「効いてる効いてる」の元ネタ、2012年ステマ騒動の2chと使われ方
こちらの指摘に、相手がムキになって言い返してきた。その反応こそが弱みだ、とばかりに冷ややかに返す煽り文句が 「効いてる効いてる」 です。
「効いてる効いてる」とは?
「効いてる効いてる」は、反論や否定を返してきた相手に対して、「この指摘が図星で、ダメージを受けて困っているんだろう」と決めつけ、相手の反論の内容には取り合わずに、揶揄・冷やかしで返すネットスラングです。「効いてる効いてるw」と、末尾に草(w)を付けて使うのが定番。
“やせ我慢している相手”を煽る言葉ですが、実際には反論に困ったときの逃げ口上として使われることも多く、「効いてる効いてる」自体が“弱い煽り”とされることもあります。言われた側からすると、内容で返してこない分、反論しづらいという厄介さもあります。
元ネタ(2012年1月のステマ騒動)
2012年1月28日に公開されたネット用語辞典「ネット王子」の項目に、生まれた経緯が書かれています(ネット王子「効いてる効いてるw」)。
- 2012年1月ごろ、「ステマ(ステルスマーケティング)」という言葉が流行した
- そのとき、「ステマって悪いことか?」「ネットの住民は叩き過ぎ」といった擁護の書き込みがあちこちに出た
- それを企業側の書き込みだと感じた人たちが「効いてる効いてるw」と返した
- そこから、攻撃された側がやせ我慢をしたり、攻撃した側を批判したりしたときに使う言葉になった
この項目が書かれたのは騒動のまっただ中で、最後は「ステマ騒動が一段落ついた後にも継続して使用されていくかは不明」と結ばれています。それから14年たった今も使われているので、答えはもう出たと言えそうです。
配信者の加藤純一さんのファンがまとめている用語wikiにも、「効いてるww効いてるww」は「元々2012年1月のステマ騒動の際に2chで生まれた言葉」と書かれています(加藤純一/うんこちゃん用語wiki)。同じwikiには、2012年4月の配信でのコメントとしてこの言葉が載っていて、生まれて数か月で掲示板の外の生配信のコメント欄でも使われていたことがわかります。
「効いてる」の使われ方と派生
もとの「効いてる」は、薬や技の効果が出ていることを指す言葉です。ニコニコ大百科の「効いてる」の項目では、煽り言葉としての意味を「精神的、または肉体的にダメージを受けている人に対して使う」と説明し、よく使われる言い回しとして次のものを挙げています(ニコニコ大百科「効いてる」)。
- 「効いてる効いてるw」
- 「効いた」「効いちゃった」
- 「効きすぎ」
- 「効いてて草」
最後の「効いてて草」は、2023年8月の更新でこの一覧に足されたものです。同じ項目は、冗談交じりで使う場合から本気で叩く場合まで幅広く使われるとも書いています。
使い方・例文
- 「長文で反論してきた、効いてる効いてるw」
- 「『効いてる効いてる』って言う人ほど、実は効いてがち」
- 「煽り耐性ゼロなのがバレる、効いてる効いてる」
相手の主張に中身で返していない言葉なので、仲間内の冗談ならともかく、本気の議論で使うと話はそこで止まります。
関連する言葉
こうした煽り合いが続くのが、返信の応酬による言い争い=レスバ。相手を言い負かそうとする論破の“ポーズ”として、内容のない「効いてる効いてる」が使われることもあります。語尾に付ける「w」の意味は草(www)で、元ネタになった騒動の言葉はステマでまとめています。