。2026年は10月23日。「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、十五夜と合わせて「二夜の月」と言うそうです。
25日に空が曇っていても、月見バーガーの販売期間はまだ続きます。店の前を通ったら、ポスターの赤丸の位置だけ確かめてみてください。