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娘から届いた弁当の感想LINE、採点が「グリフィンドールに300点」

弁当を作って持たせたら、昼に感想が返ってきた。それだけの話なのに、9月12日の13時27分に投稿されたスクショが24万9千いいねまで伸びている。投稿したのはロロロンド(@rororondo4444)さん。プロフィールには調理師免許持ちとある。

3通目でいきなり採点が始まる

画像はLINEのトーク画面で、上に「ここから未読メッセージ」の帯が入っている。つまり親は昼のあいだスマホを見ていなくて、あとからまとめて5通を受け取ったことになる。

1通目が「揚げ物うますぎてやばい」、2通目が「しそがいい働きをしすぎ」。ここまでは普通の感想だ。問題は3通目で、「グリフィンドールに300点」とだけ送られてくる。同じ13時07分、間髪入れずに3連投である。

感想を言っているうちに語彙が追いつかなくなって、褒め言葉が採点に切り替わったのがはっきり分かる。しそへのコメントで一度テンションが上がりきって、その勢いのまま点をつけにいった形だ。

「グリフィンドールに◯点」がなぜ最上級の褒め言葉になるのか

元ネタは『ハリー・ポッター』の寮ポイント制度。ホグワーツの生徒は4つの寮に分かれていて、先生が良い行いに点を与え、規則を破れば点を引く。1年の終わりに合計が一番多い寮が寮杯を取る、という仕組みになっている。

肝心なのは点の相場だ。物語のなかで先生が一度に動かす点は、だいたい5点や10点といった単位で、賢者の石の終盤でダンブルドアが寮杯の発表をひっくり返した場面でも、ハリーへの加点は60点、ネビル・ロングボトムへの加点は10点だったとされる。あの大逆転でも二桁なのだ。

そこに300点が飛んでくる。弁当1個で寮の年間順位が確定しかねない加点で、点数のスケールごと壊れている。おいしかったの5文字より、伝わる情報がはるかに多い。

最後の1通だけ注文がついている

きれいなのは並び順だ。揚げ物、しそ、きんぴらと卵焼きまで4通ぶん褒め続けて、5通目で「米が足りない」。減点ではなく増量の要求で、しかもおかずがうますぎたせいで足りなくなった、という理屈になっている。褒めた直後に自分でリクエストを差し込む流れが、親子のLINEらしくて笑える。

弁当の中身も、メッセージから逆算するとかなり手が込んでいる。揚げ物、しそ、きんぴら、卵焼き。しそ単体に名指しでコメントが来るあたり、揚げ物に巻いてあるか挟んであるかしていそうだ。調理師免許を持っている親が作ったと聞くと納得がいく。

弁当の「ご飯が足りない」問題は、家庭に限った話でもない。崎陽軒のシウマイ弁当にも同じ不満を持つ人がいて、白米を家から持参して解決しようとした投稿が5万いいねを超えていた。保冷剤は上に置くのが正解という自衛隊の解説が伸びたこともある。弁当は毎回どこかで誰かが語り出すジャンルだ。

反応

投稿は表示522万回、リポスト9,075件、いいね249,765件まで伸びた。目を引くのはブックマークが6,524件ついていることで、いいねの数に対して保存率が高い。その場で笑って流すだけでなく、あとで手元に置いておきたくなる型だったらしい。

寮の名前が日常に食い込んでいる例はほかにもある。クリスピー・クリーム・ドーナツは日本初コラボで割るまで寮がわからない「組分け帽子ドーナツ」を出していて、中のクリームの色で寮が決まる仕掛けが本命扱いされていた。作品を最後まで観ていなくても「グリフィンドールに300点」で話が通じてしまうくらいには、寮ポイントは共通語になっている。

今日の弁当がうまかったら、家族のLINEに300点を投げてみてほしい。通じたらそれはそれで、通じなかったら説明する手間ごと楽しい。

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