ウマ娘「ローズキングダム」実装、モデルは2着から繰り上がったジャパンカップ馬
ウマ娘プロジェクト公式アカウントが9月17日の昼12時すぎ、新しい育成ウマ娘の追加を予告した。9月18日からプリティーダービーガチャに★3ローズキングダムが登場する、という内容だ。投稿は3時間ほどで表示92.7万、いいね1.7万、リポスト9,717まで伸びていた。
告知の並び自体はいつもの新キャラ追加なのだが、このローズキングダム、元になった実馬の経歴がちょっと変わっている。GIをひとつ、自分でゴール板を1着で通過しないまま勝っているのだ。
ゲーム内の設定は「薔薇一族」に生まれた高貴なウマ娘
公式ポータルのキャラクターページに載っている紹介文の書き出しがこれ。
名門『薔薇一族』に生まれ、その立場に相応しき英才教育を修めてきた高貴なるウマ娘。
CVは菊池ゆりな、誕生日は5月10日、身長は155cm。スリーサイズはB74・W54・H77で、体重の欄は「高貴な仕上がり」と書いてある。ウマ娘の体重表記はいつもこの調子ではぐらかされるので、ここは様式美みたいなものだ。ページ上部には「全ては我が一族が悲願、『薔薇の王国』のために」というキャッチも置かれている。
誕生日の5月10日は覚えておいてほしい。実馬ローズキングダムの生年月日が2007年5月10日で、日付がそのまま持ってこられている。
モデルの実馬は、2位入線からの繰り上がりでジャパンカップを勝った
実馬のローズキングダムは父キングカメハメハ、母ローズバド。馬主は(有)サンデーレーシングで、調教師は橋口弘次郎。通算25戦6勝、獲得賞金は6億9466万8000円という戦績を残している。
問題の一戦が2010年11月28日、東京競馬場の10R 第30回ジャパンカップだ。JRA公式のレース回顧によると、ゴール板を最初に通過したのは1番人気のブエナビスタだった。ところがレース途中で審議の青ランプが点灯する。注目されたのは、回顧の言葉を借りるとこの場面だった。
ゴールの手前、内からヴィクトワールピサに、外からはブエナビスタに寄られて行き場を失くしたローズキングダムの姿だった。
内と外から同時に詰められて、進路が無くなった。そして裁定はこうなる。
長い審議の末、ブエナビスタは2着降着、ローズキングダムが繰り上がり1着。
1位で入線したブエナビスタが2着に下げられ、2位入線だったローズキングダムが1着に上がった。つまりローズキングダムは、自分ではゴール板を1番に通過していないのにジャパンカップ馬になっている。鞍上の武豊騎手は「普通ならひるむところを、よく頑張ってくれた」と振り返っていて、不利を受けながら2位まで押し上げたこと自体は評価されている。ただ、勝ち方としてはかなり珍しい部類だ。
クラシックは4着・2着・2着、惜敗続きからのタイトルだった
この勝ち方がより効いてくるのは、それまでの戦績を並べたときだ。同じJRAの回顧にこう書いてある。
皐月賞4着、日本ダービーと菊花賞は2着
クラシック三冠のうち二つで2着。あと少しが三回続いたあとに、四度目でようやく大きいタイトルが転がり込んだ形になる。回顧も「思わぬ形でビッグタイトルを手にすることになったのである」と書いている。GI勝ちは2009年の朝日杯フューチュリティステークスとこのジャパンカップの2つで、2歳で勝ってから3歳の暮れまで、勝ち切れない時期が長かった。
実馬は2013年6月5日に競走馬登録を抹消され、種牡馬になった。2018年の事故のあとはヴェルサイユファームで功労馬として繋養されていて、今も会いに行ける。告知のあとに「ヴェルサイユファーーーーーーム!!」「まだまだ元気でいてほしいなぁ」と反応した人がいたのはこのためだ。
ガチャは9月18日12時から、サポートカード側も同時に動く
育成ウマ娘だけでなく、サポートカードガチャ側でも5.5th Anniv.のセレクトピックアップが同時に始まる。有償ジュエル限定の10連は1回だけで、10回目にSSRが確定する枠だ。
「石がぁぁぁぁ」実装ラッシュに財布が追いつかない
リプや引用で目立ったのは、キャラへの歓迎よりも所持ジュエルの話だった。
「ルーラーシップにエピファネイア、ファレノプシスそしてローズキングダムですか… 最近新キャラ実装多すぎない? 欲しいけど石が…石がぁぁぁぁ… もうないよ…🥲」
「ローズキングダムちゃん早いって!! まだアニバで消えた石復活してないのに〜!!!20連分くらいしかないわ」
9月11日に実装されたファレノプシスからちょうど1週間で次が来るので、連続で引いた人ほど懐が厳しい。
面白かったのが、降着の相手側から出てきた声だ。
「ブエナのトレーナーですが ローズキングダムには感謝をしています あの負けはブエナの物語にとってだいじなスパイスだから」
ブエナビスタはウマ娘にも実装済みで、あの一戦は両方のキャラを担当しているプレイヤーにとって共通の思い出になっている。ほかに、実装発表の日がたまたま自分の誕生日と重なった人が「ごめんなさい誕生日にさぁ…薔薇の王子が育成実装ですよ〜って発表されるのヤバすぎる。どれだけ都合いいの、これ夢か?」と喜んでいたり、日本ダービー2着だったウマ娘を延々と数え上げる人がいたりと、反応の角度はばらけていた。脚質を見て「ローズキングダム、先行脚質か…有難いな」と早くも育成方針を立てている人もいる。
ウマ娘まわりはゲーム外の動きも続いていて、ローソンのコラボでのぼりが141種類という物量の話や、Cygamesが凱旋門賞のプレミアムパートナーになった件、クリーニングパンダとのコラボぬいぐるみも並んでいる。ローズキングダムを狙うなら、9月18日の昼までにジュエルの残りを数えておいてほしい。