つくるぅむ「文字ブレード」最強文字は「〇」、勝率69.5%
漢字やひらがなを1文字選ぶと、それが3Dのコマになって回り出す。ベーゴマやベイブレードの要領で、文字同士をぶつけて最後まで残ったほうが勝ちだ。
これが「文字ブレード」で、10月4日に開発者が出した集計では、いちばん使われていた文字は丸い「〇」のPOP体だった。
作ったのは個人開発者のru氏(@nemutai_ru)。10月1日の23時すぎ、プレイ動画つきでこう告知した。
告知文は「コマで文字の最強を決めるゲームを作りました」。この投稿には2万1,000件を超えるいいねが付いた。
「つくるぅむ」はru氏のサイト
ゲームが置かれているのは「つくるぅむ」というサイトだ。投稿プラットフォームのように見えるが、実はru氏本人の制作物置き場になっている。
フッターには「© 2026 つくるぅむ created by ru」とあり、紹介文は「HTMLゲームを中心に、いろいろなものを制作しています。」。ゲーム一覧に並んでいるのは、いまのところ文字ブレード1本だけだ。
動画投稿やライブ配信については「ご自由にどうぞ。」と書かれている。
字の形がそのまま性能になる
公式のゲームページには、文字の形でコマがどう変わるかの説明がある。
文字の面積が多いほど重くスピードは遅くなるが、ぶつかったときに飛ばされにくくパワーが高くなります。
もうひとつの軸が形だ。「丸さと、偏りの少なさがバランスになる。」とあり、回転の軸は文字の重心に自動で付く。
つまり画数の多い漢字は重くて吹き飛びにくく、左右がいびつな字はよろけやすい。書体はゴシック・明朝体・POP・行書体の4つから選べて、同じ字でも書体で別のコマになる。
4日で33回のアップデート
公開は10月1日のv1.0.0で、10月4日にはv1.2.3まで進んでいた。リリースノートに並ぶ版は34個あり、4日で33回の更新になる。
v1.0.8では絵文字がカラーで表示されるようになり、v1.0.9では「㊙️」や「㍿」のような記号もコマにできるようになった。ただしランクマッチでは「端末依存系の文字は使用できません。」とされている。
最強文字は❽、闢、そして〇
ランクマッチが入ってからは、強い文字の流行りが目まぐるしく変わった。いわゆる環境の移り変わりだ。
10月2日夜の連戦チャレンジのランキングでは、1位が「闢」のPOPで388勝、3位が黒丸の「8」の明朝体で335勝だった。ru氏も「『❽』環境から『闢』環境になり始めてるのおもろすぎる😳」と反応している。
翌3日の未明には、ru氏が想定外の強さを報告した。
闢(POP)、櫻(POP)、暇(行書体) で想定外の謎の安定性と パワーが発生しているのを確認しています。(多分バグ)
同じ投稿で、使用率の上位をしばらく「殿堂入り」としてランクマで使えなくする案も問いかけている。これは案の段階で、実施はされていない。
使用率1位は〇(POP)
そして10月4日の正午、ru氏が直近6時間のランクマ使用率を公開した。
1位の「〇」POPは使用回数4万1,490回で、使用率は9.79%。2位の「}」明朝体が2.62%なので、4倍近く差がついている。勝率は69.5%だった。
上位10のうち、丸い形がずらりと並んだ。
- 3位「⑧」POP、勝率69.8%
- 5位「◯」POP、勝率73.6%
- 6位「〇」ゴシック、勝率78.0%
- 7位「●」明朝体、勝率58.7%
- 8位「○」POP、勝率64.7%
- 10位「◎」POP、勝率56.8%
一方で、4位の「暇」行書体は使用率2.13%なのに勝率は22.0%と、上位10でいちばん低かった。前日に「多分バグ」と言われていた字で、使う人は多いのに勝てていない。
ru氏は本文で「丸い文字が強すぎて、〇(POP)に至っては9.78%と頭1つ飛び抜けているので、多様性を出すために何かしら対策をしたいと考えています。」と書いた。方針は「下方修正や禁止ではなく他の形状を強化して対策できたらいいなと思っているのですが…」とのことだ。
v1.2.0で尖った字に反撃の手
同じ日の15時ごろ、v1.2.0が出た。目玉はクリティカルヒットだ。
文字の尖った先端が十分な回転速度で当たると、相手の回転と姿勢を崩すクリティカルヒットが発生します。
告知にはru氏の「→POP体は角が丸くなってるのが多いということはつまり…」という一言が添えられていた。丸い字に対して、尖った字が刺さるようにしたということだ。
このアップデートで、連勝と通常ランクマの記録は旧期間として保存され、新期間は0勝・レート1500から始まっている。使用率の集計はこの直前のものなので、〇の一強がこの後も続いているかは分からない。
〇を使う側も負けていない
プレイヤー側からは、〇を使う人の投稿も流れてきた。
「ランクマ勢よ○は任せて先に行け!」と、自分のプレイ動画を投稿している。対策される側に回っても、〇を握り続ける人はいそうだ。
変わり種の字を試す人もいる。明朝体の「彁」を推す投稿もあった。
「彁」は、JISの漢字に入っているのに典拠が分からない「幽霊文字」の代表例として知られる字だ。読み方も意味もはっきりしない字が、コマにすると強そうに見えるのはちょっと面白い。
メディアも追いかけた
ゲームメディアでも取り上げられている。電ファミニコゲーマーは、〇のゴシックが勝率78.0%だったことを紹介している。
AUTOMATONは、10月2日の時点では画数の多い漢字が強く、続いて❽が優勢になった流れをまとめていた。
自分の名前の一文字や推しの頭文字を回してみるだけでも、意外な強さに出会えるかもしれない。クリティカルが入った今、尖った字のほうが勝つのかどうか、試してみてほしい。