セブンで見かける謎スイーツ「モーモーチャーチャー」とは?名前のインパクトの正体は東南アジアの“ごちゃ混ぜお汁粉”
コンビニのスイーツ棚で、ふと目に飛び込んでくる呪文のような名前。「モーモーチャーチャー」。声に出して読むと妙にクセになるこの商品、2026年7月1日にセブン-イレブンから登場し、その名前のインパクトで「なんだこれ」と話題になっている。正体を知ると、ちょっと人に話したくなる“へぇ”が詰まったスイーツだった。
正体は東南アジアの「ごちゃ混ぜお汁粉」
モーモーチャーチャーのルーツは、マレーシアやシンガポールなど東南アジアの家庭で親しまれてきた伝統デザート「ボボチャチャ(Bubur Cha Cha)」。マレー語で“ごちゃ混ぜのお汁粉”といった意味を持つ、ココナッツミルクベースの甘いおやつだ。
中身は、甘いココナッツミルクに、さつまいもやタロイモ、タピオカ、煮豆といった具材をたっぷり。本場では温かくして食べることも多く、名前のとおり具とミルクを豪快に“ごちゃ混ぜ”にしていただくのが流儀だ。日本の「おしるこ」に、南国のココナッツと芋がにぎやかに参加したような一杯、とイメージするとわかりやすい。
セブンの新商品も、この本場スタイルを踏襲している。セブン-イレブンの商品情報によれば、ココナッツミルクと豆の甘煮などの具材を混ぜて食べるお汁粉風スイーツで、価格は356円(税込)。ぷるんとしたブラマンジェ状のミルクに具材が乗り、スプーンでかき混ぜてから食べると、それぞれの食感がひとつになる。取り扱いは地域・店舗によって異なる、いわゆる“見つけたら”系の一品だ。
なぜ「モーモーチャーチャー」という名前に?
気になるのは、やっぱりこの名前。もともと本場では「ボボチャチャ」と呼ばれるこのデザート、なぜ日本では「モーモーチャーチャー」になったのか。
一説には、ボボチャチャが中国に伝わった際に「麼麼咋咋」といった漢字が当てられ、その読み方から「モーモーチャーチャー」という呼び名が生まれた、とされる。諸説あるものの、少なくとも耳に残る語感が、この不思議な名前が愛される理由のひとつなのは間違いない。
火付け役は成城石井、いまや各所へ
日本でこのスイーツを一躍“定番”に押し上げたのは、輸入食材でおなじみの成城石井だ。成城石井は2015年3月に自家製モーモーチャーチャーの販売を開始。ひと月に3万個を売り上げる看板アジアンスイーツへと育て、以降はナチュラルローソンやカルディなど、他の小売でも見かけるようになった。
そして今回のセブン登場で、これまで専門店や一部スーパーで“通”が楽しんでいた味が、より身近なコンビニでも手に取れるようになったわけだ。「名前は聞いたことあるけど食べたことない」派には、格好の入門機会かもしれない。
混ぜる前に一度、そのまま味わうのもアリ
食べ方はもちろん本場流に“ごちゃ混ぜ”が基本だが、レビューでは「まずは混ぜずに、ココナッツミルクや具材を一つずつ味わってから混ぜると変化が楽しい」という声も。エスニックなココナッツの香りと、芋や豆のほっくり感、タピオカのもちもち。ひとつの器で複数の表情を楽しめるのが、このスイーツの醍醐味だ。
謎めいた名前に一瞬ひるむけれど、正体は南国生まれの“みんなでごちゃ混ぜ”デザート。次にコンビニで見かけたら、呪文を唱えるつもりでカゴに入れてみてはいかがだろう。