「ムシューダ」着せ恋コラボ、特典カードの名前は「ゴジョーダ」
衣類用防虫剤のムシューダと、コスプレ漫画の『その着せ替え人形は恋をする』。字面だけ見るとよく分からない組み合わせだが、中身を知るとむしろ「なんで今までやらなかったんだ」という話になる。エステーが2026年9月18日にコラボを解禁した。
売るのは「ムシューダ クローゼット用」の〈3個入 無香タイプ〉で、パッケージは本企画のための完全描き下ろし。そして本題は、その中に1枚ランダムで入るオリジナルクリアカードのほうにある。
「ゴジョーダ」「キタガーワ」、ロゴをそのまま貸したカード6種
公式が出した告知画像には、カード全6種が並んでいる。上の段は「Wakana」「Marin」「My Dress-Up Darling」と筆記体のタイトルが入った淡い3枚。問題は下の段だ。
青いカードに「ゴジョーダ」、ピンクのカードに「キタガーワ」、オレンジのカードに「ムシューダ」。あの丸っこいムシューダのロゴ書体がそのまま使われていて、パッと見の情報量が完全に防虫剤のパッケージになっている。五条(ごじょう)でゴジョーダ、喜多川でキタガーワ、という並びなので、読み方も気持ちいいくらいハマっている。
芸が細かいのは、ロゴの下の帯まで再現しているところ。本物のムシューダは緑の帯に「クローゼット用」と入るが、カードのほうは青い帯に「五条 新菜」、ピンクの帯に「喜多川 海夢」、そしてオレンジの「ムシューダ」カードだけ本物と同じ緑の帯で「新菜&海夢」となっている。右上の角には、本物なら「防虫剤」と入る四角の中に「着せ恋」。ロゴの真下に小さく「My Dress-Up Darling」が刷ってあるのも、本物が同じ場所に「せんい製品防虫剤〈プロフルトリン製剤〉」と入れているのと重なる。
パッケージ本体の文言も、よく見ると防虫剤のままだ。「♪ニオイがつかない♪」「1本分(標準クローゼット)」「3個入」「1年間有効」。そこにコスプレ衣装を抱えた海夢が立っている。
新菜が着ているのは熊雄、公式いわく「クマでも人間でもなく、着ぐるみ」
パッケージの五条新菜は、水色でお腹が黄色い着ぐるみをかぶっている。エステーの説明によれば「ムッシュ熊雄風のコスプレ衣装を着た五条新菜」で、つまり新菜はムシューダのCMキャラをコスプレしている。頭師を目指す高校生が、防虫剤のマスコットの型紙を引いたことになる。
隣の喜多川海夢が着ているのはムシューダのイメージカラーであるオレンジの衣装。そのうえで手に持っている服がまた細かくて、エステーは「アニメSeason 2の中に登場するキャラクター“麗様”こと鴻上麗(こうがみれい)の作中衣装」だと書いている。告知から3時間もしないうちに「海夢ちゃんの持ってるジャケットってレイ様コスのときのやつだったりする?」と気づいている人がいたので、伝わる相手にはちゃんと伝わっていた。
そのムッシュ熊雄の正体が、リリースに一緒に載っていたプロフィールでけっこうすごい。来歴は2007年からムシューダのCMに出続けているエステーのCMアクター。年齢は不明、趣味は食べることと連ドラ鑑賞、好きな食べ物はフランス料理、将来の夢は「クマオランドをつくる事」。そして「熊雄は動物?人間?」という項目の答えがこれ。
熊雄はクマでも人間でもなく、着ぐるみです。魂をもった着ぐるみです。
専用ページのムッシュ熊雄図鑑では、同じ項目がもう一歩踏み込んでいて、「中に人間が入っていなくても魂をもっている着ぐるみです」と書かれている。着ぐるみが着ぐるみとして20年近く働いていて、その着ぐるみを人間がコスプレする。コスプレ漫画とコラボする相手としては、これ以上ないくらい筋が通っている。エステー側も「大切な衣装一着一着と、心を込めて向き合う」着せ恋の世界観と「大切な衣類を虫やカビから守る」ムシューダのブランド理念が共鳴した、という書き方をしていた。
防虫剤なのに、売り場がヨドバシとビックカメラ
今回いちばん実務的に困りそうなのがここで、この防虫剤はドラッグストアにもスーパーにも並ばない。エステーが公開した取扱い店舗リストに載っているのは32店舗で、内訳はヨドバシカメラ15店(札幌・仙台・新宿西口・池袋・Akiba・町田・吉祥寺・千葉・さいたま新都心・横浜・川崎ルフロン・名鉄名古屋・梅田・京都・博多)、ビックカメラ5店、アニメガ×ソフマップ5店、そしてJoshin内のマザーピア7店。前の3つはコラボグッズも一緒に扱い、マザーピアはムシューダのみの取り扱いになっている。
つまり買いに行く先は家電量販店とアニメショップだ。ネットショップはAmazon、楽天24、ヨドバシ・ドット・コム、ビックカメラ・ドットコム、Joshin webショップで、WEB先行予約が9月18日から始まっている。数量は5,480個。3個入り1パックで税込1,078円前後、カードは1パックに1枚で絵柄の指定はできない。全6種そろえるつもりなら、クローゼットの防虫剤が最低でも18個になる計算だ。
一緒に売られる限定グッズは、アクリルスタンド全2種が各1,980円、クリアファイルセットが1,100円、缶バッジセットが990円、ビッグシルエットTシャツが3,850円、トレーディングダイカットスマホステッカー全6種が440円(すべて税込)。Tシャツは白地で、胸元にクローゼットの前に立つ2人が小さくプリントされる。その枠の上に「MY DRESS-UP DARLING」、下に「×MUSHUDA」が入る。
反応は「ゴジョーダ」に全部持っていかれた
解禁のポストは3時間ほどで10万表示を超えたが、感想の中心はほぼカードだった。
「ゴジョーダとキタガーワ絶対欲しいのだが!!!」 「おまwwwwwご冗談みたいなビジュしてゴジョーダってwwwwwwwwww」 「ゴジョーダはクソおもろい」
「ゴジョーダいいな買ってみようかな(湿気と戦うオタク)」という、目的が防虫剤に戻ってきている人もいた。衣装もコスプレ用のウィッグも布物なので、この層と防虫剤の相性が悪いはずがない。夏のコミケのコスプレまとめでも、自作の衣装で参加している人が並んでいた。
海夢役の直田姫奈も反応していて、「これでごじょーくんが作ってくれた衣装が守られますね」「にしても、ごじょーくん似合ってるなぁ」と書いていた。作中で新菜が縫った衣装を、コラボ相手の防虫剤が守る。商品の説明として、これ以上短い言い方は無い。
一般発売は10月30日。カードが目当てでも中身は普通に1年もつクローゼット用の防虫剤なので、買ってから使い道に困ることだけは無い。アニメ公式サイトと店舗リストを確認しつつ、当日は家電量販店の日用品売り場ではなくアニメコーナーを探したほうが早そうだ。