劇場アニメ「SEKIRO: NO DEFEAT」が渋谷で「葦名の水」を無料配布。ノベルティが水と米に寄りすぎている
フロム・ソフトウェアの『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を原作にした劇場アニメ「SEKIRO: NO DEFEAT」が、9月5日に渋谷でオリジナルラベルの水を配ります。名前は「葦名の水」。ラベルのデザインを見に行くだけでも面白そうなイベントですが、この作品、ここまでのノベルティが水とおはぎと米で埋まっていて、そこがちょっと変です。
9月5日に渋谷スクランブルスクエアで「葦名の水」を全員に配る
公式サイトのNEWSによると、告知はこうです。「この度、9月5日(土)・渋谷スクランブルスクエア1階アーバン・コア スペースにて、「葦名の水」オリジナルラベルウォーター配布イベントを実施することになりました。本作の舞台・葦名が生むお水をコンセプトとしたオリジナルラベルウォーター無料配布のほか、キャラクターと一緒に写真が撮れるフォトスポット、Xフォロー+写真投稿で特製ステッカーをその場でもらえるキャンペーンも予定しております。残暑の涼み処として、ぜひお立ち寄りください。」
来場者全員がもらえるのは配布物のうち水のほうで、時間は「9月5日(土) 12:00~18:00予定」。場所は「渋谷スクランブルスクエア1階アーバン・コア スペース(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12)」。渋谷駅に直結した建物の1階で、人がひたすら通り抜けていくフロアです。映画の宣伝としてはかなり強気な場所取りだと思います。
数量には注意書きが付いています。「※「葦名の水」と「迷えば、敗れる」ステッカーの数量には限りがございます。無くなり次第終了となりますので、予めご了承ください。」とのことなので、18時まで残っている保証はありません。公式のポスト本文には「開始時間前の近隣での待機はご遠慮ください」という一文もあるので、朝から並ぶ想定の動きは避けたほうがよさそうです。
ステッカーの名前が「迷えば、敗れる」
配布物のもう一方が、公式Xをフォローして写真を投稿するともらえるステッカーです。名前は「迷えば、敗れる」。公式サイトにもこの名前でしか出てこないので、どういう場面の言葉なのかは映画を観てのお楽しみ、という置き方になっています。
公式のポストによると、フォローは事前でもその場でも構わないとのこと。配布物はいずれも1人1点までです。フォトスポットで撮った写真をそのまま投げれば条件を満たせる作りなので、水だけもらって帰るより、スマホを出す人のほうが多くなりそうです。
おはぎに米に水。現実側のノベルティが飲み食いに寄っている
ここからが本題です。この作品、劇場公開前に出してきた現実側のノベルティが、なぜか飲み物と食べ物ばかりです。
まず8月18日。公式サイトのNEWSは「8月18日は「お米の日」!変若の御子の記念イラスト公開!」とうたって、記念イラストと一緒に「公式Xにてつやつやしたお米が当たるプレゼントキャンペーンも開催!」と告知しました。アニメのキャンペーン景品が米。応募は8月25日23時59分で締め切られているので、いま参加することはできません。
続いて8月28日、和菓子チェーンの口福堂とのコラボが発表されます。「狼と九郎が作ったおはぎをイメージしたオリジナルおはぎが、9月4日(金)より「口福堂」全国店舗にて発売開始!」というもので、価格は単品が本体360円、ポストカードが付く3個セットが本体1,500円。公開初日から全国の店舗で買えます。
そして8月30日に今回の水です。米、おはぎ、水。3つ並べると、グッズというよりスーパーの買い物リストみたいになってきました。
理由を公式が説明しているわけではないのですが、作品の設定と重ねると腑に落ちる部分はあります。公式サイトのキャラクター紹介で、変若の御子は「掌から米を湧き上がらせるなど、不思議な力をその身に宿している」と書かれている少女です。米が湧く登場人物がいて、現実側の景品が米とおはぎと水で揃っている。狙ってやっているとみられますが、そこを説明せずに黙って米を配るところが、この宣伝の面白いところだと思います。
やり口としては、映画『ちいかわ』のセブン-イレブンコラボが近いです。あちらも見た目のかわいさと中身のギャップで話題になった赤魚の煮付のように、作品に出てくる妙な物を説明抜きで現実の棚に並べました。売り場のほうもそれに乗って、「赤魚の煮付」の隣に単三電池を置くPOPで遊んでいます。Xでも「劇場版SEKIROのプロモーションで「葦名の水」を配るの、映画ちいかわコラボにおける単三電池・煮付け・しるこサンドとやり口が同じでめちゃくちゃ良い」と指摘する投稿が伸びていて、こちらは460いいねが付いています。作中に出てくる物を、説明抜きで現実に置く。それだけで話が回るという型です。
リプ欄が「変若水やないかい」でざわついた
告知のポストは表示26.7万、いいね3,198、リポスト2,106という伸び方をしていて、返信欄はほぼ一色でした。原作を遊んだ人たちが、配られる水の正体を疑っています。
「ビックリした……変若水配るのかと……」は8,600表示まで伸び、「ラベル剝がしたら変若水とか書いてないよね?」「変若水やないかい」と続きます。「葦名は葦名でも水生村の水じゃなかろうな…?」と産地を気にする人もいました。変若水は、さきほどの変若の御子の紹介文にも出てくる作中の水です。それを踏まえたうえで「ミヤコビト量産すんなw」「ミヤコビトに。こくりこくり」とふざける流れになっていて、ツッコミの角度がだいたい揃っているのが原作ファンらしいところでした。
なかには「これで竜泉作る強者現れないかなぁ(要酒造免許)」と、配られた水で酒を仕込む前提の人までいます。免許の話まで自分で添えているのが律儀です。
映画は9月4日から3週間限定、東京タワーも9月11日から
肝心の本編は、2026年9月4日(金)より全国の劇場で3週間限定の公開です。原作はフロム・ソフトウェアの『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』で、公式サイトは「全編手描きによるフル2Dアニメーション映画」とうたっています。監督は長編初監督となる沓名健一、脚本は佐藤卓哉、キャラクターデザインは岸田隆宏。狼を浪川大輔、九郎を佐藤みゆ希、葦名弦一郎を津田健次郎が演じます。PVはKADOKAWAanimeの公式チャンネルで公開中です。
東京まわりの仕掛けはもう1つあって、東京タワーの「CITY LIGHT FANTASIA」とのコラボが9月11日(金)から9月23日(水)まで、18:00から22:50(最終入場22:30)で行われます。会場は東京タワーメインデッキ2F(北面)で、公式サイトによれば「東京タワーの展望料金のみでお楽しみいただけます」とのこと。
3週間限定という短さなので、渋谷の水をもらってそのまま劇場に流れる人も多そうです。9月5日に渋谷を通る予定があるなら、1階のアーバン・コアをのぞいてみてください。ラベルに何が書いてあるか、確かめてから飲んだほうがいいかもしれません。詳細は公式サイトのNEWSに出ています。